決めつけ、思い込みで変わるコミュニケーションと人間関係


今回のテーマは、

決めつけ、思い込みで変わる
コミュニケーションと人間関係

について紹介します。

唐突ですが質問です。

あなたは病院と聞いて
どんなイメージをしますか?

「大きくて白い建物、、白い巨塔」

「消毒薬の匂いと薄暗い廊下、
冷たい感じ、ウイルスがウヨウヨいそう」

「バタバタと医者や看護婦が
走り回っているような場所」

「お医者さんや看護師さんが
日々患者の命を守ってくれている場所」

などと、感じ方も表現も人それぞれです。

私の知り合いで沖縄出身の友人は、

「病院は、木造で平屋の
小さな建物のイメージ」

と答えました。

都会の人はピンと来ませんが、

ドラマで見慣れた
「Dr.コトー先生」の
診療所のようなイメージです。

ではもう一つ質問です。

「大きな白い建物」

「木造の小さな平屋」

のどちらが病院のイメージの
正解なのでしょうか?

そうです。

どちらも正解です。

どちらもがそれぞれの思う
病院であり正解なのです。

実はこの質問は、

コミュニケーションと人間関係
でも大いに関係する心理学なのです。

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決めつけ、思い込みで世界は変わる

例えばうわさ話というのは
あることないことの尾ひれがつくものです。

男性であるあなたがもし

会社の同僚の女性の
肩にいた虫を取ってあげた

という親切をしたとしても、

そこからなぜか尾ひれが付き、

「○○さんは女性に
すぐ触るらしいよ。セクハラかな」

「○○さんって、部下の女性に
手当たり次第肩を抱くんだって」

「○○さんはセクハラするらしいよ」

…などと誤って伝聞されることも
十分に可能性としてあるでしょう。

これも決めつけ、思い込み
の為せる技な訳ですが、

十分に注意をしなければいけません。

コミュニケーション心理学
の考え方の一つに

「地図は領土ではない」

という言葉があります。

日本語にすると
ちょっと分かりづらいですが、

これは

「イメージ(自分なりの思い込み)
と現実は同じものではない」

というような捉え方をします。

誰しもが地球は丸く、
どこの場所にどんな国があり、
どこに国境があるかをイメージできます。

しかし国境が実際に物理的に
あるわけではありませんし、

地球の全体像を見たことがある人は
少ないです。(宇宙飛行士くらい)

しかし、誰もが地球の地図を
頭の中で思い浮かべることができます。

そして同じ言葉を聞いても

頭に浮かべるイメージは
人によって異なるわけです。

病院と聞いても、

それぞれが頭に思い描く
病院はまったく違います。

思い込みやイメージは、

例えばその人が初めて見た
物事を結びついてできあがる
場合もあるでしょう。

子供の頃にたくさんの本を読んだ
経験からできたのもかもしれません。

いずれにせよそしてそうした
思い込みや決めつけが

人間関係の質を変えてしまうのです。

伝言ゲームで真実がねじ曲がるのはなぜ?

こうした決めつけ、思い込みで
変わるコミュニケーションと
人間関係の実例を表す

アメリカはコーネル大学の
トーマス・ギロビッチ博士の

ある心理実験があります。

ギロビッチさんはある一本のビデオを
作成して56名の大学生に見せました。

そのビデオの内容は

「ある男性が、弟が
飼っていた熱帯魚を殺した」

というものでした。

そして次にビデオを見終わった
大学生らは、

その内容を別の人に伝えなければ
なりませんでした。

つまり自分なりにビデオの
内容を理解したものを、

まだビデオを見ていない人に
説明しなければならないのです。

そして最後にビデオを見た人と、
又聞きで内容を知った人の両方に

ギロビッチさんは、

熱帯魚を殺した男性についての
印象を尋ねてみるのです。

人は先入観で物事を捉えてしまう

伝言ゲームのような実験ですが
すると、どうなったでしょう。

ビデオを直接見た人に比べ、
また聞きした間接的グループの方が、
極端な意見を持つようになったのです。

「弟の大切にしている
熱帯魚を殺すなんてひどい」

「きっと、兄はコンプレックスを
抱えたひどい人間なんだ!!」

など。。

実は、ビデオの中では

「その男は、わざと熱帯魚を
殺したのではありません。」

という注釈もあったのですが、

他人にその内容を話すとき、

そう言う細かい内容は全て取り除かれ

ただ「熱帯魚を殺した」という
事だけが強調されたのです。

つまり伝聞された話は、

都合の悪い内容などは全て
なくなってしまう「省略化」や

一面だけを大きく取り上げる
「極端化」の傾向があるのです。

いずれにしても、

うわさ話に尾ひれがついて行く
心理メカニズムと同じく、

人間の心理は決めつけ、思い込み
で印象が変わってしまうのです。

だから私たちは人に何かを話すときも
人から何かを聞くときも

こうした心理を意識して
コミュニケーションをとり、

人間関係を築かなければなりません。

決めつけ、思い込みと人間関係

例えば、

海のない地域で生まれた人は、

始めて見る海を見て、

広くて飲み込まれそう、、

と怖い印象を受けるかもしれません。

けれど、海辺で生まれ育った人であれば、

規則正しい波の音や白い砂浜に
懐かしいイメージを思い浮かべる
かもしれません。

私の知人の一人が以前、

「あなたは綺麗好きだね」

と誰かに言われた時、

「神経質だね」

と批判されたように
受け取った人がいました。 

その人は皮肉を言ったのではなく
褒め言葉は言ったのかもしれません。

しかし曲解して褒め言葉
素直に受け取れない人もいます。

思い込みが強すぎて
猜疑心の目で人を見る事もあります。

受け取り方の心の地図も
「十人十色」と言えるのです。

コミュニケーションと人間関係の心理学

そんなふうに、

人それぞれだとは言うもの

自分に似ている物を
好きになるという特徴が

人間にある事も否定できません。

顔立ちや仕草、
洋服や音楽の好みなど、

はては同じブランドの
ゴルフクラブを持っているだけで

お互いに「意気投合した」
などと紹介し合う事もあります。

自分と似ている物が
好きになるのは、

自分を見ているような
気がするからかもしれません。

長年連れ添った自分が

一番自分を裏切らない存在であり、
信頼できるのです。

裏を返せば、

自分に似ていない所があると

「この人とは合わない」

と短絡的な結論を出しがちです。

決めつけコミュニケーションは損

そのファッションセンスは
時代遅れだ、

そんな話し方や言葉遣い
自分はしない、

こうした違いは、

相手を「異質なもの」と
思い込み決めつけてしまいます。

でも、冒頭のように

「これは病院ではない」

というのも正しいですし、

「これは病院だ」

というのも正しいのです。

決めつけ、思い込みで
悪いイメージを持つのは

人間関係で損する事が多いです。

もともと持っている
知識や考え方、性格などは
みんな違うのですから、

相手の言う事が自分と
違っても当たり前です。

ちょっと違うだけで、

「もう話しが合わない」

と垣根を作ってしまうのではなく、

相手と自分には些細な
違いしかない、

という事を尊重しましょう。

「合わない」からと決めつけて

コミュニケーションの範囲を
狭めてしまうのは、

とてももったいない事なのです。

誰もが独自の地図
(思い込み=世界観)

を持っています。

相手の地図を認めれば、
こちらの地図も認めてくれるのが
人の道理、

認め合いの精神が大切なのです。

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