ダイヤモンドに見るユダヤ人式ブランド構築の極意と宝石産業


面白いもので、

私たち人間には価値を厳密に
測る能力は無いそうです。

「あれは100円、これは1万円」

と値段が付いているからこそ、
良し悪しがあると思い込むのですが、

その値段が無くなれば、

何が良いのか悪いのか、さっぱり
分からなくなってしまうのです。

何か周りと比較して
そのモノの価値を決める…

生まれてからお金があるのが当たり前、
値段がどんなものにも付いてますから、

「これは価値がある、これはない」

と判断しているようですが、

値段はあってないようなもの。。

結局はマーケティングや市場操作
などで巧みに操られているものです。

こうした価値の創造について、

ユダヤ人式のブランド構築の極意を
ダイヤモンドに見る事ができます。

また宝石産業には、興味深い
ユダヤ人の特性が見えます。

古来からダイヤモンド貿易は、

ユダヤ人特有の縄張り
とされてきました。

研磨技術の水準や、
携帯可能な宝石という商品、

まさしくユダヤ人にとって
好都合なビジネスと言えますが、

現代でもユダヤ人はこの業界で
中心的地位を占めています。

特に彼らから学ぶ点は、

「ブランディングの構築」

という点でしょう。

ドラッカーの説く

「ビジネスで必要なのは
イノベーションとマーケティング」

つまり、

ブランディングを巧みに
演出する事ができれば、

そのビジネスは成功できるでしょう。

ただの石ころを「永遠の愛」の
シンボルと仕立てたのは、

ユダヤ人系企業のデビアス社です。

見事なブランディングですね。

新しい価値を創造し、
(イノベーション)

それを人々に伝えました。
(マーケティング)

もちろん世界中の多くの
ビジネスがブランドを作り、

素晴らしいビジネスを演出しますが、

やはりユダヤ人はその辺りの
感覚が突出しているようです。

イスラエルの宝石産業


1945年の建国以来、

ユダヤ人国家イスラエルは、

ダイヤモンド産業を国の基幹産業の
1つとして育成してきました。

年を追って躍進している
加工ダイヤモンドの輸出は、

2004年には年商93億ドルをあげ、
総輸出の27.5%を占めています。

販路は欧米極東(日本も含む)で

まさにイスラエルの宝石産業は
国の根幹を担っているのです。

こうしたビジネスには、

国際金融界のユダヤ系資本と、

デビアス社を始め、多くの
ユダヤ人経営者の連携がある事は、
疑いない事でしょう。

それによってもちろん…

国際問題となっている部分もあります。

シエラレオネ、アンゴラ、コンゴなど

反政府勢力が鉱山利権を抑え

ダイヤ原石を輸出に伴い、
武器を調達しているという

「血塗られたダイヤ」

問題などもありますが、

今やダイヤモンドという鉱石は、

それほど世界中を巻き込み
大きなお金が動く産業なのです。

ユダヤ人とダイヤモンドの関係


特に重要なポイントが彼らの
ブランディングの構築でしょう。

エンゲージメントリング(婚約指輪)

としてのダイヤモンドに、とても
憧れている女性は多いと思いますが、

実際の所、

ダイヤモンドは磨かなければ、
「ただの石ころ」です。

そんなダイヤモンドが

「永遠の愛のシンボル」
「婚約指輪は給料の3カ月分が目安」

などと私たちが思い込んでいるのは、

デビアス社の宣伝や仕組み、
ブランディングによるものです。

デビアス社は、

ドイツ系ユダヤ人オッペンハイマー家が
主要株主になっている会社で、

ダイヤモンドを

「永遠の愛のシンボル」

と位置づけました。

デビアス社によってダイヤモンドは

愛、希少性、希望のメッセージを運ぶ
世界共通の言語となりました。

この巧妙なイメージ戦略の結果、

彼らがどれほどの利益を得たか。。

想像を絶するほどでしょう。

その価値に目をつけた
ダイヤモンドビジネスには
ユダヤ人が多く参入しています。

ダイヤモンド取引の本場
ベルギーのアントワープなどに行くと

キッパ(小さな帽子)をつけた
ユダヤ人が多くいます。

ユダヤ人の演出するブランド戦略


このユダヤ人式ブランディングの
考え方はビジネスに非常に役立ちます。

商品自体の魅力も宣伝も大事ですが、

売り手や提供者としての
個人や会社の事を覚えてもらうと、

より効果的なのです。

例えば

人に名前を思い出してもらう際、
どうすればいいでしょうか?

ロックバンド、キッスのボーカリストで
ユダヤ人のジーン・シモンズは、

ブランディングの重要性に関し
こう強調しています。

「一貫して自分の名前を使いなさい。

覚えてもらうために、
名前をメールアカウントにも使う事。」

…と、

実際に、ジーン・シモンズは
本名をハイムと言いますが、

ロックする人間に向かないからと
改名しています。

例え名前を変えてでも、

人の名前に残るような努力をしたものが
価値を生むことになるのです。

ブランディングとビジネスの関係


例えば、

黄色い「M」のマークを見れば
誰でもマクドナルドを想像しますし、

欠けたリンゴのマークを見れば
誰もがアップル社を想像します。

世界中の誰もが一目で一瞬で
その会社をイメージできれば

ビジネスは非常に大きくなるでしょう。

心理学の世界に

単純接触効果

と呼ばれる効果があり、

人間は他の条件が同じであれば、
慣れ親しんでいるものを好む

というものです。

人間心理は、何度も目にするものは
本能的に好意を寄せてしまうのです。

先ほどのシモンズの教えで言えば、

名前を何度も見てもらう事で、
相手の記憶に残れば、

何かあった時に思い出してもらえる
ので仕事につながる可能性が増える、

そして、

その名前も思い出しやすいものが良い

…という訳です。

もちろんダイヤが宝石として
珍重されるのは、

デビアス社がその安定した
供給を保証し、

価格を適性にコントロール
している点もあるでしょう。

価格ではなく価値に注目すると
見えてくる世界が変わるのです。

ダイヤモンドに憧れを
抱く人は多いですが、

その裏にどんな心理があるか?

そしてその心理を作り出した過程など、
考えるほど世界観は変わります。

研磨技術や輸出戦略で他を追随する

イスラエルの宝石産業の「技術」も
考慮に入れる必要はありますが、

しかしそれ以上に、

効果的な宣伝やブランディングは
ビジネスの成功に必須のものです。

巧みなブランディングというのは、
無から有を生み出すある種の
錬金術のようなものです。

ユダヤ人の考えを参考にし、
この辺りも真剣に取り組みたいですね。

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コメント

  1. 島根特殊鋼 より:

     装飾品などでは、ユダヤのブランド戦略は成功しているが、実際の工業製品には無理で、技術者の思いをもっと聞くべきだと思う。

    • admin より:

      島根特殊鋼さま、コメントありがとうございます。
      何かしら経験で感じる事があるのでしょうか。
      また何か意見があればシェアして頂ければ幸いです。

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