ブランド品で身を固める心理、自信と外見の補償作用と承認欲求


今回のテーマは、

ブランド品で身を固める心理、
自信と外見の補償作用と承認欲求

について紹介します。

心理学者のマズローが
指摘したように、

人は他人から認められたい、
褒められたい、

という欲求のとても
強い生き物です。

これを「承認欲求」と言います。

この承認欲求を満たす為に、

人は日夜、努力をして
地位や名誉、権力など

の獲得に奔走しているのです。

もちろんこうした原動力で
一生懸命働いたり努力するのであれば

良い事ばかりでまったく
問題はないでしょう。

他人からの承認=社会からの承認

であり、社会から承認されると、

就職を始め仕事でも何かと
有利に事を運べるからです。

学歴などはその代表で、

高学歴ほど客観的な指標になり
誰からも認められる事になります。

だからこの周りからの
承認の為に人は頑張るわけですが、

それより何よりこの心理は、

「他人より優れている」

ということ自体が、人間に
とっては歓喜の出来事であり、

まさに優越なのです。

エクスタシーと言っても
いいかもしれません。

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承認欲求の中身と外身

オリンピックで金メダルを
取って国民から賞賛される、

直木賞、芥川賞を取って
一流作家の仲間入りを果たす、

ビジネスで成功し「成功者」
と周りから呼ばれる、

医師や弁護士となって
周囲の人たちから尊敬される

有名芸能人となって
ファンから追いかけ回される・・

など、ここまでいかなくても

中小企業の社長や、大手企業の社員、
銀行員、官僚になるだけでも

人は優越感に浸る事ができるのです。

これは誰でも思い当たる
節があるのではないでしょうか。

ここで、この心理的傾向は
さらに興味深い特徴を見せます。

人間の内側と外側、自信と外見には
特殊なメカニズムが働くのです。

たとえ地位がなくても、

特別なスキルがあったり
自慢ができる能力を持つ、
美人であったりハンサムであったり、

つまり自信という中身が
詰まっている場合、

さて、こうした中身が
出来上がった人たちは、

無駄に外見を飾るという事は
ほとんどありません。

自信と言う中身の充実により
承認欲求が満たされるため、

その必要性がないからです。

ブランド品と補償作用の心理学

ところが、

運が悪いのか、それとも自己努力が
足りないのかは分かりませんが、

こうした優越感に浸る事が出来ない、

自信がなかったり中身がない人たちは、

その空虚感、満たされない部分を
何らかの形で満たそうとします。

これを無意識の「補償作用」と言います。

その手段として手っ取り早いのが、

『ブランド品で身を固める』

という行為です。

お金さえ払えばステータスが
簡単に買える手段だからです。

誰が見てもブランド品は
高級で高い事を知っています。

なるほど、これなら
時間や労力をかける事なく、

簡単に世間にアピールする
事が出来るでしょう。。。

と、本人は思い込んでいます。

しかし、実際のところ、

果たしてブランド品で
身を固めただけで本当に世間からの
承認が得られるかと言えば、

残念ながら

答えはノーなのです。

心理的補償作用の種類と特徴

著名な心理学者アドラーの発見した
補償(compensation)」は、

さらにその後の心理学者たちが
研究して分類しているのですが、

以下のようなものが挙げられています。

1.偽態的(保護的)補償

弱い犬が弱さを隠す為に
良く吠えるように、

外敵から自分の身を守る為の心理、

教養のない人がそれを
バレるような行動をしなかったり、

隠すような行動をとったりする事。

2.勝利的(英雄的)補償

体に欠陥のあった人が
努力してスポーツマンになったり、

吃音だったデモステネスが
雄弁家になった例など、

「過補償」「克服的補償」

とも呼ばれる。

3.慰め補償

フィクションの世界で偉くなったり、
幸せになったりする自分を想像して、

現実の不幸を埋め合わせしようとする。

「空想的補償」とも呼ばれる。

4.代用補償

例えば、成績の悪い子が
行儀よくして褒められようとしたり、

頭の回転が遅い人が
記憶量で人の優位に立とうとする、

何か変わりのもので
自信を埋めようとする心理、

5.攻撃的補償

世間からないがしろにされた
コンプレックスから、

暴力犯罪に走るケースや、

心の鬱憤を周囲に
当たり散らす事で解消しよう
とするケースなど。

6.みせかけ、虚栄的補償

自分の劣等意識を、
流行の先端を追ったり

上流階級の人のフリをしたり
する事で埋め合わせようとする。

ブランド品で身を固める心理

今回のテーマとなる補償心理は
6.の「みせかけ、虚栄的補償」
と呼ばれるものですが、

一部の成功者や上流階級の人たちが、

余裕である程度のブランド品
を身につけることは、

自然な流れであり周りも
違和感を覚えませんが、

6畳一間のアパートで住み
カップラーメンをすすっている
若者(或は中年)が、

無理をしてローンを組んで
ブランド品で身を固めたとしても、

周り違和感を覚えるだけで、

誰も「すごい」とは
言ってくれないでしょう。

実際の所、外見だけを繕っても
承認欲求は満たされません。

結局は自分の中身を埋める努力を
する事が心を満たす手段なのです。

こうした心理傾向は他にも
あらゆる場面で現れるのですが、

例えば、

ペットを異常に愛する人は、

愛の対象がいないための
埋め合わせの場合があります。

或は以前流行したガングロを始め、

ケバケバしい化粧や服装を
する女性たちも同様です。

通常、容姿に自信のある女性は
比較的清楚な格好を好む傾向があります。

それだけで十分周囲に
アピールできるからです。

どうしても容姿に自信のない女性ほど
ケバケバしい化粧や服装になりがちです。

これも心理的な補償作用の
一つと言えるでしょう。

或は浪費癖のある女性は、
家庭での不満を埋め合わそうとする
表れになるケースもあります。

とはいえ、
女性の場合は男性よりファッション
への興味も高く、

ショッピングや着飾る事に寝食を
忘れることもあるほどですから、

ある程度の派手さ
仕方ないと思いますが、

そのレベルでもないのに
男性がブランド品に懲り始めたら
赤ランプの点灯かもしれません。

やはりその手の男性は
中身を補う為に、

ブランド品を買いあさっている
といっても間違いないでしょう。

補償作用と承認欲求のメカニズムを
みれば自信と外見の心理が見えてきます。

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