説得と命令の心理と上手いやり方、言い方、言葉遣いと人間関係


今回のテーマは、

説得と命令の心理と上手いやり方、
言い方、言葉遣いと人間関係

について紹介します。

理解してもらう事は、

ただ言葉の羅列でも可能です。

メールで

「明日13時集合」

と来れば、約束の時間が分かります。

しかし、説得する事は
単なる言葉ではできないのです。

人を動かすには言葉と心の
どちらも必要なのです。

例えば、

人にやってもらいたい事があったとき

つい、命令口調で

「これをしなさい」

と言ってしまう人がいます。

こうして強圧的な命令が
効果を上げるのが、

その人間関係が主と従という
従属関係にある時だけです。

同僚や友人と言った
対等の人間関係では、

あまりこう言った
言い方をしないほうが、

付き合いを上手く運ぶ為には必要です。

「これをしなさい」

と言われた時は

「それをしなければならない」

という言葉が足かせになって
自由な発想や行動を奪います。

表面には命令を従って
頑張ろうとしますが、

それは本意からの協力ではありません。

説得と命令の心理と上手いやり方

人から押し付けられた事は、

たとえそれが正しい事であっても

積極的には承認できない
という心理がある為です。

自発的に自分で考え出し、

編み出したものだけが、

自分が本当にやりたい事だし
本当に熱中できる事になります。

だから

「こうしなさい」

と命令して相手を隷属
させるのではなく、

相手に納得してもらって
協力を仰ぐというやり方と
姿勢で望んだ方が、

相手からはより強い
協力が得られます。

「こうなさったらどうでしょう」

という柔らかい言い方もあります。

でも、これも結局は
命令口調である事には
変わりありません。

相手の中の心理メカニズムは
言葉遣いが変わっただけで
同じです。

それよりも、

相手が自然にそれをしたくなる
方向に持っていく事です。

相手にその気を起こさせる
説得の方法としては

そうすることによって
何らかの利益がある事を
示す事でしょう。

例えば、

相撲界では

「土俵の下には宝が埋まっている。
それを掘り出せ」

と新人力士たちを
激励すると言います。

プロ野球界でも同じように

「グラウンドの下には
ゼニが埋まっている」

という言葉があるそうです。

「あなたの努力次第で、
いい目が見られますよ」

という励ましを暗に込めた
教訓なのでしょう。

説得というのはあなたがして
欲しい事を相手に理解しもらい
行動してもらう事ですが、

人に行動を起こさせるのは

その人の脳内に具体的な
イメージを描かせるのです。

言い方で変わる説得と命令の心理

つまり、人を動かすには、

命令ではなく、
動機づけをさせる方が良いのです。

それも本人が自分で気づき、

考え出すように持っていく事です。

大塚製薬グループの総裁
故大塚正士さんの自伝書には

「人間はみんな、

欲望と言う名のエンジンで
人生を走りつづけているのです。

その欲望が過ぎて息切れしたり、
ハンドルを切りそこなって転落する、
危ない危ないですよ」

とありましたが、

人の欲望のコントロールについて
面白い表現だと感じます。

自分で決めた事は、

大抵の人が自分で守ります。

だから成功するという事になります。

命令よりも説得なのです。

例えば、

絶対してはいけないと言った事柄が、
日常生活にも会社生活にもあります。

しかし、そうした禁止事項が、

いつもキチンと守られている
という訳ではありません。

あえてタブーを犯すという人もいるし、

中にはタブーを破る事に
魅力を感じる人もいます。

しかし、タブーを破ってみたら

「なんだ、こんな事だったのか。
つまらない」

と思う事もよくあります。

禁止が強いものであればあるほど、

その実体がつまらないものであっても、

禁止されたものに強い魅力を
感じてしまうという心理が
働くからです。

実際は、

とるに足らない、

ありきたりのものであっても、

強く禁止される事で、

それが非常に大切なものに
思えてしまうのです。

説得と命令の人を動かす上手いやり方

だから、禁止命令というのは、

あまり効果がないやり方である
事が多いのです。

また、人にある事を辞めさせたい場合、

恐怖心に訴えるという方法が
しばしば用いられます。

例えば、

タバコを吸いすぎると
肺がんになるので、

タバコを吸わないようにしよう
というキャンペーンで、

肺がんに侵された肺の
カラー写真や、

ニコチンで汚れた肺の
カラー写真のポスターを見せて
タバコの怖さを訴えようとします。

確かに具体的なイメージを
描けるほど人は行動に移します。

しかしこの場合、実際は、

こうした人の恐怖感を
煽るようなキャンペーンは、

別の予期しない効果を
生み出しやすく、

本来の目的を守らせる
という効果は思ったほどありません。

というのは、ある行為の
結果がひどいものになると
恐れれば恐れるほど、

ますますその行為を
継続したくなると言う

あまのじゃくのような心理が
人間にはあるからです。

また恐怖感を与えて説得すると、

説得された方は
不安が高まりますが、

それはただ恐怖心を植え付ける
事だけに終わりがちです。

恐怖心にかられる事が
意識の中心になり、

その不安をどうしたら払拭
できるかという対策までは
考えが及ばないからです。

要するに、不安を強調しただけ
では良い結果が生まれない
ということです。

言い方、言葉遣いと人間関係の心理学

人に何かをやってもらうとき、

どういう命令の仕方が良いか。

入谷敏男さんの

『ことばと人間関係』

という本にその考察があります。

男性のヒラ社員が若い女子社員に

彼女のデスクのそばにある
書類のファイルをとってもらおうとします。

このとき、以下の4つの
言い方があると言います。

1.

「ちょっと、そこにある
書類をとってちょうだい」

2.

「おい、君、そこに置いてある
書類をとってくれないかい?」

3.

「君、すまないけど、そこに
置いてある書類をとってくれない?」

4.

「誠にすいませんけど、
そこに置いてある書類をとって
いただけませんでしょうか。」

さて、このうち

1.は自分の意図をあまりにも
あからさまに出した命令口調であり、

2.はいかにも蔑んだ言い方で、

この二つは命じられた方としては
腹を立てる事になります。

かといって、4.のような
かしこまった表現も相手を
尊重しているので良いのですが、

忙しい職場では
まどろっこしすぎます。

慇懃無礼で、ときには
嫌味ともとられかねません。

言い方を変えて人間関係を変える

これに比べ、3の表現は、

わざわざ使い立てする
彼女にすまないという思いを
あらわしながら、

当たり触りのない言葉で
命じています。

これなら、彼女は気軽に
命令に応じるのではないでしょうか。

丁寧語を使ったからと言って
命令を聞いてくれるという訳では
ありません。

人間心理は適材適所で
変わってくるのが面白い所です。

ビジネスという現場の事も
考えに入れるなら、

簡潔に当たり障りのない
表現で命じるのが良いと
入谷敏男さんは言います。

言葉遣いが変われば
人間関係も変わるのです。

だから例えば、

夫婦や恋人同士の間では、

馬鹿丁寧に尊敬語を使うのは、
かえって逆効果ですが、

相手に対する遠慮と言ったものが
どこかに現れている必要があるでしょう。

「おい、その新聞を取ってくれ」

とあからさまに命じるよりも

「すまないが・・・」

という一言を付け加えるだけでも

相手の反発は少なくなります。

要は、言葉使いひとつで

反発するか自然に従って
くれるかが違ってくるのです。

「奥さんとどうもウマが合わない」

とぼやいている人は
こんな事くらいでと思わずに
ぜひ試してみましょう。

奥さんの態度も目に見えて
違ってくるはずです。

相手によって表現方法を
変えられるようになればなるほど

コミュニケーションスキルは
高まってきた証拠でもあります。

説得と命令の心理と上手いやり方、
そして言い方、言葉遣いと人間関係

この辺りを意識すれば
コミュニケーションも変わってきます。

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