ユダヤ人一族ロスチャイルド家に学ぶリスク分散のメリット


富を築くユダヤ人ファミリーは
数多く存在しますが、

中でも特筆すべきある一族がいます。

投資で財を成した有名なユダヤ人一族に
ロスチャイルド家がいます。

1700年代ドイツ西部のヘッセン州
ユダヤ人のゲットーの小さな店から始め

一代で経済力、政治力を併せ持つ
資産家ファミリーを築き上げた

ロスチャイルド一族

彼らから投資における「リスク分散」の
極意を学ぶことができます。

投資と聞くと多くの日本人は、
株やFXで一発当てようと想像し、

一攫千金をイメージすることでしょう。

しかし、投資において
損をしないことは重要です。

投資の極意は攻めではなく守りです。

そんなサバイバルの考えの
1つの手段がリスク分散です。

リスク分散のメリットと聞いて、

まず思いつくのも、著名なユダヤ人
一族であるロスチャイルド家なのです。

そして歴史上最も成功した
「国際金融の創始者」と言われる、

財閥ロスチャイルド家の祖が

マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド
(”Mayer Amschel Rothschild”)

です。

ロスチャイルド家の成功の秘訣


ロスチャイルド一世である
マイヤー・アムシェルは、

1744年ドイツのフランクフルトに
ユダヤ人の息子として生まれました。

貧しい家庭で彼は生まれ育ちました。

当時、ユダヤ人がつける
職業は限られており

マイヤーの父親である
モーゼス・アムシェル・バウワーは、

キリスト教徒に禁じられていた
金融業を営んでおり、

若い頃はラビを目指し勉強していた
マイヤーも両親の早死にがきっかけで

父親の仕事を受け継ぎ、小銭商、
両替商からビジネスはスタートし、
堅実な商売を続けていました。

そして転機となったのが、

当時ヨーロッパで最も裕福といわれた
ヘッセン選帝候との結びつきで

彼の資産運用を任され
ビジネスの基礎を築きました。

これだけでも一財産ができるほどの
幸運な出来事でしょうが、

その後、ナポレオンが
フランクフルトを占領すると、

ヘッセン選帝候の持つすべての
資産を管理するように命じられ、

マイヤーはこのときに、

現在のロスチャイルド財閥の基礎
となる莫大な財産を築いたと言います。

奥さんとの間に五人の息子
五人の娘をもうけ、

息子たちは成長しやがて
父親の仕事を手伝うようになり、

商売、金融の教育を
身につけていきます。

そうです。

家族一丸となり協力し合い、
盤石のファミリービジネスを
形成していったのです。

ロスチャイルド一族のリスク管理


マイヤー・アムシェルは、
彼の5人の息子たちが一人前になる頃、
それぞれをヨーロッパの首都に派遣し、

フランクフルト、ロンドン、パリ、
ウィーン、ナポリに支店網を作ります。

長男のアムシェルは父とともに
フランクフルトの本店、

次男のゾロモンはウィーン、

三男ネイサンはロンドン

四男のカールはナポリに、

五男ジェームズはパリに

という具合にです。

そこで銀行業務と手形交換、
決裁業務を行う国際的なシステムを
他に先駆けて築き上げます。

このネットワークは、
攻めの意味も守りの意味もありました。

ヨーロッパでは当時からユダヤ人に
対する迫害や追放があったので、

たとえ追放されたとしても
他の所へすぐ移れるように
リスク分散し、準備をしていたのです。

つまりこの支店網は、資産と命の
リスク分散が目的でしたが、

リスク分散を攻めのメリット、

つまりビジネスチャンスをつかむための
情報網としても使われました。

そしてその情報を駆使して、

さらにロスチャイルド家は
大きく稼いだのです。

とくに三男ネイサンの事例は有名です。

ワールテルローの戦いに
ナポレオンが破れるという情報を
他の誰よりも入手し、

英国債を売り安値で買い戻し、
巨額の利鞘を手にします。

やがて彼らは、

ヨーロッパの金融業界を
支配するようになり、

ロスチャイルド財閥は

各国の政治体制や二度の世界大戦、

そしてイスラエルの建国にまで
影響を及ぼすようになるのです。

ちなみにこうした情報網に使われた
ロスチャイルド一族の通信連絡は、

高度に発達した飛脚網によって
確保されていたそうですが、

書信のやり取りは、
ドイツ語、イディッシュ語、ヘブライ語
が入り混じった奇妙な隠語が使われ、

語学力を情報網に活かす
メリットとして使っていたそうです。

リスク分散は誰もが必要


ロスチャイルド一族のリスク分散は
もちろん非常にレアなケースですが、

財閥や巨大な資産家とまで
ならなくても、

一般のユダヤ家庭でも、

家族のメンバーのうち、誰かしらが
海外で暮らすことが多いようです。

中には二重国籍の人もいたり、

外国の永住権を取得したりする
人もいます。

これもある種のサバイバル意識、
リスク分散の手段と言えるでしょう。

また不動産投資の世界でも
リスク分散の考えは重要で、

例えば、

マンションを複数等持つのであれば、

エリアや構造や築年数など分散して
投資するのが望ましいといいます。

外貨預金であっても、
複数の外貨で預金をするなどです。

ただし、

ウォーレン・バフェット
ジョージ・ソロス、
ジム・ロジャーズなど

巨万の富を得た株式投資家は
集中投資をする傾向があります。

彼らはリサーチを
「確信が持てるレベルまで」
行いリスク管理をするのです。

(ちなみに彼らの中でユダヤ人は
ジョージ・ソロスだけです。)

一点集中して突破口を開ける
力を注ぐことはもちろん大事です。

ですが、

人生の色々な意味で、
リスクを分散させる事は、
賢いメリットのあるやり方

と言えるでしょう。

1つの仕事をおろそかにしない


さて、

マイヤー・アムシェルは

「多くの仕事をしようとする人は
今すぐ目の前の1つの仕事を
しなければならない」

という言葉を残したと言います。

リスク分散と言えば、

「こっちがダメになっても
こっちがあるから良いや」

という甘い考えを持ちがちです。

しかしこの考えを持つと
目の前の1つの仕事をおろそかに
してしまう可能性もあります。

しかしマイヤー自身は大ばくちを
売って大金を稼いだのではなく、

1つ1つの仕事をおろそかにせず、
堅実に勤勉に勤めていたために

莫大な財産を築くチャンスを
掴んだという事です。

第一次大戦後の他の大銀行の登場で

ロスチャイルド一族の政治的
影響は後退したとも言われます。

一方で、

現代でもロスチャイルド家は
ユダヤ人銀行家の国際的陰謀論の
典型と見る人も多く、

大きな影響力を発揮している
との見方もあります。

もちろん、

真相は誰にも分かりません。

ただ何れにせよ影響力が
どのくらい大きいとしても、

それよりも我々が学ぶべきは
彼らのマインドセットなのです。

基本は目の前の1つの努力


彼は天から与えられた幸運を
ただ掴んだ訳ではなく、

自ら、そして家族の協力のもと
努力と知恵で財産を手にしたのです。

もし彼が、あれもこれもと
欲張って考えもせず商売の手を広げ、

目の前の仕事のすべてを
おろそかにしていたとすれば、

ヘッセン選帝候の目にも留らず、

ナポレオンの情報も
得られなかったはずです。

つまり現在のロスチャイルド財閥も
存在しなかったかもしれません。

彼の身を以て経験した言葉や
リスク分散の知恵やメリットは

そうした深い意味が
込められているのでしょう。

ちなみに世界史に大きな影響を
与えた人物にも関わらず、

初代マイヤー・アムシェルの肖像画は
今日では1つも残っていないそうです。

それを、

闇に生じて悪さをしていたからだ…

という捉え方もできるでしょう。

しかし現実は、

ボロボロのズボンを履き続け
朝から晩まで仕事に打ち込んでいた
という逸話もあります。

仕事で忙しすぎて余裕がなく
ハードワークをし続けてきた、

それが真相ではないでしょうか。

もちろん、子孫の代では
そうでもないでしょうが、

質素と倹約のユダヤ人
代表のようなライフスタイルだった
とも言われています。

10人の子供を育て大富豪の夫を
支えた良き妻であり良き母親であった
グレテ・シュナッパーは

96歳まで生きたそうですが、

どれだけ裕福になっても故郷のゲットー
内の自宅を離れる事はなく住み続け、

晩年には各地の貴族や名士が彼女に
挨拶に訪れるほど尊敬を集めた
老婦人だったと伝えられています。

ロスチャイルド一族から学ぶ
べきことはたくさんありそうです。

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