ユダヤの祭日に見る「失敗」学の秘密、失敗・間違いこそ大切


成功して、順調なだけでなく
失敗も敗北も必ずあるのが人生です。

人生の波を誰も避けられません。

これは古今東西に通じる法則です。

だからこそ、

決定的な大きな失敗を避け、
失敗を繰り返さない事、

小さな失敗から学ぶ事などが重要です。

学べてこその成長なのです。

そして失敗から学べる仕組みが
あるかどうかはかなり重要です。

ここで、

かなり興味深いことなのですが、

日本でも世界でも
たいてい祝日というのは

何か記念のお祝いとするような
日に設定される事が普通です。

独立記念日や憲法制定の日

勤労感謝の日や農作物に感謝をする日
誰かの誕生日を祝う日、記念日、
イベントや記念を祝う日だったり、

そういう日が祝日に設定される
のが通常だと思うのですが、

ユダヤ教の祭日は、ほとんどが
敗北や失敗を記念する日なのです。

これは興味深い特徴です。

ユダヤ教は人に苦労を求める宗教?


「あなた方の身を悩まさなければならない」
(民数記29章7節)

という聖書の記述があるように、

聖書を読むとユダヤ教には
苦労する事を求める記述があります。

他の宗教では、厄災から逃れる事を
神に祈る傾向にありますが、

ユダヤ人は耐えられる苦難を
経験するべきと、神が教えるのです。

こうした発想こそが、

ユダヤ人のしぶとさや簡単に
物事を諦めない基盤になっている
のではないでしょうか。

苦労を乗り越えた人は強いです。

文化的にそれを求められる
ユダヤ人の強さもここに見出せます。

そんなユダヤ教の勉強会などでは、

様々なテーマで議論、
ディベートが行われますが、

失敗談や間違いの経験を話す事が
最も推奨されると言います。

実際に、

ユダヤ人は迫害の歴史の中で、
苦難や失敗に追い込まれる事が
多かった訳です。

だからこそ苦難や失敗を大切にし、

「なぜ間違いを犯したのか?」

に大きな関心を注ぎます。

失敗、間違いの道を分析すれば、
正しい道が見つかるからです。

逆に挫折や失敗を知らない人間は、

あるとき大きな落とし穴に
ハマってしまう危険もあります。

失敗の免疫がなく、自分の
コントロールが利かなくなるのです。

つまり、

失敗そのものは不幸ではなく、

失敗なく免疫がない状態で急に
取り返しのつかない大けがを負う事
こそ人生の不幸なのだと思います。

祭日は失敗を悔い改める日?


そしてユダヤ社会では、

祝日もこうした過ちを振り返るよう
制定されているのが興味深いです。

例えば、新年の10日間は
自己を反省し悔い改める期間です。

10日間の最後の日は

ヨム・キピール(贖罪の日)と呼ばれ、
宗教的な生活をする人は断食をします。

他にも、イスラエルの結婚式では、

式の最後に、新郎がグラスを床に起き、
靴のかかとでグラスを踏み砕くのです。

これは、

「エルサレムの神殿の破壊」

を意味します。

幸せの絶頂であっても、
苦難の時を忘れてはならないという
戒めが込められているのだそうです。

むしろ、

幸せの時こそ気が緩んでしまう
のが人間の心理でしょう。

だからこそ、

祭日や記念日に失敗の戒めをする
というのは非常に興味深いですね。

気が緩んでしまう日常であっても
気づかせてくれる祝日がある。

これは祝日にダラダラしがちな
日本人とは対照的な事です。

失敗から学ぶユダヤ人の思考


日本でも「失敗学」という
概念が広がっていますが、

経営学の巨匠である
ピータードラッカーによれば、

失敗はそこから学べる限り
恐れる必要なないと言います。

むしろお金や資源をつぎ込む前に
早めに失敗する方がいいと言います。

コンピューター販売会社のデルの
創設者で会長であり、ユダヤ人の
マイケル・デルさんは

『デルの革命』という著書で

「私たちは常に、失敗は
学習のチャンスだと考えてきた。

大切なのは、失敗からよく学んで、
その失敗を繰り返さないことだ。

私たちにとっての学習は、何らかの
歴然たる失敗をきっかけにして
進められてきた。

ありがたいことに、こうして学んだ
教訓のおかげで、

将来の成長のための確かな
基盤となるやり方を確認し、

実践することができたのです」

…と、

ビジネスマンとしての
こうした意識の持ちようも

ユダヤの祭日の役割が
果たしているのかもしれません。

失敗、間違いこそが大切


ちなみにユダヤジョークには
こういうストーリーがあります。

「ある国のお姫様が森の中で
迷ってしまっていました。

どのみちを辿っても行き止まりで、
何日間も森から出られませんでした。

すると森の奥で1人の
白人の老人に出会いました。

お姫様は、これで助かったと思い、

”私は道に迷ってしまいました。

どの道を辿ればこの森から
出られるか教えてください。”

と、その老人に聞きました。

老人は口をもぐもぐさせながら、
お姫様にこう答えました。

”ワシも、この森でもう
40年も道に迷っているのじゃ、、

ワシが教えられるのは、
どの道を進めば森から出られないか、
という事だけじゃよ。。”」

ユダヤ社会では、成功した人の
話より失敗した人の話の方が
役に立つと考えます。

ユダヤ人が圧倒的に多い
ハーバード・ビジネス・スクールの
教材でも

失敗例が多く取り上げられています。

日本のビジネスマンもハウツー本の
成功談ばかりを参考にするのではなく、

リアルな失敗談や間違いを大切にし
関心を向けてはどうでしょう。

こうした教訓にこそ成功への
ヒントが隠されているのです。

失敗を繰り返さないために


ポジティブシンキングというのが
自己啓発の世界では流行っていますが、

確かに物事をポジティブに捉える
事は大切ですが、

反省や改善をしないなら…

それはただの現実逃避です。

物事には陰と陽があります。

成功の道は両面から物事を見る事です。

あるユダヤのラビが教える具体的な
失敗を繰り返さないようにする
プロセスは以下のようなものです。

・ミスを認め、それに対して責任を取る

・考え方の間違いを認識する

・自分自身と周囲に対して誤りを認める

・同じ誤りは繰り返さない
 と自分に約束する

つまり、

同じ失敗を繰り返さないように
頭に入念に刻み込むのです。

投資やビジネスにおいても、
同じ失敗、間違いを繰り返さない
ことが大切です。

失敗を恐れる必要はありません。

が、

失敗を糧にしないならば
意味がありません。

だからこそ失敗から学び、
次に進むことが重要なのです。

こういった意識の持ち方をユダヤの
祭日に見ることができるのです。

あなたは失敗とこれから
どう向き合って行きますか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください