お互い様の人間関係、社会的交換理論の心理学の意味と具体例

お互い様の人間関係、社会的交換理論の心理学の意味と具体例
今回のテーマは、

お互い様の人間関係、社会的
交換理論の心理学の意味と具体例

について紹介します。

太古の昔から経済活動として、

私たち人類は交換をしていたわけです。

初めは物々交換から始まり、
コインや紙幣などお金ができて、

その交換は便利になりました。

もちろんそのおかげで
価値の格差が生まれるなど、

不具合も出てきたわけですが、

もともと資源を交換する
生き物である人間にとって、

お金は非常に便利な概念です。

さてお金があってもなくても
そもそも私たちは、

他者と挨拶したり、
会話をしたり、

他者を助けたり、
助けられたりしながら

日々を生活しています。

こうした他者との相互作用を
社会的交換と言い、

それを理論化したものが
社会的交換理論です。

社会的交換理論では、

私たちと他者との相互作用を

費用、投入と報酬、成果

に分けて考えます。

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交換するのはお金だけではない

費用や報酬と言うと、

金銭や物品が思い浮かびますが、

社会的交換理論では、

必ずしも金銭や物品といった
目に見えるものに限りません。

例えば、

電車の中で高齢者に
席を譲る場合、

「見知らぬ高齢者に
声をかけなければならない」

「自分は立っていなければならない」

といった

「費用、投入」

が必要となる一方、

「相手からの感謝の気持ち」

「良い事をしたという
自分自身の達成感」

などの

「報酬、成果」

が得られる、

と社会的交換理論では考えます。

目に見える形ではない
心理的要素も含むわけです。

社会的交換理論には
様々なモデルがありますが、

ここでは衡平モデルを取り上げます。

簡単に言えば、

人間関係においてお互い様の
人間関係が良好な関係ですよ。

という意味の心理学モデルですが、

このモデルでは、

衡平、平衡な関係に
私たちは満足すると考えます。

衡平な関係というのは

自分の投入と成果の比と、
相手の投入と成果の比が

等しいと認知される
関係だとされています。

こう聞くとなんだか複雑な
方程式のようで、

混乱してしまうかもしれませんが、

言いたいことは結局シンプルです。

夫婦間に見る社会的交換理論の具体例

ある夫婦関係を例に挙げて
具体例をもとに考えてみましょう。

夫婦間では様々なものが
交換されますが、

この例では、

分かりやすくするために、

会社員である夫の収入を、
夫の夫婦関係に対する投入、

専業主婦である妻の家事労働を

妻の夫婦関係に対する
投入とします。

そして、夫が夫婦から
得られる成果は、

妻の家事労働であり、

妻が夫婦関係から
得られる成果は、

夫の収入とします。

この際、注意しなければ
ならないのは、

客観的には同じ収入
(例えば月25万円)、

同じ家事労働
(例えば月25時間)

であっても、

判断する人によってその
主観的評価は、

「月25万円で充分だ」
「月25万円ではやっていけない」
「月25時間もやっている」
「月25時間しかやっていない」

というように
異なるという事です。

そのため、
このモデルの意味では、

客観的な時間や時間がどうであれ、

お互いが衡平な夫婦関係だと
主観的に考えれば、

夫婦関係に満足し、

不衡平な夫婦関係だと
主観的に考えれば不満を抱くのです。

人間の価値判断に絶対的な
基準はありませんから、

相対的に決まるということです。

社会的交換理論の心理学の意味

そして、

私たちは、この不衡平な関係が
もたらす不満を解消するために

1.自分または相手の投入
もしくは成果を変える

2.自分または相手の投入
もしくは成果に対する考え方を変える

3.その交換関係を解消する

などの行動をとると考えられます。

夫婦関係の例では、

まず自分、それから
自分の結婚相手が、

この結婚を

「自分ばかりが損をしている夫婦関係」

であると考えていないかどうかを
まず考える必要があります。

もし自分の結婚相手が
そう考えているのであれば、

最悪の事態として、

相手は3.の「離婚をする」
という選択肢を選びかねません。

お互い様の人間関係が
壊れたときに、

その人間関係が終わる可能性が高い、

友人ならけんか別れになり、
ビジネスパートナーなら解消、

など、

この具体例から見れば

夫婦は離婚を選ぶという事です。

お互い様の人間関係の心理学

では、

最悪の事態を避けるために、

何が出来るでしょうか?

相手に1.の変化を
起こさせるのであれば、

「自分の投入を増やす」

または

「相手の投入を減らす」

ことが出来ます。

あなたが会社員であれば、

収入を増やすのは
そう簡単ではないでしょうが、

家事を手伝うなどして、

自分の投入を増やす事が
出来るでしょうし、

あなたが専業主婦であれば、

家事労働の時間を増やすなどして

自分の投入を増やす事が出来るでしょう。

また、2.の戦略をとるなら

「自分の投入は大変だ」

という事を強調したり、

「相手の投入は楽だ」

と相手を説得したり
できる事も出来ます。

ただし、この戦略で

相手の考え方だけを
変えさせようとすると

自分勝手な主張だと
受け止められ

逆に反感を招いてしまう
可能性もあるので、

注意しましょう。

お互い様の人間関係は
口より行動で示すべきです。

より良い人間関係を築き、

継続するためには、

持ちつ持たれつ、

お互い様である事が重要と言えます。

政治体制でも私腹を肥やす
独りよがりな君主は、

間違いなく潰されてきたのです。

自分ばかりが犠牲を払う
関係だけではなく、

自分ばかりが利益を得る関係も、

長くは続きません。

フェアであり、できる限り
お互いにとってウィンウィンである、

そんな関係が理想なわけです。

長く人間関係を続けたい
と思う関係であれば、

自分も相手も利益を得て

そのために、自分も相手も
犠牲を払う必要があると言えるでしょう。

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