犬の祖先は本当にオオカミ、ジャッカル?犬の動物学的ルーツ


今回のテーマは、

犬の祖先は本当にオオカミ、
ジャッカル?犬の動物学的ルーツ

について紹介します。

太古の地球、約1億5千万年前、

地球上で繁栄していたのは
巨大な恐竜たちです。

その頃の哺乳類動物は片隅で
小さく生活しているに過ぎない
存在でした。

動物学者
L・H・コルバートさんによれば、

現在の哺乳類動物の大半の
先祖は4000万年前に
生息していた

「ミアキス」

という動物だと言います。

樹上で生活する
猫くらいの大きさの小動物で、

この哺乳類のルーツから、

様々な亜種が生まれ、
進化論に従い進化を遂げます。

その中の一つが、

「キノデクテス」

と呼ばれる動物で、

これが原始的な犬の先祖
ではないかと言われています。

そしてキノデクスはさらに分かれ

ハイエナに似た
キノデスムスなど絶滅した種もいたり、

やがて中新世前期頃
(約2600万年前)

分化した

トマークタスという種が残り、

これが現在の犬属の
先祖と動物学的には言われています。

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犬の祖先は本当にオオカミ、ジャッカル?

そして、このトマークタスから

オオカミ、ジャッカル、コヨーテ、
キツネ、タヌキなどの原型に
進化したのが50年前頃、

そして現在犬と知られる
動物がこれら野生動物の
どこからルーツとして生じたか

といえば、

オオカミ説が有力説になっていました。

すべての犬のルーツをたどれば
オオカミにたどり着くという訳です。

長い間、「犬の祖先はオオカミ」
と言う説は定説になっていました。

オオカミの中の一部が
人間の食べ残しをあさっているうちに
人に近づいた

或いは人間がオオカミの子を持ち帰り、

それが進化して犬になった
と広く信じられていました。

しかし、

愛犬家をここで
首をひねるのではないでしょうか?

立ち耳のシェパード、
シベリアンハスキーや
日本犬であれば、

確かにオオカミの直系
と言われても納得できるでしょう。

しかし犬の形体はあまりにも
多種多様だからです。

動物生態学者で有名な
コンラート・ローレンツ博士も

犬の祖先はオオカミと
ジャッカルと主張していました、

(後に博士はジャッカル説を撤回)

ヨーロッパ山岳地帯に生息する
オオカミは体高80センチ程、

一方ジャッカルは
インド、アフリカに生息し、

体高40センチ程、

すなわち、犬のサイズが
小型犬から大型犬まであるのは、

この両者から改良したもの
と考えれば説明がつくとしたのです。

またオオカミは滅多に吠えないが、
ジャッカルはよく吠える事、

幼獣の頃から人が飼育すると、

オオカミは主人以外の
人には馴染まないが、

ジャッカルは他人にも比較的
慣れやすいという生活も、

犬種によってみられる
特徴の差を表している

と動物学の世界では
考えられていたのです。

犬の祖先、犬の動物学的ルーツ

ところが最近のDNA研究によって、

オオカミとイヌは
ジャッカルのようなイヌ科の動物を
共通の祖先に持ち、

約130年前に遺伝的に
分岐したと言う事が分かっていました。

犬とオオカミが分岐した後も、
犬とオオカミは交雑を繰り返したのでしょうか?

この二元論には大きな
疑問が残されているのです。

両者の間に生まれた雑種には
繁殖能力がないと言う事が分かりました。

そして今では、
350種以上もいる

純粋犬種のすべてが、

意図的に混血させながら
淘汰改良を繰り返して、

一つの犬種に固定化した
ことの説明がつかなくなります。

たしかに、

ここで祖先をオオカミと見れば、
犬と共通点が多いです。

しかし、

それでは説明が難しい事も多いのです。

そこで登場してくるのが
私たち人間なのです。

さて、いつから犬が
人間の友となったのでしょうか?

犬が地球上に出現したのは、

先ほど紹介したように一般に

信じられているよりも
遥かに前だったそうです。

犬と人間はどうやら、

数十年前から交流をしていたと
言う説もあります。

犬の先祖、ルーツの秘密は人間?

人間が原始犬と親しくなることで、

犬とオオカミの間には
交雑できないくらいの距離が
かなり早い段階で出来た可能性が考えられます。

飼育下の犬とオオカミは
交配が可能ですが、

野生下では
犬とオオカミに限らず、

種の異なるイヌ科動物が

交雑していると言う
証拠は見つかっていません。

イタリアのや健を調査した研究者によると、

野良犬の集団はゴミ捨て場を
占領すると、その地域のオオカミを
寄せ付けないと言います。

もしかすると、
犬とオオカミが分かれ始めた段階で、

みられた摂食やなわばり行動の違いが、
お互いに分岐を確定づけたのかもしれません。

そこで犬は人に近づいた…

のかもしれません。

例えば、

アイリッシュ・ウルフハウンドや
クレートデンなど

体高1メートルにも達する犬から、

10センチも満たない
チワワやヨークシャテリアも犬です。

体重ではセントバーナードは
100キロにもなりますが、

チワワは500グラムのもあります。

その差は実に200倍です。

耳、尻尾、毛質に至っては、
千差万別という以外にありません。

だからこそ今人間の家族の一員
として生活している全ての犬種は

人間がある目的を持って、

8000年から1万年以上
もかけて淘汰し、

改良、作出してきた
結果なのではないでしょうか。

だからこそ犬の先祖、ルーツは

ジャッカルやオオカミでなく
「人間」とも言えなくはないのです。

ところで20世紀のドイツや
オランダでは、

ジャーマン・シェパードと
ヨーロッパ森林オオカミを
意図的に交配させ、

「オオカミ犬」と言う種類が
作られました。

このオオカミ犬は
人気の高いペットになりましたが、

オオカミ犬の飼育者の中には

「独立心が強く、服従訓練が難しく
ペットとして飼うのは適さない」

と言う意見もあります。

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