犬の最期の迎え方、看取り方、蘇生と延命、安楽死の考え方


今回は楽しいテーマとは言えませんが、

「犬と暮らす人生」という意味では
避けられない重要なテーマと言えます。

犬種にもよりますが、
10〜13年と言われる犬の平均寿命。

人間よりはるかに寿命が短い
ペットとして飼っている犬は

遅かれ早かれ、飼い主より
先に命を落とすのが通常です。

これ以上治療しても
回復の見込みは無いが、

またひどい苦痛に襲われている訳ではない、
意識もあるし、呼びかけにも応じる…

でも明らかに衰弱に向かう愛犬。。

そういった人生の終末に
立ち会う事があるでしょう。

突然の事故や交通事故などで
死なれてしまうのでもない限り、
きっとこんな光景に出会うはずです。

生物である以上は老化、病気、
死は誰も避ける事が出来ません。

そして飼い主は徐々に衰弱していく
愛犬を目の当たりにする前に考えて
おかなければいけない事があります。

犬の最期の迎え方、蘇生と延命の現実

犬が終末医療を受けている場合、

たいていは入院して点滴を
受けている状態でしょう。

この場合の問題は夜間の様態の急変に
対応するのが難しい事です。

日本では完全24時間体制の
動物病院は、ごく一部です。

こうした場合、

もちろん飼い主は愛犬の
最期の死に目に会えず、

犬も知らない場所で
一人死ぬ事になります。

確かに終末医療を受ける
意味や意義はあると思います。

人間の医学と同じく犬の蘇生や
延命技術は確かに進んでします。

点滴だけでも、しないより
した方が少し楽になるでしょう。

もちろん犬の最期の迎え方として

これは1つの考え方ですので
どちらがよい、悪いという話しではありません。

会えなくても良いから、
或は最期に立ち会うのが辛いから、

と、犬の最期を限界まで入院させて
治療を希望する人もいます。

或はまた「いよいよ」
となった時点で連れ帰り
家で犬を看取る飼い主もいます。

経験上は後者が圧倒的に多く、

私もその方が良いと思います。

最期は飼い主が自宅で看取る

という方法がいいのではないでしょうか。

また家族や仕事や学校に行ってしまい、

家が留守になる日中だけ入院して、
夜は連れて帰る

というスタイルもあります。

犬の看取り方に答えは無いが

犬の最期の迎え方、
看取り方というテーマで

緊急蘇生はとても
デリケートな問題です。

答えを出すのはそれぞれの
飼い主さん次第でしょう。

ただ最初に言っておきたい事は、

最終的な判断は飼い主が
しなければいけないという事です。

これが答えという事ではないです。

それをご理解してもらった上で
私の考えを紹介していきます。

<緊急蘇生をした方が良い
と考えられる場合>

若い犬が交通事故などに遭い

ショック状態に陥っている
場合はした方が良いでしょう。

うまく乗りこえられれば、
病院の蘇生技術により

良くなって元気に退院できる
可能性もかなりあります。

その後健康で長生きできるなら
もちろん意義のあることです。

緊急蘇生で、ある程度回復の
見込みがある老犬もそうです。

また獣医から連絡を受けて
10分以内に動物病院に駆けつけられ

最期の瞬間に立ち会うためならば
緊急蘇生を頼む意義はあるでしょう。

<無理に緊急蘇生をしなくても良い
と考えられる場合>

老犬は衰弱すると、
最期には呼吸が停止します。

緊急蘇生は、
酸素吸入や心臓マッサージ、

強心剤の注射などで一時的に
心拍や呼吸は回復するのですが、

結局、数十分後には同じ事になり、

2、3回目にはついに
この緊急蘇生に反応しなくなります。

死の世界から生の世界に
連れ戻そうとしている訳ですが、

そこにはいくばくかの
苦痛があるかもしれません。

本人でなければ分からない事であり、
言葉の喋れない犬の気持ちが
どのようなものかを

知る術はありませんが、

回復の見込みが無く、意識が遠のき、
ろうそくの火がフッと消えるように
旅立つのであれば、

それを無理に引き戻すのは
人のエゴかもしれないという事です。

これは人間の医療も同じですが、

人間の場合、倫理、法律、経済など
複雑な利害が絡み合っています。

しかし飼い犬の場合は、
飼い主さんの気持ちを優先させる
のがベストではないでしょうか。

なお、獣医さんによれば、

このような自然死しようとしている
老犬の緊急蘇生に関して

飼い主に相談すると、

「緊急蘇生はしなくていい」
と言う方が多いようです。

犬の安楽死も一つの手段でしょう

どんな生き物でも最期は死にます。

延命をして長生きしてベッドの
上で過ごすのが幸せなのか?

人間の生命観にとっても
考えなければいけない事ですし、
犬にとってもそうです。

そんな際にどんな看取り方が良いか?

に答えは出せないでしょう。

特に病気ではなく
単に老弱したとしても

恐らく最期の瞬間、
少しは苦しいでしょう。

しかしそれは生物として誰もが
等しく通過する儀式ですから、
静観すべきでしょう。

しかし円満な最期とは言えない
ような苦痛が伴っている時、

例えば、

呼吸困難で死亡する場合などは、
見ていて辛いものです。

その苦痛から犬を救ってあげるためなら
安楽死という手段を選択しても
良いでしょう。

人間の安楽死と同様に犬の安楽死も
議論が分かれるところですが、

法律で禁止されている訳ではありません。

もちろん、その見極め、最終決断
をするのは最終的には飼い主です。

死の立ち会いは
感情の乱れを抑えられません。

私たちが飼っている犬との出会いは
1回だけで2度とありません。

恐らくどんな選択をしていても
犬がその選択を望んでいたのか、
必ず疑問と後悔が後で出てくるでしょう。

それは仕方ない事かもしれません。

私たちが生きる上で必然のことなのです。

それを少しでも減らすためにも
最大の配慮をしてあげましょう。

全力で犬を看取る事は
自分のためでもあるのです。

様々な選択肢を知った上で、

犬の最期は飼い主さんが
決めてあげるのが良いでしょう。

十何年もの付き合いで
その犬が何を望んでいるのか
一番分かるのは飼い主さんなのですから。

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