オフショアと終身旅行者「PT」という富裕層のライフスタイル


今回のテーマは、

オフショアと終身旅行者「PT」
という富裕層のライフスタイル

について紹介します。

前回までアメリカやアジアに移住を
考えるお金持ちのライフスタイル
を見てきたわけですが、

富裕層のライフスタイルを見て行くと、

行き着く先にあるのは

「パーマネント・トラベラー」
(Permanent Traveler)

あるいは

「パーペチュアル・トラベラー」
(Perpetual Traveler)

という、一般層では
なかなか出来ない生き方です。

いずれも頭文字を取って
「PT」と呼び、

その意味は「終身旅行者」です。

最近では「ノマド」と呼ばれる

どの組織にも所属しないで
働く生き方が注目されていますが、

PTは国境を越えている点で、

ノマドより遥かに
スケールが大きなものです。

スポンサーリンク

富裕層のライフスタイル

終身旅行者PTというのは、

半世紀ほど前から欧米の富裕層で
普及したライフスタイルで、

それを可能にさせるには、

確かな金額的な
裏付けがなければなりません。

資産があるという事は、

より自由な行動ができるという事、

つまり選択肢が広がるということなので、

富裕層になればなるほど、

この生き方を選択をするようになります。

しかも、世界はグローバル化し、

かつての時代より、人は
短期間で簡単に移動できます。

国籍に縛られない生き方なのです。

日本と欧米では資産防衛の
伝統が違います。

日本人が富を築くようになったのは
ほとんどが戦後であり、

富裕層でも2代、3代続く
というファミリーがほとんどです。

しかし欧米では資産家は
6代くらいになっているので、

ノウハウの蓄積も進んでいるのです。

プライベートバンクに五世代を通じ
サービスを受けているという人もいて、

お金に関するカルチャーが
受け継がれているのです。

そしてPTライフスタイルも
資産防衛、節税対策として
生まれた方法の一つなのです。

PTライフスタイルの特徴

このPTという生き方を
根底から支えているのが

「5つのフラッグ理論」
(Five Flags theory)

というものです。

この概念は既に一般化し、

私たち一般層でも
知っている人は多くなりました。

あえて説明すると、

自分の生活を5つに分け、
その5つに最も適した

「5つの別の国で生きる」

という生き方です。

この生き方を紹介した本に
ズバリ『PT』というタイトルの本があり、

終身旅行者というテーマで様々な
関連図書も出ているので、

詳しく知りたい人は
そちらを見てみてください。

ここでは簡単に枠組みだけ
紹介しておきます。

オフショアと5つのフラッグ理論

資産運用と資産防衛というのは
似て非なるものです。

資産運用は資産を増やす事を
目的としていますが、

資産防衛というのは今の資産を
温存する事が目的で、

リスクをとって上を目指す人は
資産運用で攻めの考えをしますが、

一度資産を築いた富裕層は
むしろできるだけ安全に
資産を防衛したいわけです。

そこから生まれた思想がこうした
考え方な訳ですが、

「5つのフラッグ理論」

の背景には、

世界がこれだけ
グローバル化したのに、

世界のどんな国も、

全ての面において完璧ではない
という事があります。

気候風土、伝統文化、
政治体制、税制など、

国によって皆違う訳です。

とすれば、それぞれの国を目的別
使い分ける事が出来ないか?

そうして、より自由に快適に暮らせないか?

と、1%の人々は考える訳です。

そうしてできたのが
「5つのフラッグ理論」です。

その理論はの背景は

オフショア呼ばれる
国の存在も大きいです。

5つのフラッグ理論

第一のフラッグ:

属地主義の国のパスポートを
保有する事

第二のフラッグ:

租税回避地(タックスヘイブン)
オフショアを公式居住地とする事

第3のフラッグ:

仕事をする国

(働いて所有を得る国)

第4のフラッグ:

資産運用を行う国

(キャピタルゲインや所得所得の
課税がない国、銀行、証券口座を持つ国)

第5のフラッグ:

余暇を過ごす国

(自分の趣味、生きがいを実現する国)

この5つのフラッグが

全て違う国である必要はありません。

3つのフラッグで
生きてももいいのです。

つまり、パスポートを持つ国と
ビジネスを行う国が同じであっても、

また、住む国が同じであっても構いません。

世界のスーパーリッチの発想では、

この地球上で一つの国家の元に
暮らし続ける理由はないわけです。

こうした国の有利な制度を
上手く組み合わせながら
ライフスタイルを実現させるのです。

オフショアと富裕層のライフスタイル

ただ、富裕層の多くは、

節税という観点から、

「第二のフラッグ:
公式居住地を持つ国」

「第4のフラッグ:
資産運用を行う国」

を、大体オフショアにしています。

世界には富裕層の移住を大歓迎し、

税金も安く、富裕層向けの
インフラも整い、暮らしやすく、

自由を満喫できる国や
地域がいっぱいあります。

前述したシンガポールもそうですし、

カリブ海にある島国、

例えば、

英領ヴァージン諸島(BVI)
ケイマン、バハマ、バミューダ、
アンギラ、セントクリストファーネイビス

などはまさにその典型です。

欧州では、モナコ、
リヒテンシュタイン、

そしてロンドンのシティなど、

実は日本から比較的近い、
太平洋のサモアやバヌアツも
オフショアなのです。

そして、ある意味で、
アメリカも州によってはオフショアです。

こうした国の制度を使い
富裕層は終身旅行者PTという
ライフスタイルを実現させるのです。

国際政治学者の藤井厳喜さんの著書
『這い上がれない未来』によれば

「彼ら(永遠の旅行者)の考えに立てば、

日本一国で生きるということは、

それだけで日本国のカントリーリスクを
全て背負って行くという事になる。

まずわれわれは、この国に所得税、
住民税、消費税などの税金を
払わなければならない。

そのうえ、資産と取引には
全て課税される。

しかも、日本の税金は高く、
今後ますます高くなる…」

との事です。

もちろんPTライフスタイルを
実践するのは簡単ではありませんが、

一つの生き方として参考に
できる部分はあるでしょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>