アメリカと日本における収入、年収と幸福度、不安度の関係


今回のテーマは、

アメリカと日本における収入、
年収と幸福度、不安度の関係

について紹介します。

前回紹介したのが、

ある程度の金額までは
お金と幸せの関係は比例するものの、

それ以上になると変わらなくなる
ということでした。

それが

「7万5千ドル」

という分岐点から見た
お金と幸せの相関関係ですが、

収入が増えれば増えるほど
人が幸福になるならば、

これほど簡単な事はありません。

しかし経済成長を遂げて
個人の年収が上がるだけでは

人は幸せを感じないのです。

専門家の間でも実は、

人が本当に幸せを感じるのは

年収という金額からだけ
ではないという見方もあります。

そうでないと、

お金持ちがさらにお金を増やそう
とする理由が分かりません。

中間層から富裕層が生まれ、

さらにスーパーリッチが
ウルトラリッチになるには、

金額とは違うモチベーションが
働くはずだからです。

『ニューサイエンティスト』誌
の記事の中で、

ジャーナリストの

H・L・メンケンさんは
こう述べています。

「お金持ちとは妻の姉の夫よりも
年間100ドル多く稼ぐ人のことだ」

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収入、年収と幸福度、不安度の関係

この世界に絶対的な
幸福も不安もないと言います。

誰かと比較して始めて生まれる
相対的なものが幸福度、不安度なのです。

つまり、人が収入によって
感じる幸福というのは、

どれだけ高い収入を手に
しているかだけではなく、

自分が周囲の人たちと比較して
どれだけ多くの収入をえているか
によって異なるという訳です。

そして、自分が知っている
他の誰かの収入が

自分よりも多い事を知った時、
さらに稼ごうとする、

それが富の蓄積においては
大きな動機づけになると言う事です。

つまり、富裕層の人々にとって、

自分の周りが富裕層ばかりならば、

さらにもっと上の富裕層を
目指すという訳です。

さらに、最近の調査では

人は周りの人と競うだけではなく、

できるだけ大きな差をつけたい
と思っている事が判明しています。

という事はつまり、

収入が低い事は
将来への不安度が増しますし、

他人に比べて年収が低ければ
不安が募ってくるものとも言えます。

日本とアメリカにおける年収と幸福度関係

こうした人間の自然の欲望を、

日本では

「格差社会を是正しよう」

という人々が「強欲」
などと言って批判します。

しかし、実は富裕層が
最も幸福を感じるのは、

自分の富を慈善事業に使ったり、
貧しい人々を助けたりする
ことに使ったりするときなのです。

これに勝る幸福感はないというのが、
別の研究で明らかになっています。

例えば、

CNNの創業者である
テッド・ターナーさんは、

以下のように言っています。

「私は金持ちになった時、

こんな多くのお金でなにを
すべきかと考えるようになり、

恵まれない人々に分け与え
なければならない事を理解した」

と、、

チャリティーが一般的でない
日本人にはすこし分かりにくい
感覚かもしれませんが、

アメリカのお金持ちの感覚
からすれば、

こうした幸福感があるのです。

欧米と日本の幸福度、不安度の感じ方の違い

もちろん、日本と欧米では
考え方や習慣が違います。

統計調査で経済と幸福度の
相関関係が測られるわけですが、

こうした統計を見れば、

自分が幸福だと感じている人の
割合が北欧は高く、

日本では低いと言う事実がありますが、

確かにこうしたデータに収入や
経済成長や生活の安定性などの
要因はあるでしょう。

しかし、各国の言語的な
構造もこの手のアンケートには
影響している事も忘れては行けません。

例えば

日本語で日本人に

「あなたは幸せですか?」

と聞かれた場合と、

英語でアメリカ人に

「Are you happy?」

と聞かれた場合、

その答えのニュアンスは少し違います。

あなたは幸せですか?

私たち日本人が「幸せですか?」
と聞かれた場合、

文化的メンタリティから言って
「ハイ!幸せです」
と即答する人はあまり多くありません。

たいていの人は、
「まあまあです。」
「それほどでもありません。」
「まだまだです」

という風に答えるはずです。

日本人は自分に関して物事を
大きく見せようとしない、

謙遜に美徳を感じる文化だからです。

一方で欧米では自分の生活や
家族に関してことさらに謙遜して
見せる事に美徳は感じません。

むしろ自分の生活に満足していたり、
家族が健康で仲が良い事、
仕事が充実している事など、

良い面に光を当てる方が多いでしょう。

だから「Are you happy?」

と聞かれて「Yes」と答える確率は
日本人に比べれば高くなるでしょう。

こうした点も年収と幸福度や
不安度の関係を考える時に
考慮しなければいけない事実でしょう。

日本における年収と幸福度、不安度の関係

とは言え、お金と幸せという関係を
無視して良いわけではありません。

日本でも同じような
収入別の幸福感の調査を行った

中央大学文学部教授
山田昌弘さんのリサーチがあります。

山田さんは楽天リサーチの協力を得て

インターネットを通じて行った調査を

2012年5月号の『プレジデント』誌
に記事として発表しています。

この調査は、

個人の年収

300万円台、
500万円台、
800万円台、
1000万円台、
1500万円以上、

の各年収200人ずつ
計1000人より回答を得たもので、

その概要を一言で言うと

「幸福度は収入と正比例する」

というものでした。

年収別に幸福度を100点満点として

あなたの幸福度は何点ですか?

という質問の答えが、

300万円台が62.8点と最も低く、
収入が上がるにつれ点数が増え

1500万円以上が74.6点と
最も高い点数でした。

逆に「将来の不安度」を
100点満点で何点か聞いた所

300万円台が67.7点と最も高く、

収入が上がるにつれ点数が減って行き、

1500万円以上は46.5点と
最も低い点数でした。

お金があれば幸福?なければ不安?

しかし、山田さんは

「お金があればより幸せになれる」

という単純すぎる価値観には否定的で、

さらに以下のように述べています。

「ただし、私は、根源的な部分で
「お金=幸福」という方程式
成り立つとは思っていない。

人が本当の意味で幸福と感じるのは、

周囲の人々から評価された時、

つまり他人から「承認」されたときだ。

その部分に大きく幸福は左右される」

とのこと、

確かにその通りだとは思いますが、

価値観は別にして、

日本でもアメリカと同じように
年収700~800万円くらいに
分岐点があり、

そこから下の層は
収入と幸福感が見事に
比例している事は言えるのです。

つまりここまでは年収が増えれば

その分、幸せを感じられるという訳なのです。

私の知っている億万長者が
興味深いことを言っていた

「自分の事を振り返っても、
自分の周りの富豪を見ても

年収1000万から1500万円
くらいが一番幸せだったと思う。

今それくらい稼いでいる人が
本当に羨ましいよ…」

と、冗談とは思えない
雰囲気で話されていました。

お金があり過ぎる事の悩み
不安も生まれてくるのでしょう。

人間の心というのは
実に興味深いものですね。

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