幼児の独り言は発達、自律的な行動のコントロールのトレーニング


それまでは、

お母さんやお父さんの
真似しかできなかった子供が一人で、

おもちゃもよそに
ブツブツと呟いていることがあり、

びっくりすることがあります。

一歳半を過ぎた頃から、

幼児は遊んでいる時に

良く独り言を言うようになります。

これを

「自閉症でないか…」

などと、余計な心配をして、

お医者さんに相談する
お母さんもいるそうですが、

心配はいらないでしょう。

むしろ独り言は、

子供の取って思考の始まりであり、
発達の重要なプロセスです。

大人でも、考え事を
するときには、

頭の中で、言葉
使って考えています。

心で喋る技術は大人は
当たり前に持つものですが、

「今日は雨が降りそうだけど、
傘を持っていった方が良いかしら、

途中で晴れると邪魔だけど、、
ネットで天気予報を調べよう」

などです。

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幼児の独り言は発達のしるし

ためしに、こんな簡単な
思考でも、頭の中で

言葉を使わずに
考えてみてください。

なかなかできないはずです。

言葉というのは、

人間にとって思考を築く
レンガのような物、

ただ大人は普通、
言葉を声には出さないだけです。

これを「内声」と言いますが、

幼い子供はそれができないので、

独り言として声に
出してしまうだけなのです。

大人でも、

考えあぐねた時などは、
つい独り言を言ってしまいますね。

スケジュールの確認の時など

「まず資料を揃えて、
部長に連絡をして、
それからプレゼンの用意だ」

という具合にです。

幼児の独り言と行動のコントロール

子供の独り言は、

遊んでいる時に、

何か障害が起きると、
始まる事が多いようです。

例えば、

欲しい色のクレヨンが
見つからない時など、

こう言います。

「アカイクレヨンガナイ、
オヒサマガカケナイ、
キイロデカイチャウ」

これは三歳過ぎの子供の
独り言です。

が、もっと小さい
幼児の頃でも、

ウルトラマンの
オモチャなどを持って

「ウルトラマン、ツヨイ、ガー」

などと言います。

独り言は、

親がそばにいても、
友達と一緒に遊んでいても
発生するものなので、

旧ソ連の心理学者
ヴィゴツキーさんは

子供の独り言は

物を考える手だて
であると同時に、

自分の命令する事で、

自分の行動を
コントロールしていくのだ
と言っています。

まだ自分と外の世界が
切り離されていない子供が、

少しずつ成長する過程です。

幼児の独り言は発達、
自律的な行動のコントロールの
トレーニングになるのです。

幼児の自律的な行動トレーニング

つまり、いままでは、

親に命令される事で

自分の行動を
コントロールしてきたのが、

自律的な行動を
とれるようになったとき、

その確認の為に

自分で自分に命令する
というわけです。

まさに言葉が人間を支配するのです。

子供の言葉は、

最初、満一才過ぎに
一語文を言い始めた時は、

親や周囲の人との
コミュニケーションの手段、

自分の意思や欲求を伝える
手段でしたが、

それがこういう風に
分化してきたのです。

立派な発達だと誇らしく思いましょう。

だから独り言は、

言葉の正常な発達の
ステップなので、

気味悪がったり、
異常視したりしては行けません。

独り言を言っている最中に、

親が言葉をかけると、

思考を中断させる恐れがあります。

それは思考の癖に影響します。

黙って聞いてやり、
子供の思考力が、
どの程度まで進んでいるか、

独り言から洞察するのが
賢いお母さんと言えます。

幼稚園までのコミュニケーション

そして独り言は、

自分だけとの会話ですが、

幼児は三歳児になれば、

幼稚園に通い出し、

分かりやすく話してくれる
保母さんとの対話はできますが、

友人との対話はなかなか
できないのが普通です。

これは、3、4歳児頃までは

まだ、お互いに
自己中心的なため、

スムーズな対話が
できにくいからです。

それでも一緒に遊べば楽しいです。

しかし幼稚園で集団遊びを
指導してもらい、

協同する事の大切さを覚え、

自律的な行動のコントロール
のトレーニングを通じ、

時にはケンカをしたり、
遊んで笑い合ったりして、

自分と他人の関係を
試行錯誤しながら理解していくと、

友人同士の対話も五歳頃には
ほぼできるようになります。

コミュニケーション能力は
こうして伸びていくのです。

だから幼稚園は、

社会性のある言葉の発達
という意味でも、

大切な場と言えそうです。

ここからの成長は早いので、

その前からしっかりと
土台を作ってあげましょう。

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