仕事で本音が言えない事の弊害、イエスとノーを伝える心理学
仕事で本音が言えない事の弊害、
イエスとノーを伝える心理学
について紹介します。
「どのくらい”NO!”を言えていますか?」
…
やりたい事を自由にできれば、
今よりもっと満足できるのに、、
そんな風に発想するのは、
人間として当たり前のようで、
実は案外、無駄だったりします。
というのは、
やりたい事を自由に…というは、
年を重ねた大人にとって、
非現実的に映るからです。
ですから、精気を奪われたような人に
「好きな事は何ですか?」
などと聞いても、気を紛らわせる
雑談になるくらいで、
たいていはコーチングにはなりません。
しかし、仕事でも家庭でも
本音が言えない事には弊害があります。
イエスとノーを伝える心理学
もし、少しでもあなたに
そんな兆候があるのなら、
冒頭の質問に目を向けて下さい。
体力以上のお重い荷物を背負い、
四方八方を障害物に
取り込まれた40代も少なくありません。
責任としがらみの中で、
のど元まで出ている「ノー!」
と言う言葉を無理に抑え込んで
いませんか。
本当な「ノー」と言っても
構わないのに、
勝手に自制して「イエス」
と言ってしまう、、
あるいは、承服できないまま
従ってしまう、
職場ではもちろん、家庭や地域社会、
プライベートの友人の中でも、
そう言うことがあちこちで起きています。
仕事で本音でイエスとノーを伝えるか?
「心から相手に伝えているYESは、
口にしている”YES”の中の何割ですか?」
…
はい、分かりました。
その通りですね。
私も同感です。
そうしましょう。
そんなイエスの数々、
例えば先週、この一ヶ月、
或は一年のうちで、正真正銘の
イエスが、
どのくらいあるでしょう。
逆に、
つい言わされてしまった「YES」
言わざるを得なかった「YES」
計算して損得勘定で言った「YES」
などは、それぞれ
どのくらいあるでしょう。
イエスとノーを伝える心理学
言いたい事が言えない、
仕事で本音が言えない事の
弊害は意外な所で表れます。
独裁的な創業社長の父親に対して、
二代目専務のGさんは、
どうしても改革の必要性を
説得できずにいました。
将来に向けた考え方は
しっかりしているのですが、
コーチングを開始して時間が経つほどに、
Gさんは元気をなくして行きました。
問題は方法論ではなく、
彼の決意なのだと私が
気づいたのは、
一ヶ月半くらい経過した時でした。
「腹の底から言いたい”NO!”は、
どんなNOですか?」
…
ノーと言える事の重要性
私はGさんに
「それを、私が社長だと思って、
言いたいように言ってみてください」
と要求しました。
30秒くらいの沈黙の後、
受話器の向こうから届いた
Gさんの声は、
今まで聞いたGさんの声とは、
別人のような力強い声でした。
「ノー」と言いたい全てに
「ノー」と言ったら、
生きてなんか行けないかもしれません。
だけど、これだけは絶対に
ノーだと思っている事には、
絶対に妥協しないでください。
Gさんの「ノー」という言葉は、
それが引き金になり、社長の
ポジションの禅譲と言う急展開に
発展しました。
それでも先代との綱引きは
続いていますが、
ノーの壁を突き破ったGさんの会社は
輝きとたくましさが増しています。
今回の質問を通じ、
仕事で本音が言えない事の
弊害をしっかり踏まえ、
イエスとノーを伝える心理学を
考えて行きましょう。