赤ちゃんの仰向け、うつぶせ寝かせ方で変わる発達、頭蓋骨の変形 


赤ちゃんが寝ている姿を見ると
心が癒されます。

そして「しっかり育って欲しい」
と願う気持ちが湧き上がってきます。

しっかり寝て元気に育って欲しい、

親なら誰でも思うことでしょうが、

実際には、眠り方によって
その発育には違いが生まれるといいます。

前回紹介したように
抱っこ育児をする事、

抱いて連れ歩く事は他にも
メリットがあります。

そのひとつが視覚的刺激です。

私たち大人は何かを見ることで
学ぶようにできていますが、

もちろん赤ちゃんも同じです。

寝たきりの赤ちゃんでは、

天井や傍らに置かれた
ものばかり見る事になりますが、

ラップスリングやベビーキャリアで
抱かれながら過ごす赤ちゃんは、

頭を上げて目の高さで
世界を見る事が出来ます。

それが脳を刺激するのです。

また、お座りが
出来るようになるまで、

赤ちゃんはできるだけ
抱いて生活するようにすると、

子供の頭は絶壁にもならず、

赤ちゃんが首の筋肉を鍛える
良い機会になります。

最近では赤ちゃんの頭蓋変形が
驚くほど増えているという声も、

聞こえるようになってきました。

これも仰向け、うつぶせといった
寝かせ方で変わると言われています。

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寝かしておくより抱っこをする

こうした要因というのは、

子供の自立心を育てるため
抱っこ育児よりも寝かせておきなさい

という間違った風潮の育児法を
信じて実践する親が増えたため、

ベビーベッドやオートスイングラック
などで長時間寝かされた
ままで過ごす赤ちゃんが、

増えたからだと言われています。

たくさんの研究が、

変形が増えた原因を追求しています。

米国小児科学会でも

1992年に「仰向けの寝かせ方」
の取り組みを始めたからだ

と指摘しています。

例えば、

2008年の研究では、

1992年以前には、

乳児の頭蓋骨に変形が
見られる確率は、たったの5%に
過ぎなかったそうですが、

最近では、

頭顔を扱う病院施設に、

幼児の頭蓋骨変形の問い合わせを
する人の数は、

最高600%も増加しているそうです。

赤ちゃんの寝かせ方で
頭蓋骨の変形も変わるのです。

物理的に考えれば分かる気もしますが…

他にも、ベビーシートや
オートスイングラックや
バウンサーに乗せすぎるのも、

フラットヘッドシンドローム、

医学的に言えば斜頭症の
原因になっているという報告もあります。

そうした装置は、

後頭部を預ける部分が、

硬くてたわまない素材で
出来ている事が多く、

ほどほど使う分には影響しませんが、

使いすぎると、とくに装置の中で
ずっと赤ちゃんを寝かせるように
なってしまうと、

頭蓋骨の変形や斜頭症の心配も増加します。

当たり前のことですが、

生まれたばかりの赤ちゃんの
頭蓋骨はまだ柔らかいのです。

その柔らかい部分を一定に
固定してしまえば型がつくのは当然です。

赤ちゃんの後頭部が絶壁に
なってきたなあと思う時には、

小児科医に相談して欲しいのですが、

その前段階としてできるのが、

寝かせ方に気を使う事です。

仰向けで寝かせたり、
頭をベビーシートやスイングラック
に預けたままでいると、

赤ちゃんの頭はもっと
絶壁になってしまうでしょう。

赤ちゃんの頭蓋骨はデリケート

それが発育に多大な影響を与えるか…

と言われればまだ解明されては
いないようですが、

やはり多少は変わるでしょう。

何より頭を美しいまま保って
あげる方が当然ながら良いことです。

心当たりがある人は、

ベビーシートやスイングラックや
ベビーカーやベビーベッドで

どれくらいの時間を過ごすのか、
チェックしてみてください。

ベビーシートは赤ちゃんが
安全にクルマに乗れるよう、

移動の間だけ使うべきものです。

必要以上に長く寝かせたり
しないようにしましょう。

問題は、ベビーシートをとりはずせば、

赤ちゃんを乗せたままで
ベビーカーに取り付けたり

スイングに乗せたりできる
タイプのものを使っている場合です。

これではたくさんの赤ちゃんが、

長時間同じ姿勢で過ごす
ことになります。

確かに寝かしておくと親は楽です。

しかし、それは子供にとって
よくないことなのです。

6ヶ月を過ぎると、

身体の向きを変える事で、
頭の形を変える事は出来ません。

この時点で子供の斜頭症が
ひどいようなら、

医者は子供の頭に合わせて作る
ヘルメットやヘッドバンドを勧められる
事があります。

どちらも4ヶ月から6ヶ月の間、

赤ちゃんが大変目覚ましい
成長をみせる事に付け始めるのが
一番効果的です。

赤ちゃんの成長する頭蓋骨
に優しい圧力をかけ続ける事で、

頭の形を矯正するものですが、

10ヶ月も過ぎると、
さほど変化がないのが普通です。

こう言ったヘルメットは特別注文ですから、

かなり高価です。

やはり予防しておくに
越したことはないのです。

眠り方次第で発達も変わる

赤ちゃんが仰向きのままで
必要以上の時間を過ごす事には、

他にも気になる点があります。

ベビーベッドやベビーカー、
ベビーシートなど、

動きを妨げる装置の中で
長時間を過ごす、

「容器入り赤ちゃん」は、

運動発達にも遅れが見られる
と言われています。

寝たきりであれば
自由に動けないので、

重力に逆らう伸展が必要となる
運動技能(寝返り、ハイハイ、おすわり、
あんよ)などを学習し、練習し、
獲得する事が出来ません。

生まれてから数ヶ月、

動きを制限された状態で
過ごした赤ちゃんは、

つかむ、這う、立つ、歩く

と言った運動の発達が遅くなります。

だからこそ日常は抱っこで
過ごすというのが一番です。

脳に好影響を与える抱っこのススメ

うつぶせの寝かせ方で窒息して
死んでしまった悲しい事件があり

仰向け寝が推奨されるようになりましたが、

確かに注意も必要です。

ただ、全体で考えれば、

赤ちゃんを必要以上に
寝たきりにしておくと、

発達、脳の認知、構成能力
に遅れが見られる上に、

目の動きなど、多方面に
影響を及ぼすという事です。

カナダの研究機関では、

4ヶ月か6ヶ月の健康な赤ちゃんの
運動能力が比較調査されました。

二つの標準検査で赤ちゃんの
運動機能を評価して、

赤ちゃんが起きている時の
姿勢も記録されています。

参加した全ての赤ちゃんは
1歳3ヶ月で再評価されました。

4ヶ月では、仰向け寝が多い赤ちゃんは、

うつぶせにの赤ちゃんより、
運動機能の評価が低くなり、

ある腕の動きについては、目立った
遅れがでる確率が高くなったのです。

6ヶ月になると、

仰向け寝ととうつぶせ寝の
赤ちゃんの運動発達には、

かなりの違いが見れました。

仰向け寝の赤ちゃんの22%は
運動発達全般に遅れが見られ、

お座りや寝返りも出来そうに
ありませんでした。

ベビーベッド、ベビーカー、
ベビーシートで

仰向けになって眠る時間が
長くなるほど、

運動機能も低下しました。

一歳三ヶ月の検査でも

最初の数ヶ月に仰向け寝
だった赤ちゃんには、

1人で歩く、階段を上ると言った
統合的な運動に遅れが見られました。

赤ちゃんの寝かせ方で
変わるのは頭蓋骨の変形だけでなく、

発達にも影響します。

やはり一日中お母さん(お父さん)
とくっついている、

昔ながらの自然派育児に利があります。

赤ちゃんの抱っこ育児は
メリットが大きいのです。

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