犬が急激に痩せる、体重が減る、ガリガリに痩せてきた時の対処法


今回のテーマは、

犬が急激に痩せる、体重が減る、
ガリガリに痩せてきた時の対処法

について紹介します。

「飽食の時代」とよばれる
現代社会では、

人間も犬も
肥満が増えてしまっていて、

ダイエットに励む悩みの方が多いですが、

逆に拒食症患者のように、
ガリガリに痩せてしまう犬もいます。

こうした場合、

放っておいて問題ない場合と
放っておくと問題な場合があります。

犬が痩せ過ぎかどうかを
確認するためには

触ってチェックします。

チェックポイントは
背中と脇腹の2カ所です。

ここを触ってみて
すぐに背骨と肋骨の感触があれば、

痩せ過ぎのサインです。

ここで危険なのは、

飼い主のほとんどが
犬が痩せてきたと言う理由で
動物病院にも行かず、

放っておいてしまう事です。

「太ってきた」よりましと
考えてしまうことと、

痩せてきた事に気づきにくい
と言う理由がありますが、

早期の対処が必要の場合もあるのです。

犬が痩せてきた異常がある場合

犬が急激に体重が減る場合、
犬が痩せる多くの場合、

飼い主が人の行き過ぎた
ダイエットをペットに当てはめてしまっている事、

漠然と肥満を恐れるあまり、
ドッグフードを減らしすぎたりする事です。

これは飼い主が犬の体重の
コントロールに失敗している事で、

専門的には「削痩(さくそう)」
と呼びます。

飼い主のダイエットやドッグフードの
与え方に問題がある場合には、

ドッグフードを増やせば
問題解決なので、

放っておいても大丈夫でしょう。

もちろん始めから太らない
痩せた犬種もいますので、

そう言った場合は問題ないでしょう。

しかしその心当たりが無い場合

犬の体内に何かしらの
異常が潜んでいる可能性もあります。

考えられる理由は以下の4点です。

1.栄養を消化、吸収できていない
2.栄養を上手く使えていない
3.栄養を腫瘍に取られている
4.栄養がどこかで失われている

犬がガリガリに痩せてきた場合
これらの要因があり、対処法があります。

それぞれについて見ていきましょう。

犬が栄養を消化できず痩せる時

人間の栄養学の世界でも
酵素(エンザイム)の重要性が
見直されて認識されるようになりましたが、

酵素の役割は消化や代謝を担うものです。

ここに異常が起きると、
犬の体重コントロールは利かなくなります。

「消化」と「吸収」は別のもので、

食べたものは唾液、胃液、膵液、
胆汁によって消化され、

主に小腸から吸収されます。

しかし、この消化の過程で
消化液の分泌不全などが発生すると、

食べたものを消化できないので、

吸収の能力が正常でも
吸収されずに流れてしまいます。

また逆に腸の粘膜に
何か異常があって吸収できない場合、

せっかく消化された
食べ物が吸収されずに

そのまま流れてしまいます。

このした状態の場合に、
たいてい犬は下痢を起こしますが、

中には一見普通の便をする犬もおり、

消化酵素の検査をして
初めて分かる事もあります。

ただし、消化不良は「消化酵素剤」
を飲ませて補う事で劇的に改善します。

対して吸収不良は
腸粘膜の炎症や変性によるものが多く、

慢性的なものであれば
なかなか治らない場合もあります。

吸収不良の場合、
手術で腸の一部を採取して、

病理検査に送り始めて
原因が判明する事もあるので、

犬が急激に痩せる時の対処法として
早期発見対策が鍵となります。

犬が栄養を上手く使えず痩せる場合

次に犬がガリガリに痩せてきて
問題になる場合は、

吸収された栄養を上手く
使えていないときです。

腸で吸収された栄養素は「門脈」
と言う血管を通り、

肝臓で処理されます。

肝臓は栄養素を合成して
たんぱく質や色々な物質を作ります。

そして肝臓で作られた色々な物質が

再度血液に乗せられて全身に運ばれ、
利用されます。

肝臓の機能に問題があれば、
この処理が滞ってしまい、

身体の各所で栄養が不足してしまうのです。

犬が食べているのに
急激に痩せる時や

体重が減る場合には
こうした危険性があります。

ちなみに脂肪分は血液ではなく
リンパ液に乗って運ばれ、

別ルートから静脈に合流します。

ところが、肝臓に問題があれば、
その栄養の再利用が上手くできません。

どんどん痩せてきてしまいます。

肝心要(かんじんかなめ)
と言う言葉もあるように、

肝臓と言うのは非常に
大切な臓器なのですが、

よく見られるケースが、

犬の肝臓がん、肝臓の先天的な機能障害、

高齢化などによる緩やかな
肝臓の機能低下です。

その他に、門脈や肝臓血管の
走行ルートの異常により、

未処理のままの血液が
通過してしまう病気もあるようです。

もし肝臓がんの場合、

端にだけできたときなら
手術で除去もできますが、

たいていの場合、肝臓全体に
分布しており

手の施しようがない事が多いです。

また、加齢による肝臓機能の
緩やかな低下は避けられませんが、

サプリメントの利用、
肝臓に配慮した食事を与える事で

ある程度の改善は見込めます。

普段からの健康な生活習慣、
そして早めの対処が必要と言えます。

犬に腫瘍ができて痩せる場合

腫瘍ができた場合

急激に体重が減り、
痩せていってしまいます。

人間の場合と同じく
腫瘍を劇的に改善させる事は
難しいのが現実ですが、

多くの場合、
腫瘍はカロリーを多く使います。

特にブドウ糖を多く
消費するので、

食事のカロリーバランスを
たんぱく質と脂肪に傾けて、

糖質を多く含む炭水化物の
配合比率を減らす必要があります。

処方食の中には
こうした状態に合わせて
調合されたものがあるので、

かかりつけの獣医と相談の上、
利用するのも一つの手です。

顕著な効果はすぐに
実感できる性質の対処法ではないですが、

病院でも手術や抗がん剤による
根本治療が不調な場合は
支持治療がされるようです。

犬の栄養が失われて痩せる場合

最後に言うの身体での
「出口」といえば、

主なものは尿と便です。

つまり、がりがりに痩せてきた場合、

尿を司る腎臓に重大な問題があり
たんぱく質が漏れだしてしまう病気
(ネフローゼ症候群)

或は便を司る腸の問題
「タンパク漏出性腸炎」などによる
損失も考えられます。

どちらも治療は難しいようで、

中でも明確な原因を特定できない
「突発性」と分類されるものは、

良質な栄養補給や支持治療のみが
できうる対処となるようです。

腸炎の場合上手く原因が
解決できた場合回復に向かいますが、

そうでない場合は残念ながら
衰弱の一途をたどるのです。

以上のように

「心当たりが無いのに痩せる」のは

犬に取って危険なサインである可能性が高いです。

年を取った老犬が、
年相応にやつれていってしまうのは

仕方の無い事ですが、
そうではない場合、

痩せてきたときと言うのは
要注意のシグナルなのです。

普段与えているドッグフードの
パッケージには、

体重当たりの摂食量が書いてあります。

その範囲で少し多めに与えて
体重が増えれば恐らく問題ないでしょう。

しかしそれ以外のときは
病気の可能性が高いので
できるだけ早く対処する事が重要です。

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