中国人と華僑の性格、気質の違いとは?華人アイデンティティ


世界人口で最も多くを占める
という事はそれだけ影響力が高い
のが中国人という訳です。

中国の血を引きながら、
中国以外に住む人を、

華僑、華人と呼びますが、

その歴史は古いです。

19世紀末に組織的に
海外移住するようになった
中国人が華僑の初期とされますが、

それから時代が経て、

考え方や精神的な部分も、

変わってきた部分と
変わらない部分があります。

中国人と華僑の性格、気質の
違いとはどんなものでしょうか?

どちらにも接した事が
ある人は分かると思いますが、

中国に住む中国人と海外に住む華僑は

似ているようで違いますし、
違うようで似ている所があります。

ここであくまで私なりの分析ですが、
その両者の違いはどこから生まれるか?

紹介したいと思います。

中国人と華僑の違いは、

海外へ出て行くか、出て行かないか。

この単純な分かれ道が、

「攻めの中国人」「守りの華僑」

という対照的な気質を
誘発したものと考えられます。

起業家精神とハングリー精神


成り上がるための大切な要素として、

そもそも、

華僑も中国もハングリー精神が高く
起業家精神を持っているのですが、

彼らはいつでもどこでもタフに
商売をして稼いできました。

その理由はいくつかあると言われています。

歴史上中国人は古くから
他民族の侵入により、

常に安住より移動を余儀なくされ、

市場経済、商品経済、貨幣経済が
早くから発展した点です。

そして早い時代から外国との
交易や経済取引を行っていたので、

外国経済の影響を受けていた
点もあります。

異文化が重なるところには
新しいビジネスが生まれます。

歴史的にビジネスがしやすい
環境にあったと言えるでしょう。

そしてさらに、

政府の圧政などから
財産の没収があったり、

いざとなったら海外へ逃避せざるを
得ない状況が頻繁にあったため、

そこで、

「金が何よりもモノを言う」

状況からいっそうお金儲けに
励む事になります。

だから自然とハングリー精神が
身につき、仲間で団結しながら、

異国の地でも起業家精神を発揮する
その土壌があったわけです。

この辺りの前提を踏まえて、

中国人と華僑のビジネスに置ける
性格、気質やアイデンティティの
違いなどを考えてみましょう。

積極的で攻撃的な気質


歴史、文化を踏まえ、伝統的に
中国人の気質、性格を一言で表すと

「攻め」

と言えるでしょう。

その気質は狩猟民族の血から
来ているという説があります。

例えば同じアジア人でも

日本と中国では考え方、文化
習慣がやはり違うものです。

中国人の9割を占める漢民族の祖先は
馬に乗り狩猟生活を営んでいた
肉食の民です。

同じ肉食文化の欧米人と
身体の構造が似ており、

腸が短く酒に強い、体格も良く
足も長く腰の位置が高い、

江戸時代後期まで肉食がなかった
日本人と比べると、

やはり積極的で攻撃的です。

さらに生活スタイルも似ており、

日本を始めアジアの多くの国では
床に座る文化がありますが、

アジアの中では唯一

中国だけが昔から

「椅子に座る文化」

だったのです。

言語にしても中国語と英語の
文法には類似点も多く、

日本語や韓国語には
敬語が依然としてありますが、

中国語にも英語にも
明確な敬語ルールはありません。

中国人の場合は、

目上の人を立てる時のみ
単語や言い回しを変える程度です。

もっとも

「中国人が欧米人に似ている」

という説明を歴史自慢の中国人は、

欧米人より自分たちの方が
先だと主張するかもしれません。

欧米人に負けているなどとは
みじんも思っていないので、

だからこそアメリカに対しても
平気で喧嘩を売れるのです。

これは外交など見ても明らかです。

守備固めが特異な華僑の気質


そして、

華僑の性格、気質を一言で言えば

「守り」

と言えるでしょう。

もともと中国人である華僑も
攻撃的な気質は内在しています。

しかし異郷の地でお金儲けをしよう
というのですから喧嘩をしては損です。

だから彼らは独特の防御術、
サバイバル感覚を身につけています。

それどころか華僑史を紐解けば、

華僑による経済的影響を
恐れる勢力からたびたび

圧迫、排斥、差別を受けてきた
不遇の歴史がにじんでいます。

そんな華僑が仲間を守る
砦として築き上げたのが

世界各国に見られる
チャイナタウンでしょう。

チャイナタウンは祖国から新たに
出てくる仲間を迎える受け皿となり、

衣食住から起業まで
手厚くサポートしてきました。

かといって外側の世界と交わらなければ
ビジネスの成功は望めません。

華僑は祖国の文化を守りながら、

現地国の文化を尊重し
溶け込んでいきました。

どちらも良い所取りをする華僑


つまり、

攻める所は攻めるが、
守る所は守るという

いいとこ取りをするのが華僑で、

だからこそ商売上手であり、
資産構築に長けているのが
彼らの特徴と言えます。

日本でも世界でも起業家の中には、

稼ぐのが上手い人はいますが、
彼らの多くはなかなか資産を
築くまでに至りません。

その差は「守り」に対する
考え方、姿勢に現れるでしょう。

そして中国の良い所と
現地国の良い所を身につけるのも
華僑の性格と言えます。

それは年代を経るに従い、
習慣も変わってくるものです。

例えば、

在日華僑がお辞儀をするのも
その一例です。

中国人はめったに他人に
頭を下げる事はありませんが、

在日華僑は当然の事として
丁寧にお辞儀をします。

人当たりが良いのも日本の
華僑ならではですが、

これも守備の一環で、

無用なトラブルを避けるための
一種のポーズなのです。

表面上仲良くしていても
警戒は解かないため
本心が読みづらく、

実はこちらが思っているほどの
仲ではなかったというケースも
多々あります。

プライベートの付き合いも
一筋縄ではいきません。

中国人と華僑ビジネスマンの違い


また中国でビジネスをする
日本人の話しによれば、

「中国人はすぐサボる」

というイメージが定着している
感がありますが、

実は中国人は自分のためならば
日本人よりも一生懸命に働きます。

ですから自分でビジネスを
している経営者はサボりません。

さらに華僑にとって
「勤勉さ」という気質は

異国で信頼を得るためのアピール
材料としても欠かせないのです。

例えば、

その日の仕事を終えて
帰ろうとしたとき、

日本企業の顧客から

「明日見積もりが欲しい」

と頼まれたとします。

中国人なら

「明日出勤してすぐやります」

と答えるでしょう。

日本人でも

「明日で良いなら今やらなくても」

と考えるでしょう。

しかし華僑は

「今すぐに持っていきます。」

と答え、次の瞬間には
パソコンを開きます。

少しでもいい加減な事をすれば
信頼を取り戻す事は容易ではない、

そんな日本に根を張る華僑は

日本人以上に「信頼」という言葉の
重みを感じているのでしょう。

彼らから学ぶべきことは
実にたくさんある気がします。

アメリカ社会と華人アイデンティティ


中国人のアイデンティティは

単一民族、単一言語、
島国の日本と比べ、

かなり複雑で多様性があります。

そして海外に出た華僑、華人の
アイデンティティはなお複雑になり、
一概にこうとは言えません。

が、特に新旧世代による性格、
気質、アイデンティティの違いは
興味深いものがあります。

人間はやはり環境によって変わる部分、
変わらない部分があるものです。

例えば、

アメリカのサンディエゴに

中国系移民の史跡を歴史的に保存
する為に作られた博物館があります。

この博物館の館旗のデザインを
巡って対立が起きました。

旧世代の移民はアメリカでの
長い歴史に誇りを持ち、

自分たちや先輩が受けてきた
差別や迫害など苦難の経験を
忘れたくないと考えています。

一方で、新しい世代の移民たちは
アメリカ社会で既に人種差別などの
面が遥かに改善していたため、

こうした問題意識が薄いのです。

さらに同じ移民でも、

台湾から、大陸から、東南アジアから、

とかく派閥があり、

言葉を見てみても、

標準語、広東語、福建語、客家語、

など様々な方言があります。

アメリカにおける華僑、華人
アイデンティティ1つだけ見ても

非常に多元的な文化があり、
そこには対立があります。

この辺りは世界中から帰還した
イスラエルのユダヤ人同士の
考え方の違いにも良く似ています。

こうした観点から
中国人と華僑の性格、気質、
アイデンティティの違いを見ると、

また色々な事が見えてくるものです。

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