顕在的態度と潜在的態度に見る、潜在意識と差別や偏見の心理学

顕在的態度と潜在的態度に見る、潜在意識と差別や偏見の心理学
今回のテーマは

顕在的態度と潜在的態度に見る、
潜在意識と差別や偏見の心理学

について紹介します。

全ての情報を脳は認識
できないわけですから、

人間の認知には必ず偏りがあります。

そこで起こる摩擦が人間関係には
必ず起こってくるのです。

例えば、

こんな状況を
思い浮かべてみてください。

あなたはある会社での
採用面接担当官です。

応募者の履歴書や面接での
やり取りを総合的に評価し、

どの応募者があなたの
会社に適しているか

評価を下そうとしています。

その際、

応募者の何を基準に、

採用か不採用かを決めるでしょうか?

恐らくあなたは、

履歴書に書かれた内容や
面接での受け答えを

判断内容だと回答するでしょう。

しかし本当にそれだけでしょうか?

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我々の判断は潜在意識で行っている?

私たちが何か物事を
判断したり評価したりする際、

必ずしも全てのプロセスを
意識的に行っている訳ではありません。

意識的なプロセスだけではなく

意識されないプロセスによっても
物事を判断しているのです。

むしろ無意識的に判断している
ことの方が多いのかも知れません。

先ほどの例でも、

履歴書や面接内容
以外の要因が

最終的な評価に影響を
及ぼしているかもしれません。

本来、採用か不採用かは
履歴書や面接内容に基づいて
客観的に行われるべきものです。

しかし、それ以外の情報、

例えば応募者の外見も
最終的に絡んでくる可能性があります。

つまり、自分では
意識していなくても

無意識的に外見の
魅力的な応募者を他の応募者よりも
高く評価しているのかもしれません。

このように、

ある対象に対して
自分では意識できない、

認知、感情や行動を

潜在的態度と言います。

これに対して、

意識に上がっている態度は

顕在的態度と言います。

潜在的態度と顕在的態度の
どちらも

様々な形で私たちの行動に
影響を与えているのです。

例えば、

「私は差別なんかしない!」

というモラルを持ち合わせた人も、

恐らく映画か何かで、
黒人ギャングの出てくる場面を
見たことがあるのではないでしょうか。

それが無意識に行動や判断に
影響しているとすれば…

言葉とは裏腹に態度として
何かしら出ているかも知れません。

顕在的態度と潜在的態度の心理学

顕在的態度は、

アンケートやインタビューなどで
回答者に直接尋ねれば

嘘をつかない限りは
測定されます。

一方で、

回答者自身も意識
できないような潜在的態度は、

間接的な方法によって
測定されるのです。

最初にある単語を提示し、

続いて提示する単語の
判断速度をを見る方法です。

その単語が、

最初に提示された単語と
潜在的に同じ評価だと
反応が速くなり、

異なると遅くなります。

例えば、

プラスに評価されている
単語を提示した後に

別のプラス単語を提示すると、
素早く反応できるのです。

これを利用すると、

ある対象に対する人々の
潜在的態度を測定する事が出来ます。

例えば、

参加者が各単語を

「快いかどうか」

を判断する課題で

「黒人」

という単語を提示した後に

「平和(プラス)」

を提示するのに比べ

「白人」

という単語を提示した後に

「平和(プラス)」

を提示した方で
反応が速かったならば、

「白人」に対して
プラスの評価が潜在的に
なされているという事になります。

このようにして、

人種に関する潜在的態度を
測定する事ができるのです。

潜在意識と差別や偏見の心理学

おやつに

チョコレートとリンゴの
どちらを食べたいか、

と言った単純な質問であれば、

本人の答えと実際の行動が
食い違う事はまずないでしょう。

ところが、

人種差別の場合はどうでしょうか。

「自分は差別など行わない、
偏見など持っていない」

という人がいたとしても、

本当にその人の
言う事を信じられるでしょうか。

潜在的態度の研究から

偏見を持っていないと
考える意識(顕在的態度)

と自分では意識することが
出来ない態度(潜在的態度)

との間に食い違いがある事が
明らかになっています。

そして、

潜在的態度において
高い偏見を持っていると
判断された人は、

実際に人種差別的行動も
多く示す事も明らかになりました。

例えば、

あなたはある部屋に
案内されたとします。

その部屋には他に二人、
白人と黒人が座っていました。

あなたが選んだ席は、

この二人の席の
どちらに近いでしょうか。

このようなケースでは

差別的行動をとる人は
(黒人を避けて白人のそばに座る)

自分の行動が差別的である事にすら
気がつかない事がほとんどです。

自分が差別意識を
持っているかの自覚ではなく、

白人と黒人に対する
潜在的意識が

行動を導いているのです。

差別や偏見のない社会…というのは
もちろん素晴らしい世界ですが、

それは理想論です。

脳の観点から行けば
私たちが偏見や差別をするのは
ある意味当然なわけです。

しかしだからこそこうした
心理的特徴を多くの人が知ることで、

それを乗り越える知恵も
生み出されるのかも知れません。

もっと深く人間心理を学んでいきましょう。

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