赤ちゃんが物をつまむ練習、手先の器用さと指先、大脳の発達


今回のテーマは、

赤ちゃんが物をつまむ練習、
手先の器用さと指先、大脳の発達

について紹介します。

「二つ三つばかりなる
ちごのそしぎてはひくる道に、

いとちひさき塵のありけるを、
目ざとに見つけて、

いとをかしげなる指に
とらえて、

大人などに見せたる、
いとうつくし」

これは枕草子の一節です。

これは人間の赤ちゃんの
素晴らしさを、

良く言い表せいています。

親指と、人差し指を、
ペンチの先のような形にして

小さなものをつまむのは、

霊長類の猿でも、
チンパンジーなど、

高等の猿にしかできません。

しかし人間の赤ちゃんは

早ければ9ヶ月くらいで
それができるのです。

また人差し指と親指で
輪を作ってものをつまめるのは、
人間だけなのです。

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赤ちゃんの指先、大脳の発達

人間の先祖は樹上から降りて、

直立して歩き出し、

手が自由に使えるよう
になって初めて、

道具の使用を覚え、

ホモ・サピエンスとして
文明を築いてきました。

手をどんな動物より
器用に使えること、

これが人間の条件です。

ハイハイを始めたら、

床に毛糸のくずを置いて、

赤ちゃんがつまめるかどうか
テストしてみましょう。

初めはうまく行かないでしょうが、

何回も繰り返していると、

上手につまめるようになります。

これは後の、積み木を摘んだり、
箸を使ったりする時に必要な、

指の微妙な動きを
トレーニングする第一歩です。

赤ちゃんが物をつまむ練習

つまむトレーニングは、

触覚と指の筋肉の
動かし方の連動を
教えるだけではありません。

毛糸のくずのような
小さいものをつまみ上げるのは、

視覚も、しっかりした
距離感と立体感を持って
指の動きと連動しなければ
ならないのです。

赤ちゃんの脳は、

初めのうちは、

視覚なら視覚だけ、
触覚なら触覚だけ、

独立して働いています。

それがだんだん複雑な
刺激を受け入れるようになって、

色々な感覚同士の
回路が脳の中で繋がり、

急ピッチでその絡み合いが
複雑になっていくのです。

毛糸くずをつまみ上げる
練習をする事は、

脳の回路が、
かなり複雑になって、

手に精巧な作業をさせられる
ようになった事の現れです。

仮に、ロボットに
人間が命令せずに

毛糸くずをつまませ
ようとすると、

ひどくこみいった
プログラムをこなせる、

大容量のコンピューターが
必要なのです。

赤ちゃんの手先の器用さと脳

赤ちゃんがロビットや
コンピューターと
根本的に違うのは、

刺激を受けると、

自分で学習して、

複雑なプログラムを
大脳の中に作って行く事です。

これが人間の素晴らしさなのです。

毛糸をつまませる
練習、トレーニングが、

大脳の発育にどんなに
大切か、分かるでしょう。

日本人は手先が器用だ、

従って頭もいい、

と長い間、世界的に
評判になってきましたが、

近頃では手先の器用さは
あまり自慢できなくなっています。

幼稚園に入っても、

折り紙が折れない子が
少なくないようです。

紙の両端を揃えて
折ることさえできない子供も
たくさんいるようです。

ハサミが満足に使えない
子も珍しくありません。

小学校へ行っても

お掃除の時に雑巾が
絞れなくて、

両手で床に抑え付けて
水を絞る子もいます。

ナイフで鉛筆が削れない
子供もざらです。

指先、手先の器用さが
失われていると言われています。

手先の器用さと大脳の発達

不器用になった原因は、

お母さんたちが、
赤ちゃんのときから、

手を積極的に使わせる
トレーニングを

怠っているからだと言えます。

ひとつに、

食生活の変化もあるでしょう。

洋風になり、スプーンや
フォークを使い、

箸を使わせる機会が
少なくなったからです。

肉やソーセージなら
ナイフとフォークで食べられますが、

昔ほど食べなくなった
骨付きの魚は、

箸を使ってほぐさなければなりません。

また、あまり危険に神経質
すぎるせいもあります。

ハサミは危ない、
と持たせようとしない。

先が丸くて刃のついていない
安全ハサミがちゃんとあるのに
使わせない、

小刀も危ない、
電気鉛筆削りばかり、

将来、料理をするとき、

包丁なしでやらせようと
でもお考えでしょうか。

赤ちゃんが物をつまむ練習、
手先の器用さを鍛えてあげ

しっかり指先の
トレーニングをしてあげましょう。

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