カナダの多文化主義はユダヤ人、華僑にとって居心地が良い風土


日本人にとって外国=アメリカ

…と同義語になってしまうくらい、
アメリカや英語の影響が強いです。

だからこそカナダと言えば?…

同じ北米でアメリカと同じ似たような
文化圏を共有しているようにイメージ
してしまう人が多いようですが、

その実はまるで国柄も文化、
風習も違うとも言われています。

カナダという国は大変
興味深い国なのですが、

最初に現在の先住民である
イヌイットとインディアンが
この地に移住してから、

カナダは世界中の国や地域から
やってきた移民からなる

他民族国家です。

その歴史を振り返ると色々
複雑な事情もあるようですが、

いまや世界第4位のユダヤ人口を
抱えるのが北米のカナダです。

2000年にはカナダトップ
50人の大富豪のうち10人、

04年には司法界の頂点である
連邦最高裁判事9人のうち2人

をユダヤ人が占めています。

また、

世界各国の人口統計によれば、

華僑コミュニティーの多くは
アジアに存在しますが、

米国、カナダなど北米に住む
華僑も少なくありません。

カナダには約136万4000人の
中国系移民が住むと言われており、

2011年の統計では

海外華僑人口の最も多い国15カ国で、

1位インドネシア
2位タイ
3位マレーシア
4位米国
5位シンガポール

6位がカナダでした。

(ちなみに日本は14位)

移民とって居心地が良い風土


カナダはイギリス連邦加盟国であり
イギリスとフランス両国の
植民地連合体として、

キリスト教が多数を占める国家ですが、
多数の移民を受け入れてきました。

ユダヤ人も華僑も
アメリカには多いですが、

カナダは少し独特なのです。

日本から見れば似たような国同士
というイメージでしょうが、

同じ北米で英語を使うアメリカ
とは違う文化や考え方を
持っているのです。

地理的にも極寒の地を占める土地での
生活は簡単な事ではないでしょう。

また市場規模ではアメリカを
大きく下回るカナダを

あえてなぜ安住の地に
選んだのでしょうか。

それは、カナダの多文化主義が
アメリカと比べても成功しているため、

ユダヤ人、華僑にとって
大変居心地通いからでしょう。

昔からカナダは英国系と
フランス系が国の中で共存し、

両者の妥協で歴史や風土が
築かれてきた経緯があります。

カナダには違いを受け入れる
土壌があるのでしょう。

フランス系のカトリックの存在を
常に認めざるを得なかった事が、

20世紀後半に民族の多様性を
受け容れる素地になったのです。

黒人奴隷制に基づく大農園制もなく、
黒人をことさら劣等視するような
社会風土がなかった点も重要でしょう。

カナダのユダヤ人の特徴


例えば、

キリスト教でもアメリカでは
プロテスタントが多いですが、

カナダはカトリックが多いです。

またアメリカは敬虔な
クリスチャンが多い一方で、

カナダでは週末に教会に行く程度で
宗教色が強くない特徴もあります。

ただ、

移民を受け入れる多文化国家と言え、

カナダの経済が停滞し
社会問題が混乱すればするほど、

国内で問題が起きやすく
なる事も事実でしょう。

現にカナダの日系移民は、

歴史上真珠湾攻撃と重なり、
戦争終結まで収容所に送られ、

強制帰還させられたという
過去があります。

とは言えカナダには基本的に

異文化を受け入れる国としての
政策が軸としてあります。

また弱肉強食のアメリカ社会と違い、

カナダには北欧型の高福祉国家
としての一面があります。

高所得にも関わらず、ユダヤ人は
その強力な支持者なのです。

その理由の第一は、

「安全を求めての保険」

でしょう。

不平等の拡大は社会不安を招きます。

その不安が民族問題と結びついた時、
ユダヤ人は攻撃を受けます。

こうした歴史の教訓が
身についているわけです。

それゆえユダヤ人は貧しい者に
恩恵を施すために、

高い税金を課される事を
善しとしているのです。

第二に、

医者と学校の先生の仕事に
ユダヤ人が人口比を大きく上回る
割合で進出しているからでしょう。

医療、教育は政府支出に
大きく依存する産業です。

ユダヤ人は福祉サービスを受給する
貧しい人々の中には少なく

彼らにサービスを提供し給与を
得る専門職従事者には多いのです。

つまり、

ユダヤ人は私利私欲のためにも
福祉国家を指示している訳です。

この図式は、在米ユダヤ人が
「弱者の党」民主党を支持する
理由にも当てはまります。

カナダの華僑の特徴


中国華僑の北米への移住は

1848年のカリフォルニアの
ゴールドラッシュが始まり
と言われています。

当時アメリカでは
黒人奴隷制度が廃止されたため、

それに代わる労働力として
多数の中国人が太平洋を渡ったのです。

鉱山採掘や大陸横断鉄道の建設に
多くの華僑が使役され

アメリカやカナダの開拓に当たったのです。

のち次第に北米各地に移り、定着し
チャイナタウンを作るのですが、

アメリカのチャイナタウンは
その出発点が

「差別から自己を守る
ためのチャイナタウン」

としての機能を果たしていたのです。

そしてカナダへの移住の歴史も
アメリカと同じころに増え始め、

現在の中国系移民は

大部分が西海岸の
ブリティッシュコロンビア州

東海岸のオンタリオ州に
居住している統計があります。

華僑が最も多い都市は
バンクーバー市街地で、

華僑が人口の18.2%を占める
といいます。

カナダ華僑の特徴としては、

高学歴、低就業率、不動産所有率の
高さ、同族社会のつながりの強さ
などの特徴が報告されています。

始めは厳しい環境に身を置きながら

ネットワークを大切にしながら
知恵をつけ、富を築いていったのは

華僑もユダヤも似ています。

そして安住の地として
多文化主義のカナダに移るのも、

似たような感覚を持っている
のかもしれません。

もちろん多文化国家というのは

理想と現実の間で揺れる厳しい面、
課題面もたくさんあるでしょう。

しかしグローバル化が進む
これからの世界に置いて、

1つのロールモデルとなる
事は間違いありません。

そういう意味でもカナダには
注目が集まりそうです。

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