赤ちゃんの依存心と我慢する心の発達、ほどよい母親の育児法


子育てにおいて、

「依存」はあまり良くないのでは…

そう心配する親は多いものです。

しかし冷静に考えてみてください。

もし歴史上の母親たちが
赤ちゃんの一番基本的な
要求に応えて来なかったとしたら、

人類は存続しなかったでしょう。

お母さんと赤ちゃんは、

生理学的にも心理学的にも、

生まれた後も繋がるように
できているのです。

「依存」は生存や成長に絶対に
必要な過程なのです。

子供のためを思って
自立を早く促そうとする傾向が、

最近の育児には見えますが、
ここで大切なのはバランスです。

「ほどよい母親」

という言葉は、

ドナルド・ウィニコット博士が提唱した、

心理学的な意味合いのある専門用語です。

20世紀半ばに活躍した
ウィニコット博士は、

小児科医、そして精神分析医でもあり、

最適な育児についての考えを
本に著しています。

ウィニコット博士によれば

「”ほどよい母親”は、

赤ちゃんの要求に、ほとんど
全部合わせる事から始めます。

そして時が経つにつれ、少しずつ、
合わせる所を減らしていくのです。」

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お母さんと赤ちゃんの距離感

この世の生を受けて、

まだ何もわからない赤ちゃんにとって
唯一絶対の拠り所は家族です。

家族に100パーセント依存して
生きていくしかないのです。

ここで言うお母さんは、

赤ちゃんが誕生してから数週間は
赤ちゃんのお世話に終始していて、

赤ちゃんのありとあらゆる欲求に
学んで応えます。

赤ちゃんが大きくなってくると、
直感で、

うちの子はずいぶん
我慢強くなっている、

好奇心を持ってもっと色々な
事を1人でやりたがっている。

などと認識します。

お母さんが赤ちゃんから
距離感がだんだんと離れていくと、

赤ちゃんはもっと自信を持って

周りを探検し、
他の人と関わるようになります。

お母さんは、時が経つにつれ
赤ちゃんが求める所を
すぐに応えなくなりますから、

この考え方はむしろ、

「できるだけうまく」
「できるだけすぐに」

責を果たす所から
少しずつ一歩引くようにして、

「ほどよくじゅうぶん」
「ほどよくすぐに」

応える事で、

子供は自分自身をなだめ、
不満に対処する術を思えさせてもらい、

母親に依存しなくなっていく
というもので、

自然と依存心が薄らいでいき、

我慢する心が発達し
自立心を育てていくものです。

ほどよい母親の育児法のメリット

ウィニコット博士の言葉を借りると、

お母さんが「ほどよい母親」になれば、

子供の欲求は時間が「ほどよく」
解決します。

子供は苦悩しませんし、
打ちのめされません。

急激な変化は子どもの心に
トラウマを与えかねません。

だんだんと離れていく事で、

子供は「マイナスの」感情が
沸き起こって怖がるのではなく、

我慢する事を覚える事ができるのです。

新生児と乳児の時期は
完全に依存する時期です。

ですからその依存心を
完全に満たしてあげるよう、

できるだけすぐに、求める所を全部
母親にやってもらいたがります。

だからこそこれまで
紹介してきたように、

新生児をたくさん抱っこしたり
添い寝をしたり、
完全母乳育児をしたり、

母と子のきずなを作るような
密着した距離感を保つことで、

「過保護」になることは
決してないのです。

ですが、子供が大きくなるにつれ、

母親が何でもすぐに
応えてしまうと、

子供の心が健全に発達する
大切な機会を妨げる
ことになるのです。

さらに子供が問題解決を
学習する機会も奪うことになります。

急ぐことなく怠けることなく、

このバランスが大事と説くわけです。

だからこそほどよい母親の
育児法が自然かつ有効なのです。

赤ちゃんの依存心と自立心

「ほどよい」と「ほどほどにいい」
を混同しては行けないと思います。

似ていますが、

「ほどほどにいい」

が普通に意味する所は、

精神生物学に根ざさず
不自然な介入を時にして、

間違う事もあるけれど
十分に良いお母さん…

と言った所でしょうか。

ウィニコット博士の考える
ほどよいお母さんの育児法は、

赤ちゃんは母親の事を
善悪で捉えません。

時とともに自分と一体になる
存在として理解します。

だから依存が必要な時は
たっぷりと依存させ、

成長とともに少しずつ
自立心を学ばせるのです。

我慢する心の発達を覚えさせる
時期なのです。

ほどよいお母さんは、

安全な場所を用意して子供を守り、
楽にしてあげます。

そこで十分に子供は
自ら成長し、学習するのです。

少しずつ距離感を作っていくものです。

これが自然の流れなのです。

お母さんと赤ちゃんのほどよい距離感

子供が何かを求めてきたとき、
すぐに飛びつかない事で、
すぐに応えない事で、

子供は以下のような事を
学ぶようになります。

・待つ事

・1人で食べ、服を着る事

・お母さんがちょっといなくても
それを受け入れる事

・不満に耐えながら、なかなか
出来ない何かをやり続ける事、

・他のマイナスの感情、落胆や
悲しみを経験し、処理する事

情緒面で子供をしっかり支えはしても、
押し付けがましくない育児をする事で

赤ちゃん、乳児は、

「ほどよい」幼児に育つ
土台を作る事ができるのです。

もちろんこれが後の成長、

また大人になってからの
精神的な成熟度にもつながります。

時々お母さんから「ノー」と
言われる経験を通じる事で、

不満を覚えたりがっかりする事も、

人生にはあり得る事なのだ、

そしてそれは対処して我慢できる
という事が分かっていくのです。

依存と自立の度合いを学ぶのです。

お母さんと赤ちゃんのほどよい距離感は、
親にも子にも心が発達する学ぶ機会を
与えるのです。

バランスのとれた「ほどよい」育児、

これを意識するのは大切なことでしょう。

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