神経症傾向、情緒不安定性の性格特性、不安やイライラを感じやすい

あなたはちょっとした事で
落ち込んだり、不安を感じたり、

また何か問題が起きるとクヨクヨ
考えてしまいがちでしょうか。

あるいは、あまりに
大きく感情が揺れ動かず、
安定しているでしょうか。

神経症傾向は情緒不安定性
とも呼ばれます。

これの逆方向は、情緒安定性
と呼ばれることがあります。

「あなたは情緒不安定な人だ」

と言われると、感情の揺れ動きが
大きな人をイメージしがちですが、
それはおおよそ当たっています。

神経症傾向を表現する単語は、

「不安」「傷つきやすい」
「心配性」「緊張しやすい」「悩みがち」

といったところでしょう。

全体として、ネガティブな印象の
感情を表す言葉が並んでいます。

神経症傾向、情緒不安定性というと、

精神的な病理を想像するかもしれませんが、

この性格特性が高いからといって、
必ずしも病気に直結する訳ではありません。

情緒不安定性とも表現されるように、
感情やムード、情緒の不安定さを
中心的な特徴とする、正常範囲の性格特性です。

全体として神経症傾向の高さは、

神経系統の興奮しやすさを
反映するのではと言われてきました。

この傾向が高い人は、
色々な感情、中でも特にネガティブな
感情をより強く感じる傾向があります。

確かに、ちょっとしたことで
傷ついたり、落ち込んだり、不安になったり
と精神的に弱そうな印象があります。

また、この傾向の高さは、
物事がうまくいかない時のイライラや
他人への敵意として表れる場合もあります。

これもネガティブな感情の生じやすさに
関わる特徴です。

ただし、この神経症傾向にも
メリットはもちろんあります。

それが「注意の喚起」力です。

例えば他人が気づかない
些細なことに不安を抱くのは、

何かが起きた時にどう対処しようかと
考えて準備を整えることにもつながります。

また不安は緊張ももたらしますが、
適度な緊張は本番で力を発揮する
原動力にもなります。

それに、不安や緊張を
避けるために練習をしようとする
動機付けにもつながります。

逆に神経症傾向の低さ、
つまり情緒安定性は、

ネガティブな感情を
あまり強く感じることがなく、

何かが起きても感情は比較的
安定しています。

ストレスにも強かったり、
物事に動じない傾向もある一方で、

危険に対してやや鈍感で、危機への
対応が遅く気づいた時には手遅れ、
という事があるかもしれません。

神経症傾向も研究の歴史は古く、
20世紀初めには第一次世界大戦の
兵士たちのストレス研究でも注目されました。

戦争と心理学の概念との
結びつきは意外と強く、

例えば、第一次世界大戦時には
アメリカで、

徴兵時に知能検査が大々的に
使用されるようになりました。

また戦時ストレス反応の研究は
ベトナム戦争を機に、

心的外傷後ストレス障害(PTSD)
として知られるようになっていきます。

この神経症傾向、情緒不安定性
という性格特性は、

元々は病理に近く克服すべきもの
とされていましたが、

今では通常の人々のビッグファイブとして
正常範囲の性格範囲の1つとして扱われています。

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