現代の欧米の富裕層、富豪たちの慈善活動、社会貢献の考え方


今回のテーマは、

現代の欧米の富裕層、富豪たちの
慈善活動、社会貢献の考え方

について紹介します。

プライベートジェットや
豪華客船のみならず、

ハイライフカレンダーと呼ばれる
イベントに合わせて生活拠点を
移動させるようなライフスタイル、

これまで紹介したように、

一般庶民と富裕層の考え方や
生活の仕方は大きく異なります。

そして彼らのもう一つの
大きな特徴的な考え方があります。

現代の富裕層のライフスタイルが、

最後に行き着く所が、
もう一つあります。

それは、

慈善活動、社会貢献活動です。

要するに、

有り余るお金を
貧しい人々、恵まれない人々
分け与える事です。

ただラグジュアリー消費
だけをし続けるのであれば、

上流階級たる資格はなく、

いかに社会に貢献するか

これをどうやるかで、

彼らは頭を使っています。

スーパーリッチによる
起業や団体を通じた社会活動を

「フィランソロキャピタリズム
(Philanthrocapitalism)」

あるいは、

「コンシャスキャピタリズム
(Consciouscapitalism)」

と呼んでいます。

そして、その活動を
行っているお金持ちを

「フィランソロキャピタリスト」

などと称しています。

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現代の慈善活動、社会貢献の考え方

特に欧米では富裕層、
富豪たちの間でこの動きは
顕著に見られます。

特に欧米では

「ノブレス・オブリージュ」
(Noblesse oblige)

と呼ばれる精神があり、

これは「高貴な義務」と
言うような意味で、

社会に富を還元すること、

つまり慈善事業や寄付文化は
お金持ちの義務という考え方です。

「上流には上流たる為に
神から課せられた義務がある」

…といことです。

そして現代で主流の考え方は、

「フィランソロキャピタリズム」
は「慈善資本主義」

「コンシャスキャピタリズム」
は「良心ある資本主義」

などと訳されますが、

簡単に言えば、

利益を出しながら
慈善活動、社会貢献を
していこうという考え方です。

単にお金を寄付する、分け与える
だけの従来のチャリティ活動では

その効果が目に見えない
ことが多いです。

そこで、現代の欧米社会の

富豪の間ではあえて
リターンを求める形で、

これをやっていこうというのです。

欧米の富裕層、富豪たちの慈善活動

マイクロソフトのビルゲイツさん
が作った財団

「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」

は、この活動を積極的に進めています。

この財団には、

ウォーレン・バフェットさん、
マイケル・ブルームバーグさん、
カルロス・スリムさん

など、世界の名だたる
大富豪たちが参集しています。

ゲイツさん自身は
290億ドルを自ら寄付し

感性症対策(エイズ、B型肝炎、マラリアなど)
に熱心に取り組んでいます。

バフェットさんも、2006年に
バークシャ・ハサウェイ社の
株式16億ドル相当を寄付したと発表し、

さらに今後資産の大半を
この財団に寄付する計画を持っており、

自己資産の85%(約440億ドル)

そのうち約70%を
「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」
に振り向けられると発表し、

世間を驚かせました。

いずれにせよ、

フォーブス世界長者番付
1位2位の常連である

ゲイツさんとバフェットさんの
資産を合わせると

約1000億ドルに達します。

国家予算が約1億ドルと言われる
北朝鮮であれば、

後1000年間も維持できる
という計算になります。

こうした活動は、

かつてカーネギーが

鉄鋼業と鉄道で富を築き
『鉄鋼王』と称された人でしたが、

庶民から奪ったお金で
巨万の富を築き、

「盗人男爵(ローバーバロンズ:
robber barons)」

と呼ばれ、

その汚名をそそぐために、

カーネーギーホールや
カーネギーメロン大学を
作ったりしました。

この時代の慈善活動と現代のもの
は大きく違っています。

慈善資本主義の考え方とは?

オールドリッチであった
カーネギーは、

「お金持ちは貧乏人の管財人に他ならない」

と言って、

築いた巨万の富を次々とばらまいて
社会に還元しました。

つまりその意味は

「お金持ちは自分たちの財産の
所有者というよりむしろ管財人であり、

その立場からいつでも貧乏人に
救いの手を差し伸べるべきである」

ということでしょう。

しかし、現代の1%の人々は、
ここからもう少し進んだ考え方をし、

その効果とリターンを
吟味してばらまくのです。

これはある意味で投資です。

自分に直接のリターンがなくても、
地球そのものに恩恵があれば、

間接的にも自分に返ってくる
という訳です。

2014年のダボス会議
セッションで、

「ダボスフィランソロピー会議」

が開かれ、

ここで、富豪たちは

「慈善資本主義」

について話し合っています。

参加したのは、

ビルゲイツさん、
リチャードブランソンさん。
グラミン銀行の創設者
ムハマド・ユヌスさん

などで、モデレーターは

イギリス全首相の
トニーブレアさんが勤めました。

富豪たちの慈善活動、社会貢献の取り組み

次は、このセッションでの
ビルゲイツさんの発言です。

「慈善活動のゴールは何なのか?

システムを査定してみると、
色々な資本主義、政治など、

全ての分野で小さな慈善活動が
驚くほどの結果を出しています。

今不足している事は、
他から学ぶというプロセスです。

南スーダン、ウクライナ、シリアの
問題だけを直視し過ぎです。

今だけに集中するのではなく、
過去を振り返り、

成功例から答えを導き出すべきです。

科学、ビジネスなどからも
イノベーションが生まれます。」

つまり、彼らは慈善活動に置いても、

世界を変えるイノベーションを
起こしたいのです。

これが、現代のニューリッチたちの
究極の考え方、生き方なのです。

確かに「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」
を立ち上げた当時、マイクロソフトでは

独占禁止法に抵触する問題で
連邦最高裁と争っていた訳で、

「世論を味方につける為の行為」

と批判されたこともあります。

こうした経緯がどうであれ、

やはり社会貢献には大きな意義が
あるのではないでしょうか。

そして世界の富裕層が自分たちの
存在の意義を確認する機会と
なっているのかもしれません。

では日本の富裕層は、

こうした寄付や社会貢献に対して
どうした立場をとっているのでしょうか。

次回その流れを見て行きましょう。

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