イスラエルの技術立国の裏にユダヤ人の起業家精神が見える


イスラエルという国と聞いて
多くの日本人はこんなイメージを
抱えているのではないでしょうか?

周囲を敵国に囲まれ、
紛争が続く物騒な国…

砂漠に囲まれて生活も大変…

など…

しかしイスラエルは世界中の
ハイテク企業から注目を浴び、

ハイファ、エルサレム、テルアビブ

の三大都市周辺には、

世界的に有名なIT企業が軒を連ねる

「中東のシリコンバレー」

と呼ばれる一大産業基地を
形成しているのです。

また世界一の研究開発機関の質
ランキングを誇るイスラエルですが、

その技術立国の戦略の裏に
ユダヤ人の精神が見えます。

技術立国というのは、

産業・科学技術などの分野を育成し、

それに基づいて国を発展・繁栄
させていくことですが、

かつて日本のお株だったこの戦略も
今ではイスラエルに奪われています。

イスラエルでは建国当初から、
資源のほとんどない、

大半が乾燥地である土地を
開発していかなければならず、

またその国土は敵対関係にある
アラブ諸国に囲まれています。

そのような厳しい条件こそが、

軍事開発や農業のハイテク技術を
盛んにしました。

つまり、

頭を使ったイノベーション(革新)

という精神です。

イスラエルの世界最先端の技術力


イスラエルの国土は日本の
四国ほどの面積しかなく、

人口も600万ほど
(2000年時点)

こんな小さな国が、

日欧米を脅かすほどの

独創的な技術を生み出す技術大国
としての地位を築いているのですが、

その秘密はやはり…

発想力に優れた頭脳を持つ
優秀な技術人材と、

起業家精神を持ったビジネスマン
の功績があるからでしょう。

高い教育レベルや
多くのすぐれた移民、

ベンチャー企業へ資金を提供する
ベンチャーキャピタルの存在により、

イスラエルのハイテク技術は今や
世界トップレベルに達しています。

軍事技術や農業技術だけでなく

医療エレトロニクス技術、
テレコミュニケーション精密機械製品
コンピュータ技術、
ダイヤモンド研磨加工技術

などのさまざまな分野で、
世界の最先端を走っています。

ハイテク銘柄の多い米ナスダック市場に
上場しているイスラエル企業は
なんと140社近くもあるのです。

ハイテク産業はイスラエルの輸出の
40%を占めています。

科学者が評価する世界の
研究開発機関の質ランキングでも

イスラエルは世界一です。

(ちなみに日本は11位です。)

もちろん資源に乏しい日本でも
技術立国として高度成長化を経て
基幹産業として工業が発達しました。

ただ、現在では…

製造業や最先端分野において

他国に遅れを取っている部分も
大いにあるのではないでしょうか。

世界で最高水準の科学技術を持っている

とは言いづらい分野も多いです。

平和で豊かになった日本は、

保守的、現状維持に考えが偏り

イノベーション精神が少し
不足してきたのかもしれません。

ただもちろん、

我々日本人も最先端科学技術への
飽くなき挑戦は今もなお続いています。

イノベーション精神の土壌


しかし、

日本とユダヤではメンタリティ、精神の
土壌が大きく違うように思います。

「ユダヤ人は3人集まれば
政党が4つできる」

と言われますが、

彼らは他人のやっていない事、

他人と違う事にこそ価値を
見出す傾向が強いです。

人と同じ意見を
述べても評価されません。

「他人と違う事」

を善しとするのですから、

「和を持って尊しとする」

日本とは正反対の精神風土が
あるわけです。

これが技術者、起業家を輩出する差

その要因の1つとなっている事は
間違いないでしょう。

またテクノロジーの基本は、
「数学的才能」にかかっています。

イスラエルでは、

人口の30%以上が
13年以上の教育を受け、

労働者人口の17%以上が
修士号、博士号を取得し、

科学分野の書籍を出す人の数が
総人口の15%に及ぶと言われます。

また国民の100人に1人が医者で
圧倒的に理系の人材が多いのです。

ノーベル賞受賞者を
数多く輩出する彼らは、

幼少期から議論、ディベートの
習慣を持ち論理的思考が鍛えられる

彼らの数学的才能も強さの秘密です。

イスラエルの技術立国の裏に
ユダヤ人の起業家精神が見えるのです。

軍が優秀な人材を輩出する?


またイスラエルでは、

情報通信やソフトウェアの
分野でも強さを発揮していますが、

これはデータの暗号化など
アルゴリズムが重要な役割を
担っています。

暗号というのは軍事技術の
応用から発生しているわけです。

建国以来仮想敵国に囲まれる
イスラエルは安全保障が最大の
国家的命題です。

ご存知の通りイスラエルは
女性にも徴兵制度があり

“全国民に兵役義務がある”

世界でも珍しい国です。

実はこうした軍で過ごす機関が
イスラエルの優秀な人材や
精神を育む土壌となっています。

兵役についたとしても
全員が戦闘部隊に配属にならず、

数学的才能に秀でた人物は、

コンピュータを扱う情報部門に
集められ、高度なシステム開発に
携わり、

最先端の技術を基礎から応用まで
みっちり仕込まれ実践を行うのです。

20歳前後でこうした
環境にいることは、

机上の論理だけを学習する
日本の大学教育とは雲泥の差です。

もちろん平和である事は
最大の幸福でしょうが、

兵役が終わる頃のイスラルの若者は、

日本の若者が見た事も無いような
複雑な装置の操作や設計が
できるようになります。

こうして優秀な若い技術者が、

兵役修了後にさらに
大学や専門学校で研究を重ねれば、
さらにその才能は磨かれます。

実際に、軍で一緒に過ごした
優秀な人材同士が、

後に共同経営者として
ハイテク・ベンチャーとして
起業するケースは多いのです。

飽くなきイノベーション精神


軍需が経済発展を生む…

実は日本でもソニーにホンダ
トヨタに日産など名だたる企業

昭和の高度成長期の裏には
似たような背景があったのです。

が、幸か不幸か。。

日本は発展し平和になりました。

最近ではスマホもパソコンも日本製の
ものを使うことは減ってきました。

ハイテクの分野で遅れをとり
これからのグローバル社会で
かなり不利な立場になるはず。

一方でこうした土壌から
イスラエルのユダヤ人には、

イノベーション、起業家精神が
自然と生まれるのかもしれません。

ベタープレイス社創業者でCEOの

シャイ・アガシ

というユダヤ人起業家は、

イスラエル(ひいては世界)を石油
依存から脱却させる構想を持ちます。

この不可能に思える構想を

イスラエルの大統領でノーベル平和賞
受賞者のシモン・ペレスが援助し、

イスラエルの投資家が巨額の
資金を投資して支えています。

政民官の強力なタッグで
イノベーションを起こそうと
しているのです。

そしてシャイ・アガシは2003年に
CNN・タイム誌共同リストの

「世界に影響力のある人物トップ20」

の1人に選ばれている人物です。

またシモン・ペレスは
インタビューでこう答えています。

「歴史上、ユダヤ人のもっとも偉大な
成果は”満足しない”という意識です。

これは政治の世界ではマイナスですが、
科学の世界ではプラスなのです。

どんな時も目指すのは変化、
そして変化ですよ」

…と言います。

飽くなき向上心

この言葉にユダヤ人が持つ

徹底的に考え抜くイノベーションの
精神を感じます。

そして安定ではなく変化をもたらす
ベンチャー企業、起業家精神を
感じさせるものです。

そしてその実現こそが
イスラエルの技術立国としての
基盤につながっているのでしょう。

近年の日本が怠ってきた
メンタリティの1つかもしれません。

私たちも見習いたい言葉ですね。

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