勤勉性、誠実性、良心性の性格特性、寿命と性格の心理学的関係

楽しい飲み会に参加して、
こんなことを考えたりしないでしょうか。

「明日の仕事を考えると
起床は朝6時。これから帰宅すれば
11時には寝ることができる。

7時間寝れば明日の仕事には十分だろう」

と思ったあなたは、

「そろそろ明日があるのでお先に」

と飲み会の席を立ちます。

無理して真面目に見せようとか、
我慢してそうしようとするのではなく、

決まったことは予定を立てて
きっちりこなすと気分がスッキリする、

そのような傾向が勤勉性の1つの特徴です。

ここでは勤勉性と呼んでいますが、

この性格特性は

誠実性や良心性と訳されることもあります。

この性格特性に含まれる単語は

「計画性のある」「几帳面」「真面目」

といったものです。

逆の意味の単語は、

「いい加減」「怠惰」「軽率」「無責任」

などが当てはまります。

勤勉性はその名の通り真面目であることが
中心的な特徴となります。

この傾向が強い人は、
計画を立てるのが好きで、

その計画をきっちり守ろうとします。

熱意を持って物事に取り組み、
課題を達成するためには努力を惜しみません。

責任感も強く、きっちりと
与えられた仕事をこなします。

逆に勤勉性の低い人は、

約束事や計画を守らなくてもあまり気にしません。

決まり事も「まあ、良いか」
と見逃したり、

やるべき仕事が目の前にあっても
飽きてしまって取り組めなかったりします。

整理整頓も苦手なようです。

勤勉性の高い人は、本棚の
漫画が1巻から順に並んでいる方が
「気持ちが良い」のです。

机の上に物が散らかるよりは、
しっかりと作業スペースを空けた状態でいるほうが、
「心地よい」のです。

そのためには、時間をかけて
片付けることもたいした苦労ではない、
勤勉性の高い人というのは、

そのように思う人のことです。

勤勉性の高さは、ほんの少しだけ
長寿に結びつくことが知られています。

児童期に勤勉性が高かった子供は
大人になってからの勤勉性の高さの
影響を取り除いても

また自分自身で勤勉性が高い
と認識していても、

友人がそのように認識していても
やはり寿命が長い傾向が見られたのです。

性格によって健康度、寿命に差ができる
というのは興味深いです。

では、何が勤勉性と寿命の長さを
関連づけるのでしょうか。

勤勉性の高さは、過度な飲酒や暴食、
喫煙、ドラッグ使用、危険な性交渉
といった生活習慣の少なさに
関連することが分かっています。

これらの生活習慣が積み重なれば、
健康や長寿に多少なりとも
影響してくるはずです。

また勤勉性は学業成績や学歴
にも関連します。

これは社会的地位に結びつき、
国によっては経済的状況が自分を取り巻く
医療状況にも関わってきます。

このように、様々な研究によって
見出された証拠から、

勤勉性の高さがライフスタイル
そのものの違いに関連し、

結果的に寿命の長短にも
影響してくると考えられるのです。

ただし長生きといっても、

勤勉性の高い人と低い人との差はほんの数年。

しかも平均なので、何かの別の要因があれば
簡単に覆ってしまうでしょう。

ではここで、

長生きしようと勤勉に振る舞うことが
有意義なことなのでしょうか?

ある種性格タイプを活用する
考え方だとは思いますが、

私は反対です。

違う性格タイプに無理やり
自分を合わそうとすることは
逆にストレスになります。

勤勉性の低い人が無理をして
勤勉性の高い人のような
ライフスタイルを送ることで、

ストレスを増やし、健康に悪影響をもたらすはずです。

もちろん、健康習慣を学ぶことは重要でしょうが、

結果、自分の身の丈にあった
生活習慣の中で健康に気を使うのが
どの性格タイプでも良いのでしょう。

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