子供が手が離れるタイミング、子供の移行対象と物に執着する意味


子育てであれ人生どんな分野であれ、

バランスというのが極意になります。

前回紹介した
ウィニコット博士の
ほどよい母親」と言うのは

発達の初期には子供の
全ての欲求に応じ、

それから徐々に、
子供が大きくなるに連れて、

手を離していく母親です。

子供を甘やかすことも大事ですし、
自立心を養うことも大事です。

どちらも不足すること
過剰になることなく、

バランスよくやれねばなりません。

時期が来たら自分は引く事で、

子供が現実世界に馴染むのを
助けるのです。

こうした子供が手が離れるタイミング
は親が上手く見極める必要があります。

そして子供のが物に執着する
「移行経験」を論じる中で、

博士はこの考えをさらに展開しました。

子供はだんだんとお母さん
から離れていきます。

その以降を楽にする為に、

子供は一般的に、
ウィニコット博士が言う所の

「移行対象」に愛着を持つようになります。

スポンサーリンク

子供の移行対象と物に執着する意味

家の中が世界の全て
と感じている赤ちゃんは、

やがて外の世界を知るようになります。

その世界を知った時、子供たちは
興味深い行動をするようになります。

乳児期には子供は
親にべったり依存です、

しかし成長するにしたがい、
物に執着を見せるようになります。

柔らかいオモチャや毛布のような、

安心や慰めの元になる無生物です。

毛布を握りしめて話さなかったり、
ぬいぐるみを肌身離さず抱えたり、

乳児期や早期幼児期に
特に見られる現象で、

小さな子は移行対象を、

親が注意を向けてくれる
心地いい状態と結びつけています。

そしてこの時期も非常に重要なのです。

お母さんがくれたモノを
しっかり掴んだ子供は、

そんなに苦労もなく、
親から離れられます。

子供はどこにでもその
大事なものを持ち歩き、

基本的には愛情を注ぎます。

移行対象は、子供が眠るとき、
不安から自分を守りたい時には、

とりわけ大切です。

こう言った対象を持つ事は、

子供によく見られ、

発達上重要な意味や役割があると
博士は強く主張しています。

子供の自立心を支える道具

子供がぬいぐるみを持って
歩いている姿というのは、

世界中で見られる光景ですが、

心理的には意味があるのです。

子供が物に執着する
移行対象への愛着は、

子供が特定のものに親しみを見せるとき、
驚くほど自然に生まれる事があります。

また、お母さんかお父さんがねんねの
時間や子供が怖がるようなとき、

特定のオモチャや毛布を
与え続ける事で、

生まれる事もあるかもしれません。

彼らは子供たちにとって不安を
共有できる仲間なのです。

移行対象への愛着は生後半年あたり
で生まれてくるようです。

が、親の介入次第で
そのタイミングも変わってきます。

自立心の発達が、

初めて目に見えて分かる時期です。

しかし、愛着のピークは
二歳半くらいにやってきます。

二~三歳ともなると、

さほど身近でない人と
情緒的に関わる能力が、

発達する事が原因かもしれません。

こう言った愛着が、
就学してから続く子供もいます。

移行対象を棄てた方がいい
決まりきった時期というものはなく、

用意が整えば、子供は手放します。

たいていの子供は、
大きくなると必要がなくなり、

だんだんと手を出さなくなっていきます。

子供に移行対象を与えるタイミング

確かに小学校に入っても、
ぬいぐるみなどを離せない…

となると親にとっては自立
できるか心配になるかもしれません。

物に執着する事をことさら
不安になる必要はありません。

すべては成長の過程なのです。

むしろ無理やり引き離す方が、

心理的な不安を増長させ、
いびつな心の成長を遂げかねません。

以下のような時はいつでも、
赤ちゃんに移行対象を
渡してあげてください。

・1人で眠る事、あるいは
夜間授乳なしで眠る事を学ぶとき

・良く知らない場所にいる時

・悲しい、淋しい、
あるいは傷ついたとき

・怖い、うろたえている、
あるいはストレスがあるとき

「ほどよい」という考え方は、
子供時代全般に適用できるものです。

子供たちは親とは違う
自分を自覚するにつれて、

自己主張して、自分の思う通りに
したがるようになります。

同時に、大人の事を
尊敬するようになります。

大人とは、強くて権力があり、
子供がストレスを感じたり、
不安になったりする時に、

苦痛や心配事を取り去って
くれる存在なのです。

それぞれの段階で、子供の感情の
セーフィティネットになってあげるところと、

子供が自ら選び、自立心を
養う機会をあげる所との、

バランスを取るようにしてください。

威圧せず、不注意にならない

そう言ったあなたの子育てに
ぴったり合った中くらいの
バランスの良い地点が見つかるでしょう。

親の仕事とは、

愛情を注ぎ、支えてあげる、

が、

子供の冒険心、好奇心を養う事

また、

色々な事ができるように
教えてあげる、

が、

子供に適当な選択をさせてあげる、

ことにあります。

子供が手が離れるタイミング

ときには、探検したい気持ち
1人でしたい気持ちが勝って、

子供は大人の手助けが
必要な状況に陥ります。

安全な選択肢がなかったり、

がっかりするような結果に
なったときです。

「ほどよい親」は、

どこまで踏み込み、どこで引くのか、

子供の成長とともに学習するのです。

子供の成長はそのまま親の成長
でもあります。

成長した親ほどバランス感覚
磨かれてくるわけです。

例えば、

幼児期は、どの本を読むか
なにを歌うか、どの帽子をかぶるか、

などを自分で選ぶ事で
自信をつけていきます。

そして就学前は、

パズルを解いたり、
オモチャを片付けたり、

1人で服が着られるようになります。

そして学童期には、責任を持って
こぼれたものを拭いたり、家事を手伝ったり、

新しく友達になる子を選び兄弟や家族の
世話を始めた両親の力になる事ができます。

断固として曲げない所と、
可能な限り子供に選ばせてあげる所、

このバランスをとりましょう。

ほどよい親でいる事で、
子供は健全に自立をしていきます。

子供が手が離れるタイミング、

これは子供の移行対象と
物に執着する意味からも
色々と見えてくるものなのです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>