性格とは何か?定義は性格心理学者の立場によって変わる

性格の定義は性格心理学者の数だけある

…と言われているそうです。

確かに、

「性格とは何か?」という
シンプルな問いに完全に答えられる
人はいないでしょう。

性格心理学者の間に確立した
合意があるとは言えません。

例えばごく基本的な部分だけ見ても、

性格を

「その人の内部にある何か」で
「その人の行動を決めているもの」

と考える立場と、

「他者または自分自身の目に見るもの」で
「行動の観察から導き出されるもの」

と考える立場には根本的な対立があります。

2つの立場の間に無数の
中間的な立場や折衷案があります。

心理学では「性格とは何か?」
という事について、

1つの明確な答えを
提示する事ができないのです。

と言っても…これは何も
性格に限ったことではありません。

心理学の用いる様々な概念の多くが
似たような性質を持っていて、
「唯一の定義」を持っていません。

例えば、

「記憶」を考えてみましょう。

「10分前に聞いた話の内容を説明できる」
というような具体的な行動を指し示すのか、

「脳神経ニューロンのシナプスの変化」
のような実態を指し示すかは、

研究者の立場によって異なります。

それに応じて「記憶の定義」は変化するのです。

意識、学習、欲求、対人魅力、攻撃性

など、様々な領域、様々なレベルで
用いられる概念のほとんどに、

「研究者によって別の定義が与えられる」

という傾向があります。

もっと言えば、それは心理学に
限ったことではないでしょう。

人文学、社会科学に属する
ほとんどの学問で(時に自然科学でも)

概念の定義が研究者によって
異なることは珍しくありません。

学問領域によっては、ある概念に
独自の定義を与えること自体、
研究の根幹となることもあります。

つまり、

「概念の定義が研究者の数だけある」

ということは決して性格に
限ったことではなく、

心理学に限ったことでもなく、
ごくありふれたことなのかもしれません。

そしてこれは研究の発展や
学問の進歩には悪影響を
与えないのでしょう。

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