人間の甘えの心理学的意味と特徴、甘えを受け入れる対処法

人間の甘えの心理学的意味と特徴、甘えを受け入れる対処法
今回のテーマは、

人間の甘えの心理学的意味と
特徴、甘えを受け入れる対処法

について紹介します。

私たち人間は肉体的に、
成長して変化するものです。

子供から大人になる場合
急激な変化をしますし、

大人になっても様々な要因で
肉体面の変化が起こります。

これは目に見える変化なので
大変わかりやすいですが、

実際には精神や感情も、

成長して変化するものなのです。

ここで、

「甘え」という心理については

誰でも知っていますし、

一度ならず誰かに
甘えた事があるはずですし、

甘えられた事もあるでしょう。

ですから、

何が甘えの特徴なのか、

という事はだいたい
分かっていると思います。

しかし心理学的に言えば、

甘えの意味や特徴について

今でも研究者間に
一致した見解はないのです。

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人間の甘えの心理学的意味

どうも、甘えについては

直感的には分かるものの、

それを上手く言葉で
説明する事は難しいようです。

「甘え」という行為は、

子供が大人にするだけでなく、

友人同士、恋愛関係、

同僚や上司と部下の間にも
見られる心理的特徴です。

そして人間関係を考える上で
とても大切な感情でもあります。

そこで、
心理学の研究者ではなく、

一般の人々がどのように「甘え」
という言葉を使っているかに
焦点を当てて、

ある行動が甘えと見なされるには、

どのような条件があるかを、

ある思考実験によって考えてみましょう。

まず以下の例が甘えに
当たるかどうかを考えてみてください。

例1.

10歳の男の子が母親に
服を着せてくれるように頼んでいる

これが甘えかどうかと問われれば、

多くの人が甘えと
答えるのではないでしょうか。

では次に、以下の例は
いかがでしょうか。

例2.

10歳の男の子が母親に
服を着せてくれるように頼んでいる。

その男の子は右腕を
骨折している。

これだと甘えとは
言いにくいでしょう。

さらに以下の例ではどうでしょう。

例3.

10歳の男の子が母親に
服を着せてくれるように頼んでいる。

その男の子は母親が服を
着せてくれる事を期待していない。

本当に着せて欲しい訳ではなく、

母親を怒らせようと
ワザと言っているだけである。

これも甘えとは言いにくいでしょう。

人間の甘えの不適切さと受け入れの特徴

一体どうしてこのような
ことが起こるのでしょうか。

母親に

「服を着せてちょうだい」

と頼む事が、

どうして甘えになったり、甘えに
ならなくなったりするのでしょうか。

人間の心理の不思議な特徴です。

ある行動や依頼が
甘えと見なされるためには、

一つの条件があるとされています。

第一の条件は、

その行動や依頼が不適切
であると見なされる事です。

ここで不適切というのは、

その人の年齢、社会的立場、
身体的状況、経済的状況

などから考えて、

通常は強要されない、

と見ている人が考える

という意味です。

先ほどの例1.を読んだとき、

普通は健康な男の子を
想像するでしょうから、

そのような元気のよい
10歳の子は、

当然自分で服を着られるはずです。

それなのに、

お母さんに服を着せて
もらうのは不適切な対処

という事になります。

ところが例2.のように

その子が腕を骨折
しているのであれば、

服を着せてもらうのは
仕方のないと言うことで、

不適切な対処法とは
言えなくなるでしょう。

甘えを受け入れることは
おかしくはありません。

第二の条件は、

その行動や依頼が相手に
許容されると期待している事です。

例1.を読んだとき、

多くの人は、

「その男の子は母親が
着せてくれる事を期待している」

と考えたと思います。

しかし、例3.を見ると

そうではない事が分かります。

相手に受け入れられることを
期待していなければ、

甘えにはならないのです。

甘えを受け入れる心理学的意味

このように、

甘えかどうかは何が
不適切なのか、

という事とその人が
相手に受け入れられるかどうかを

期待しているかどうかによって
決まるのですから、

この不適切さと受け入れの
期待についての判断が違うと、

同じ行動が甘えと見なされたり、

甘えではないと見なされたりする
ことが考えられます。

怒ったり泣いたりと言った
単純な感情よりむしろ、

甘えというのは環境によって変化する、

絶対的なものではなく、
相対的な感情なのです。

特に何が不適切かについての
判断は人によって受け取る意味が
異なる事があります。

このことを

再び母親に服を着せて欲しい
と頼んでいる、

10歳の男の子の例で
考えてみましょう。

今度は、

その男の子が37℃の熱
があるとしたらどうでしょうか。

「子供の平熱は高いから、
このくらいの熱は何ともない」

と考えるのであれば、

この子が甘えて母親に服を着させて
もらうのは不適切な対処法となります。

ところが、この子が40℃の熱
でうなされているのであれば、

甘えとは言いにくいでしょう。

それでは38℃ならどうでしょうか。

このくらいだったら自分で服を
着れるはずだと考える人は、

このこの行動を甘えと
見なすでしょうし、

この熱では自分で服を着るのは大変だ、

と考えれば、

このこの行動は甘えではない、

という事になります。

一般的に、

より厳しい基準で考えれば、

人の行動を甘えと
見なしやすくなります。

非常に厳しい親は、

40℃の熱でうなされている
子供が服を着せて欲しいと言ったら

「甘えるんじゃない」

叱るかもしれませんね。

甘えをうまく受け入れる対処法

一般に、心理学的特徴として
甘えというのは、

自分の思い通りにしたい

という欲求と、

相手に自分を受け入れて欲しい

という欲求の

両方が関わっている事が
多いと考えられます。

そのために、
甘えを拒絶されると

甘えている内容ではなく、

自分が相手に受け入れてもらえない、

と考え相手を嫌いに
なってしまう事があります。

一つ言えるのが、

人それぞれ愛情表現や愛情の
感じ方が違うということです。

だからこそ相手と自分は違う
感じ方をするという前提になって、

関係を進めなければいけません。

特に大人と子供の関係より、

大人になってからの関係では、

甘えは依存につながる
厄介な行為になることもあります。

親しい相手が自分に
甘えていると思ったら、

その行動の何が不適切かを
知らせた上で

相手に対しては好意を
持っている事を伝える

というのが適切な対処法でしょう。

甘えを受け入れるだけが愛情ではなく
突き放せば良いというものでもありません。

特別な理由もなく

「服を着せて」

という子供には

「自分で着れるんだから、
お母さんは着させてあげないよ」

と言って、

抱きしめてあげるのが
よいということになります。

こうする事によって
甘えの不適切な要素は受け入れずに、

相手に受け入れて欲しいと言う欲求
だけは満たせてあげる事が出来るからです。

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