お金と幸福の相関関係、お金持ちは幸せか?幸せはお金で買える?

お金と幸福の相関関係、お金持ちは幸せか?幸せはお金で買える?
今回のテーマは、

お金と幸福の相関関係、お金持ちは
幸せか?幸せはお金で買える?

について紹介します。

ブータンと言う国では、

1973年から第四代国王の
ジグミ・シンゲ・ワンチュク陛下の提唱で、

国の発展の度合いを経済
つまりGDPで測るのではなく、

GNH(Gross National Happiness)
国民総幸福量で測る事が採用されました。

実際に2005年の
ブータン政府の調査によれば、

「とても幸福」が45.1%
「幸福」が51.6%

と合計すると96.7%の
の国民が幸せと感じていると言います。

日本でもこれは話題になりましたが、

そもそも幸せとは何でしょうか?

お金と幸せはどう関係するのでしょうか?

お金と幸せは別ものと考える人もいれば、

お金があればあるほど幸せだと、
考える人もいるでしょう。

ただシンプルに考えれば、

年収1000万円の人のほうが、

年収500万円の人より幸せそうに
見えるのではないでしょうか。

だからこそ人はすこしでも多くの
お金を稼ごうと頑張る訳ですが、

果たしてお金の量と
幸せの量は比例するのか?

この相関関係について

アメリカのプリンストン大学
ダネル・カーネマン教授たちが
2010年に発表した

興味深い調査結果があります。

その結果によれば、

「比例はするが、あるところ
まで行くと幸福感は薄まる」

という結果でした。

ただ日本のメディアで紹介された
記事を読むと、なぜか

「幸福はお金で買えない」
「お金は人を幸福にしない」

という風潮で紹介されており、

実際の研究結果とはやや
違った解釈になっています。

日本ではお金を稼ぐ事
否定的に捉える伝統的な文化風土
がある事に加えて、

メディアも社会も平等意識
が強すぎるからでしょうか。

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お金と幸福の相関関係

それではこの調査研究の
実際の結果はどのような
ものだったのでしょうか?

要約してみると、

世帯収入が7万5千ドル
(約750万円)以下の人では

収入と「喜び」や「満足感」

と言った勘定は比例するのに対し、

7万5千ドルを超えると

「稼げば稼ぐほど幸せになれる」

訳ではなくなってしまうという事です。

つまり、7万5千ドル
と言う額が分岐点となり、

そこまでは幸福感は増すという事です。

もちろん、それを越えても
幸せ度は増すのですが、

その増え方が少なくなるという事。

お金持ちになればなるほど
収入と幸福度は比例しなくなるのです。

つまり、
日本メディアが伝えるように

「お金は人を幸福にしない」

などという結果は出てはいないのです。

むしろお金が増える方が
幸せ度は増えるという事です。

自分の人生全体を自己評価した時、

例えば年収12万ドルの人は
年収7万5千ドルの人より自己評価が高く、

年収16万ドルの人は
年収12万ドルの人より

さらに「人生に満足している」
と答えているからです。

どうやらお金と幸福に関する

日本と世界の捉え方には
違いがありそうです。

実際に1958年から1987年の
日本の高度成長期時代

日本経済は他に類を見ないほど
急速に成長しました。

しかしその間の国民の幸福度は
29年の間に幸福と感じた人の
平均値はほとんど変わっていないのです。

二つの種類の幸福感

さらにカーネマンさんの研究調査では

幸福という概念を
二つのカテゴリーに分けて、

収入との相関関係を調べています。

その日の心理状態という意味での
「幸福」と、

自分の人生全体を評価できるか
出来ないかと言う意味での
「幸福」です。

つまり、今日はみんなから
褒められて気分がいいという幸福と、

自分の人生について
満足しているかどうかで得られる
幸福は違うという事です。

そこでこの二種類の幸福感の
どちらかが重要か?ですが、

「これは哲学的な問題であって、
個人の価値観によって異なるだろう」

とカーネマンさんは述べています。

これまで多くの社会科学者や
心理学者が「幸福度」の
測定方法を模索してきました。

しかし、この調査研究では
二つの幸福を切り離した事により、

「長い目で見た幸福度は高所得者で
あっても収入とともに上がり続けるが、

日々感じる瞬間的な幸福度は、
年収7万5千ドルを境に収入が
増えても上がらなくなる。」

としているにすぎないのです。

つまり私たち一般人が思う

「お金持ちになるほど幸せなんだ」

という感覚は間違っていないのです。

確かに短期的に物質的に恵まれると
気分が良くなるのは間違いないですし、

長期的に頑張ってお金を稼いだ
自分の仕事に誇りを持つようになります。

「お金がなくても幸せ」

というのはもちろんあるでしょうが、

「お金があれば不幸」

になるわけはないのです。

お金持ちになるほど幸せになるが、、

このプリンストン大学の
調査研究と同じような研究が

カナダのUBC(ブリティッシュコロンビア大学)

とハーバードビジネススクールの
マイケル・ノートン教授が
共同で行っています。

それを紹介した記事によると、

被験者は

年収5000ドルから100万ドル
と幅広く、

それぞれの範囲でどの位
幸福を感じるかを予想させています。

ではその結果は
どうだったのでしょうか?

例えば、

調査前に多くの被験者は

「年収二万五千ドルから倍の五万ドル
に増えると、幸福感が二倍になる」

と予想しました。

ところがいざ調査してみると、

実際は2倍にはなりませんでした。

本当に高収入の人々の
暮らしに対する満足度は、

定収入の人々より
わずか9%増えただけなのです。

この9%をどう捉えるか、

が問題にはなってくるのですが、

やはり否定的に捉えるべき
ではないでしょう。

9%とはいえ、

やはりお金を持つ人々の方が
その力で「幸福を買う」ことが
出来る事に代わりはないからです。

「お金と幸福は関係ない」

と叫ぶのはどこかに妬みや嫉みの
気持ちがあるからではないでしょうか。

幸せはお金で買える

ではアメリカ人にとっての

幸福の分岐点である世帯年収
7万5千ドルというのは、

どれくらいの生活レベルなのでしょうか?

これは平均よりややや上、

いわゆる中間層の暮らしが
できる額と考えられます。

アメリカの国勢調査局によると

2011年のアメリカの
世帯年収の中央値は5万54ドルです。

平均値は約7万ドルですが、

ここには1%の富裕層も入っているため、

中央値の方がより
実際に近いとされます。

中央値というのは、平均値とは違い

例えば全体で100人いた場合、

ちょうど真ん中の50人目の人の状態です。

平均値は、100人の合計を
人数分(つまり100人)で
割るという計算方法で割り出しますが、

これだと上位10人の合計が全体の
平均値を大きく引き上げてしまうので、

平均値よりも中央値のほうが
実際には近い訳です。

つまり7万5千ドルというのは

中央値の人々より
ワンランク上の収入という事です。

アメリカには

ボバティライン(貧困ライン)
と言って貧困層の定義があり、

これは1世帯(家族4人)の年収が
約2万2千ドル以下の場合を指します。

この定義によれば、

アメリカでは約4600万人、

なんと人口の約15%が
貧困層になります。

とすると、中央値の人々は貧困層の
倍の年収という事になり、

7万5千ドルはその
約3倍という事になります。

この3倍の差が、幸せを感じる時、

最も大きな差を生むという訳です。

お金を稼げば不幸になるわけではない

年収7万5千ドルあれば

アメリカでは日々の生活に
困る事なく、

ある程度満足の行く暮らしが送れ

住宅ローンを組んで
マイホームを買えるし

子供も公立の学校ではなく
私立に通わせる事が出来ます。

衣食住で満足ができる

まさしく現実的な意味での
幸せをお金で買える状態なのです。

しかしそこから先、

車の種類が変わったり、
服のブランドが変わっても、

それほど幸福度に違いは
生まれなくなります。

私たちは周囲より抜きん出れば
幸せに感じるが、

周囲も同じ生活レベルにいれば
特別自分が幸せとは思わない…

という特殊な心理があります。

つまり私たちは常に他人との
比較において幸せを感じ、

幸福とは絶対的なものではなく
相対的なものというわけです。

だからお金と幸せは直接的な
比例関係にはないわけです。

とはいえ、

ある程度の幸せはお金で買えるのも
また事実な訳ですし、

お金と幸せは密接な関係にあり、

お金を稼ぐ=不幸になる

という公式は成り立ちません。

だからこそ、真正面から
幸せの為にお金持ちを目指す
というのは間違っていないのです。

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