空威張りとコンプレックスと自信の関係、反動形成の心理学的意味


今回のテーマは、

空威張りとコンプレックスと自信の
関係、反動形成の心理学的意味

について紹介します。

時々街で、肩で風を切って
歩く威勢のいいお兄さんを
見かける事があります。

服装も派手で装飾品をジャラジャラと
つけて目立つよう歩いています。

いわゆるチンピラ風の人が多いですが、

彼らは見かけだけは確かに
威勢良く自信満々に見えます。

でも実際の所はそうではありません。

彼らは自信があるから
威勢がいいのではなく、

逆に自信がないから
彼らは威勢よく歩いて

自信があるように見せかけて
いるだけである傾向が多いです。

いわゆる空威張りというもので、

心理学的には深い意味がある
行動と言えます。

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コンプレックスと自信の関係

前回、国母選手を取り上げて
目立ちたがり屋の心理特性として 

「自信があるから
人前で目立ちたがる」

と言いましたが、

アスリートの中では
本田選手やイチロー選手のように

見た目も内面も自信がある
のはバランスよく見えますが、

彼らチンピラ風の人たちの場合は
それとは意味合いがまったく違います。

前者は自信があるゆえの
スタンドプレーと観る事が出来ますが、

後者はズバリ、

自信がないゆえの空威張りなのです。

これを心理学では

「反動形成」

と言います。

実は彼らは、心に大きな
コンプレックスを抱えており、

それを補償する為に
空威張りをしているのです。

コンプレックスが行動を強調する

或はこんな例もあります。

例えば、

髪の毛の薄いことを
気にしている人が、

わざと冗談にまぎらせて

「まぶしくてすいません」
「頭から日焼けするんですよ」

…などとことさら髪の毛の薄さを
強調して話題にしたりします。

出っ歯を気にしている人が

「転んでも鼻を打たなかったよ」
「明石家さんまの隠し子なんだ」

などとおどけてみせるなど、

これも他人から降られたくない
欠点や不安と言うコンプレックスを、

相手に指摘されるのを恐れ、
そのショックをできるだけ
和らげようとして、

あらかじめその欠点や不安を自ら
あらわにしてしまおうとする心理です。

本人のいかにも屈託の
なさそうな言い方とは裏腹に、

そうせざるを得ない大きな
コンプレックスが潜んでいる
場合があるのです。

反動形成の心理学的意味

これも別テーマで紹介したように、

ブランド品で身を固めるのは
「補償作用」という心理
ですが、

外見で中身を埋めようと
するのでなく、

コンプレックスや劣等感を
逆の心理を態度で示すのが
反動形成です。

ちなみにコンプレックス
という言葉は、

ユングの心理学用語のひとつです。

ユングは、言語連想検査を
来談者に施し、

その中で

「コンプレックスは無意識下
における心のこだわりである」

と喝破しました。

こうした心にあるモヤモヤ
無意識の部分が、

意識上に現れることが良くあります。

さて、コンプレックスを
抱えているのは、

何も肩で風を切って
歩くお兄さんたちだけとは限りません。

会社や国会で椅子に
ふんぞり返って偉そうにしている

重役や大臣もそうですし、

大学で自分は天才だと
言わんばかりに振る舞う教授も同様です。

空威張りと自信の心理学的意味

こうしたコンプレックスの
反動形成の心的な意味は、

犯罪者が犯行現場に戻る
行動にも見られると言います。

殺人を犯した犯人であれば

不安や焦りが生まれてくる
がゆえに殺害現場に戻って

捜査状況を観察して
安心したい心理にかられます。

ところが犯罪捜査官はこの
心理を熟知しているので、

犯罪捜査は「現場に戻れ」が
常道とされているのです。

現場には必ず捜査の手がかりに
なるようなものが残されていたり、

犯人が、現場付近に顔を出す
からだと言います。

そして何食わぬ顔をした犯人が
現場に戻ってきた所でお縄となるのです。

これもハゲを隠すような
「防衛的露出」のような行動と
似た意味の心理傾向と言えます。

他にも以前、大学教授の中に、

博士号の学位を海外の
大学からお金で買って問題になった
というニュースがありましたが
(10人近くいました)

良識のあるはずの大学教授が

そんな非常識な事を平気で
やってのけてしまうのも、

やはりユングが指摘したように、

無意識下にどうしようもない
心のこだわり、

つまりコンプレックス
があるからなのです。

コンプレックスと自信の上手い活用法

「自分は偉いんだ!自分は強いんだ!
他人なんかに負けるもんか!」

こうした意識が過剰で、

またそれを世間に承認させよう
という想いが強すぎると、

人はつい肩で風を切って
歩くような態度をとってしまうのです。

もちろん負けず嫌いや嫉妬の
感情を成長のエネルギーにして、

正しい道に活用するのは
いいやり方と言えるでしょう。

ビッグマウスのアスリートも
悔しさやコンプレックスをバネに

練習に励んできた過去は
必ずあるはずです。

しかし外見だけ取り繕うのは
みっともないやり方です。

コンプレックスが強い
反動形成をする人間ほど、

空威張りでそれを隠そうとするのです。

しかし周りから見れば、
その態度はよく分かってしまいます。

できるだけ自然と自分を受け入れ、

本当の自信をつけるべく
努力をした方が建設的ですね。

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