フリン効果の心理学、知能指数は新しい世代ほど上昇する

知能に関して、

「フリン効果」という
興味深い現象が知られています。

そして、

同じ知能検査の問題に答える場合、

1世代前の人々と後の世代の人々では
後者の方が平均値が高くなるという現象です。

知能指数という数値そのものは、

ある世代、集団で標準化されるので、
前の世代との地の世代の人々を比較できません。

しかし、

問題を改定する際には、
同じ人が古いバージョンと
新しいバージョンの知能検査に答えます。

すると、同じ人が古い検査を受けると、

必ずと言って良いほど、
新しい検査を受ける時よりも
知能指数の平均値が高く出るそうです。

また得点を調整して
共通の指標で比較すると、

知能指数はあたかも長期的に
上昇し続けているように見えるのです。

2世代、60年の間に
知能検査の平均得点は1標準偏差分、
上昇していたそうです。

学力偏差値で言えば、偏差値50の平均が
60に上昇することを意味します。

言い換えれば、

今現在、成績が真ん中の人が
2世代前の基準で評価されれば、

上位16パーセントくらいに
位置することになるのです。

また、

知能検査の内容をよく調べてみると、

抽象的な思考力や問題解決力を問う課題で
著しく上昇しており、

語彙や知識を問う課題では
あまり変化はありませんでした。

これはなぜでしょうか?

知能が測定されるようになったのは
20世紀初頭のことです。

それから100年余り時が経ち、

抽象的な概念、論理、過程に基づく推論、
科学的な思考が広まり、

世の中を変えて行ったと考えることができます。

知能検査の上昇の原因は
遺伝子変異でも栄養状態の改善も
もちろん影響しているでしょうが、

大きな要因として考えられるものは
社会や文化の進展によるものなのです。

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