痛みを感じない赤ちゃんの痛覚や火傷、熱い、寒いの感覚の発達


これまで色々な動作を通じ、

赤ちゃんが成長していく
様子を紹介してきましたが、

「痛い」というのは本能に根ざした
生理的な現象だと感じますが、

実は痛みというのも
後天的に学ぶものなのです。

ハイハイや伝い歩きを始め出すと

赤ちゃんが思わぬ火傷や怪我を
する危険がグンと増えます。

行動範囲が広がるから当然です。

しかし、どんなに
育児熱心なお母さんでも

四六時中、赤ちゃんを
見張っている訳にはいきません。

だからこそ大切なのは、

対処よりもまず予防、

危険な物や行動を教えて、

あらかじめ事故を防げるよう
心がけるべきです。

七ヶ月くらいになると、

動作や行為を示す言葉や、

お母さんの身振りの意味が
分かり始めますから、

熱い、寒い、痛いという事を
観念として分からせてやる
事ができます。

痛みを感じない赤ちゃんの特徴

お母さんが熱いやかん
に手を触れて、

「アチチ」

と急いで手を引っ込めてみせたり、

縫い針やピンを刺す真似をして

「痛い、痛い」

と手を引っ込めて
みせたりします。

また、温冷感覚は、

6ヶ月くらいから
発達してきますから、

赤ちゃんが火傷をしない
程度の熱さのヤカンに
手を触れさせて、

「ほら、アチチでしょ」

と実物教育をしてやる
のも効果があります。

こうした痛みを感じない
赤ちゃんに感覚を教えていきます。

ただし痛覚は、

10月を過ぎないと
発達してきませんから、

「痛い」という事が分かりません。

しかし針などを見せて

「痛い、痛い」と
身振りで赤ちゃんの頭の中に
痛さのイメージを

植え付ける事ができます。

何度か繰り返すと、

赤ちゃんは条件反射で、
危険な物に近づいたり
しなくなります。

危険を学習するというのは、

動物界でも親が子に教える
最も重要なことの一つです。

しっかりとした生存の
ために重要なことなのです。

赤ちゃんには意外なリスクがある

熱さ、痛さの感覚が
まだ発達していないための
悲劇はずいぶんあります。

ある若いお母さんの
失敗ですが、

冬の寒い日に、

お昼寝のとき足元に
あんかを入れておいたそうです。

そのうち、赤ちゃんが
大きな声で泣くので、

びっくりして抱き上げてみると、

脚の指が全部ダメになるほどの
大やけどをしてしまったそうです。

赤ちゃんはなぜ、

靴下に火がつくまで
泣かなかったのでしょう。

痛さはもちろん、熱さの感覚も、

生後二ヶ月ではまだ未発達なので、

少々の事では泣かなかったのです。

感覚はなくても皮膚には
傷をつけてしまうわけです。

いまは、あんかを使う
家庭は少ないようですが、

湯たんぽのお湯がこぼれたり、
電気こたつの温度
高すぎたりして、

知らないうちに火傷を
させてしまう事はあります。

大人になれば当たり前のことが
子供には当たり前ではないことがあります。

人間心理としてこれらが
大きな盲点になってしまうのです。

だから注意が必要です。

親が気づかないうちに子供が大怪我

全然泣かなかった為に、

朝、抱き上げてみたら、

軽い火傷をしていたという
例もあります。

痛さ、熱さ、寒さを
訴えないで気づかない、、

ことがあるということは
覚えておきましょう。

極端な例で言えば、

手足を骨折していても
平気な顔をしている為に
気づかなかった事もあります。

赤ちゃんは三ヶ月頃から
活発に運動を始め、

寝ていてもベッドの隅に
転がっていく事が良くあります。

ベッドの柵の間隔が広すぎると
頭を突っ込んで挟まれてしまい、

もがいたはずみに首を
ねんざする危険があります。

と言って狭すぎると、

今度は手やや腕を挟んで
ねんざや脱臼をします。

思いがけないリスクがあるのです。

ベッドの柵の幅は、

赤ちゃんの頭が
入らないほど狭く、

腕や手が挟み込まれない
程度に広い事が必要です。

10センチ以下、
8センチまでが適当でしょう。

また赤ちゃんの腕の関節は、

二歳頃まで脱臼しやすいので
腕を急に引っ張らない事です。

イスから落ちかけた時など、

慌てて腕を掴むのは禁物です。

体全体を支えてやる
ようにしましょう。

痛みを感じない赤ちゃんの
痛覚は大人とは違う物です。

痛みというのは、

体の危険を知らせるシグナルなのです。

痛い、熱い、寒いの
感覚の発達は重要です。

もちろん怪我をした痛みから
失敗を避けるようになる、

という学びも大切ですが、

大きな怪我をすれば取り返し
がつかないこともありますから、

注意できる部分は親として
してあげるべきでしょう。

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