ユダヤ人にとっての社会貢献、慈善事業、ボランティアの考え方


「貧しい者に手を差し伸べよ」

という教えは、

旧約聖書にあちこち書かれており、

社会貢献をして相互扶助をする
教えはユダヤの格言にも多く
残されています。

こうした伝統を母親から子へと
語り継がれ、

貧しい人や弱い人を救う事を
子供のうちからしっかり学びます。

またユダヤ社会には「ツェダカ」と
呼ばれる寄付の習慣があります。

収入の10%と定められているので
かなりの高額になりますが、

それでも良きユダヤ人は寄付をして、

そして世界各地のユダヤ人は

コミュニティ活動、ボランティアへの
参加を当然のように行います。

そして勤勉を旨とするユダヤ人は、

そうした援助を受けても、

いつまでも他人の世話に
なりたがる人はいません。

他者への依存や甘えは
宗教上許されないからです。

しかし、

どうしても苦しむ人は出てきます。

そこで、

世界中のユダヤコミュニティでは、

生活が困難になった人を無料で助け
合える仕組みが成り立っています。

例えば、

その地方のラビのもと、
斡旋を受けた若いユダヤ人が

介護が必要な家庭の掃除や
食事の手伝いをしたり、

相互扶助のシステムが
各都市に共通してみられます。

つまりボランティアの助け合い
精神が文化的に存在するのです。

こうした協力の仕組みの元、同胞と
助け合ってきて生きてきたのです。

お金を稼ぎそして社会貢献する文化


他者への貢献…

これは個人的に成功し豊かになる
にも大切な考えだと思います。

もちろん日本でも寄付や
ボランティアは盛んですが、

まだまだ文化的に根付いている
とはなかなか言えません。

清貧という言葉があるように、

「良く稼ぎ、よく奉仕する」

という考え方が矛盾する事もあります。

そこでユダヤ人にとっての
社会貢献、慈善事業の考え方は
非常に参考になります。

ユダヤの教えでは、

お金を稼ぐことを、

世界のために何かを成し遂げる上での
社会貢献の手段として考えています。

つまり、

「良く稼ぎ良く与える」

のが彼らの持つ価値観と言えます。

ビジネスで稼げば稼ぐほど、

他者を助ける大義のために使えるので、
稼ぐことに一段と集中できるのです。

あるイスラエル国籍を持つ
20歳の青年に出会ったときです。

彼は月に100万円以上も利益が
出るようなビジネスをしています。

そして私が

「それだけ稼いで凄いね」

と言うと、

「まだまだ全然足りない…」

と言うのです。

彼はあまり外出もせず、

身につけているもの
シンプルなTシャツと短パンで
あまりお金を使う様子はありません。

朝から晩まで年中働いています。

話を詳しく聞くと、

彼は犬が大好きだそうで、
日々多くの犬が「処分」されるのが
悲しくて仕方がないそうです。

そういう犬を少しでも救うために
お金が全然足りないという事で、

「犬が処分されるのを防ぐため
もっとお金をたくさん稼ぎたい。

それにはどうすればいいのか?」

と日々一生懸命考えています。

つまり、

自分の仕事の成功が、

社会貢献、慈善事業、そして
ボランティアに繋がる

と彼は信じてやっているのです。

お金を稼ぐほど社会貢献できる


確かに、

個人の自分だけの欲望を満たそう
と思って頑張る心の持ち方と、

自分以外の人に価値を与え
多くを救いたいと思って頑張る
心の持ち方は大きく違います。

後者の方が何倍も力が湧いてくる
という人は多いはずです。

自我も他我もどちらもある
のが人間なのです。

「人の社会の役に立ちたい」

というのも本能的なものです。

それが人類がここまで発展してきた
秘訣ではないでしょうか。

だからこそ、

ビジネスを行う際もこの部分を
しっかり考えておくことは重要です。

日本では多く稼ぐ人に、

「一体いくら稼げば満足なの!?」

と批判めいた質問をされたりしますが、

むしろお金を稼ぎビジネスをする、

自分ができる最大限の事をして
世の中に社会貢献することが
大切なのでしょう。

口だけお金持ちの批判をして
自分は特に何も行動に移さない…

そんな人もいますが、

贅沢三昧をするお金持ちの方が
よほど社会貢献になっている

という皮肉があります。

だからむしろ、

自分の能力を最大限に使うことが、
この世に生れてきた人間としての
義務のような気がします。

つまり、

ビジネスや仕事を一生懸命やる事は
私たちの使命を全うする事、

むしろ全力でやらなければいけません。

ユダヤ人にとっての慈善事業


一生懸命働きたくさん稼ぐ、

それが例えば、

税金という形で社会に周り、
お金を使う事で経済が回るのです。

仕事を頑張ってお金を儲けるほど
自然と社会貢献、慈善事業になります。

それを

「ただのお金儲け!」

と批判をする事は、

自分を棚に上げて、ただ他人の
足を引っ張る行為とも言えます。

もちろん純粋なボランティアを
することも良い事です。

そして稼いだお金を自分の
ために使う事も良いでしょう。

しかし、

仕事を頑張りたくさん稼ぐ…

この方が社会全体から見れば
良い影響を与えられるのです。

さらにその上で積極的に
助け合いにお金を出すのも、

彼らユダヤ人の特徴でもあります。

ユダヤ人成功者の多くはよく働き
それ以上に慈善事業にお金を使います。

世界有数の資産家
ウォーレン・バフェットは

富豪であることの居心地の悪さを感じ

76歳になった時、
慈善事業に多額の寄付をしました。

それをユダヤのあるラビは、

「バフェットはそんな歳になるまで
金儲けに専念して成功した。

けれども罪悪感にさいなまれていた。

もっと早く慈善をするべきだった」

と述べています。

(ちなみにバフェットは
ユダヤ系ではありません。)

多くのユダヤ人は実際に歳を
とってから寄付をするのでなく、

お金に余裕を持ってから
社会貢献をするのでなく、

収入を得るようになった当初から、

収入の少なくとも1割を
慈善に回すようです。

これは意外と理にかなった
やり方なのではないでしょうか。

道具に振り回されないのが肝心


多くの成功したユダヤ人は
フィランソロピスト(慈善家)
となっています。

お金があれば人を助けることが
出来るのも確かな事です。

ボランティアの慈善事業と
ビジネスでの成功は相反する考え…

と感じる日本人は多そうです。

しかしそれは両立するのです。

だからこそ、

その手段であるお金をたくさん
稼ぐ事は良い事のはずです。

「お金は手段に過ぎません。

自分が行きたい所には
連れて行ってくれますが、

自分が運転手だという事は
忘れてはなりません。」

この言葉はアメリカで聖書の次に
ベストセラーの小説を書いた

アイン・ランドの言葉ですが、

多くのユダヤ人成功者も

「お金は道具に過ぎない」

と言います。

(アイン・ランド自身もユダヤ人)

道具に支配される人はいませんし、
道具であるお金はたくさん持っていた
方がいいのです。

お金があればある程
社会貢献をする力がある人です。

そのパワーの指標なのです。

そのためにお金儲けの
エネルギーが生まれるのも、

彼らの成功の秘訣なのかもしれません。

価値も豊かさも循環するものです。

だからこそ、知恵を使って
ビジネスを興す事も大切ですし、

その稼いだお金を使って
社会貢献、慈善事業、ボランティアも
積極にするユダヤ人の考え方も、

これからの時代にさらに
重要になってくるでしょう。

私たち日本人も良く稼ぎよく与える
彼らの精神からたくさんの事を
学ぶ事ができます。

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