ピーター・ティールに学ぶ海上に独立国、海上都市を作る計画


今回のテーマは、

ピーター・ティールに学ぶ海上に
独立国、海上都市を作る計画

について紹介します。

前回紹介したPTという
国境なき生き方は、

欧米の富裕層では当たり前
という事を紹介しましたが、

いまや、アメリカではそれを
超えるものが出現しようとしています。

自分たちで「新しい国」
を作ってしまおうというのです。

この計画は既に進んでおり、

それに投資しているのは、

以前紹介した「LGBT長者番付
で触れたシリコンバレーの

VCピーター・ティールさんです。

ペイパルというネット上の
送金システムを作り上げ、

その後eBayに売却され資産家
となった人物として有名ですが、

彼は富を得て終わりではなく、

新しい国を作ると言う野望を持っています。

これは、レジデンス型客船より
進んだ画期的なアイデアです。

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ピーター・ティールの都市計画

米『Wired』誌、『Details』誌
などの報道によると、

ティールさんら投資家は、

サンフランシスコの沖の沿岸から
12マイル離れた国際水域に

「洋上の独立国家」

と作ろうとしていると言います。

これは、巨大なオフィス船、
都市船と言ってもよく、

そこまで離れれば、

準拠すべき法は強制力の緩い
海事条約だけ、

つまり、ここでは、
ベンチャーキャピタリストたちは
就労ビザ無しで

仕事が出来るのです。

とすると、あらゆる国から
優秀な人材を集められる上、

国家の法に縛られない活動が
可能になります。

そこでまず、ITやソフトウェア関連の
新興企業を誘致し、

最先端の研究を進めます。

また人間の寿命を延ばすために

バイオテクノロジーの
研究もやろうというのです。

バイオテクノロジーの最新研究は、

実は、遺伝子操作や医薬品の
試験などの面で、色々な法規制があります。

ですから、この法規制に縛られず、
これを自由にやりたいというのです。

海上に独立国、海上都市を作る
計画というのは、

従来のお金持ち像とは
まったく違う発想と言えます。

ニューリッチとリバタリアン思想

海上国家のアイデアを
ピーター・ティールさんに

売り込んだのは、かつて
グーグルのエンジニアだった

パトリ・フリードマンさん
とされます。

彼のアイデアによれば、

まず巨大な平らなスペースを洋上に浮かべ、
その上に建物を次々に作って行く、

そうして、小さな都市を建設して行きます。

こうして、最終的には、

2050年までに数千万人が
居住する洋上国家にするとしています。

これは、アインランドなどが提唱
してきた一種のリバタリアン思想の実現で、

ノーベル賞経済学者
ミルトン・フリードマンが掲げた

新自由主義の究極

「フロンティアを作り、
そこで新しい政治体制を試す」

という構想の流れを汲むものです。

この国では、

自由を市場の国家原理とし、

社会福祉や最低賃金を廃止します。

もちろん、税金も廃止します。

そしてほとんどの法規制を撤廃するので、

完全に自由な国家が
出来上がるという訳です。

個人の自由が最優先され、
政府の機能は極限まで小さくすべき

というのがリバタリアンの思想ですが、

元々ティールさんが活躍した
シリコンバレー自体が、

自由が尊重される文化です。

リバタリアン思想は
浸透しているわけですが、

それ以上の規模での実現を
図っているのです。

リバタリアンというのは

元々海賊の島「リバタリア」
にちなんでいます。

そのせいもあってか、あえて
海上都市のプロジェクトに投資を
しているのかもしれません。

公海に洋上都市を築き、
政府の支配から逃れるというのは、

リバタリアンの描く典型的な夢なのです。

オールドリッチとニューリッチ

元々エンジニアではなく
ヘッジファンド経営者だった
ピーター・ティールさんは、

オンライン決算の
「ペイパル」の成功より、

次々に起業、投資に手をかけ
資産家にったわけです。

10代としてリバタリアンを公言
してから一貫した行動を続けます。

そもそもペイパルも政府に管理
されないマネーの送金方法を実現
する事が動機だったそうです。

この海上に独立国、海上都市を作ろう
という計画の例でもわかるように、

全てを手に入れた1%の人々というのは、

やろうとすることが99%とは
まったく違っています。

はっきり言うと、

彼らは普通の人間が一生
かかって行う事を、

それこそ1年ほどで
やってしまうわけです。

特に資産が10億ドルを
超えてしまうとこうなってしまい、

何でも好きなものが返るようになると
最後はやる事が無くなります。

そのため、オールドリッチ
と言われる昔の富裕層は、

その多くがお金を湯水の如く使い

毎日がパーティ、酒とバラの
放蕩の日々を送ったのです。

ところが最近のニューリッチの特徴は、

オールドリッチとはまったく違います。

ともかく何か新しい事に挑戦し続ける

そして人類の未来を自分たちの手で
作り出したいと考えるのです。

ティールさんは科学や技術で
ビジネスイノベーションで
世界を変えようとしているわけです。

時代を作り出すという新たな欲求

この背景には、

今後紹介して行くつもりですが、

20世紀後半に
セレブ文化」が成立した事です。

そして、セレブの中に
スーパーリッチも含まれる
ようになったからです。

現代のスーパーリッチたちは、

このセレブ文化の先頭を走り、

常に時代を象徴する
シンボリックなアイコンで
いたがるという欲望を持っています。

つまり、彼らは有名人として、

世界をリードする事で
常に脚光を浴び続けたい、

そのために、世界が変わるような事を、

何かしなければならない、
そう考えているのです。

そしてその形も興味深い
変遷が見られるのです。

マイクロソフトのビル・ゲイツさんは

ビジネスからは引退し
ファウンデーションを設立して
公共的な活動に従事したり、

ブルームバーグの創業者
マイケル・ブルームバーグさんは

政治家(ニューヨーク市長)
として直接公職につくと言う
キャリアを選びました。

しかしニューリッチの中でも
シリコンバレーを中心とする、

起業、イノベーションを生み出し
続けた人たちは、

従来とは異なる意味での
公共的役割を果たそうとしているのです。

なかでも生粋のリバタリアンである
ピーター・ティールさんのやり方は独特です。

海上に独立国、海上都市を作る計画が
実現するかどうかは分かりませんが、

こうした新しい形の成功者の実像を
ピーター・ティールさんに学ぶ
ことができるでしょう。

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