民主主義型リーダーシップ、独断で決めると仲間意識の心理学

民主主義型リーダーシップ、独断で決めると仲間意識の心理学
今回は民主主義型リーダーシップ、
独断で決めると仲間意識の心理学
について紹介します。

ある精密機械メーカに
つとめる出川さん、

直属の上司である課長の

リーダーシップの
あり方に疑問を感じていました。

今回も課長が独断で決めてきた

ある取引について
課内の何人かから

反対の声が上がりました。

「今ウチのレベルでは
とても対応できないから

断るか、少し納期を伸ばしてほしい」

というのが、

課員ほぼ全員の意見でした。

課長は部下にハッパをかけ、

強引に押し切るつもりらしい、

これまでそれでうまく行って
きた事はあったものの、

今回ばかりは負担が多すぎる
部下たちは危惧しました。

課長に意見するものが
何人かいたのですが、

その度に課長はますます
態度を硬化させてしまいました。

この事例から

独断で決めるリーダーシップと
仲間意識の心理学が見えてきます。

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「I」(私が)と「We」(私たちは)の違い

独断で決めるタイプ
だった課長ですが、

ところが、出川さんが
ある意見を述べた所、

突然「少し考えさせてくれ」

と、課長の態度が軟化したのです。

彼が話した内容は
これまでとほとんど同じものでした。

しかしたった一言だけ、

そこには何気なく口にした
一言の違いがあったのです。

アメリカの大統領が
施政方針演説などをする時、

しきりに使う言葉は

「We」(私たちは)

という言葉です。

「I」(私が)ではなく
「We」(私たちは)…

この言葉によって、
聞いている国民は、

大統領との距離感が縮まったと
感じる事ができるのだと言います。

先ほどの例で言う
課長が態度を改める
きっかけになったのも、

「これは私たちが話し合った結論です」

という出川さんの言葉でした。

つまり「私たち」という
フレーズが響いたのです。

人間の心理学上、

「私は~」というよりも、
「私たちは~」と強調すれば、

相手に与える説得力が高くなります。

民主主義型リーダーシップの心理学

アメリカの心理学者
レヴィンが中心になって

以下のような実験を行いました。

少人数の三つのグループを作り、

それぞれのグループに

「専制君主型」リーダー
「放任主義型」リーダー
「民主主義型」リーダー

をあてがいます。

リーダーを演じるのは
同じ人間です。

これらにいくつかの
活動をさせた後で

グループ意識の高まりを
調べてみます。

すると、民主主義型の
リーダーの率いるグループの

仲間意識が最も
高くなっている事が分かりました。

このときの民主主義型リーダーの
発言を見てみると

「私たち」を多用していたと言います。

独断で決めると仲間意識の心理学

「私たち」と言葉で
言われる事で、

仲間意識が高まるものなのです。

出川さんのように、これを
ビジネスの現場に活用すると良いでしょう。

やってみると分かりますが、

普段私たちは「私たち」という
言葉をあまり使いません。

もともと日本語と言うのは
主語が曖昧な言語である事もあります。

そこであえて「私たち」
を使う事は、

集団の中に新鮮な
風を吹き込む事になるのです。

独断で決める事に
メリッとも確かにありますが、

全員で協力して
目的に向かうほど強いものはありません。

そういった意味で
民主主義型リーダーシップは
非常に重要です。

交渉事の際も
個人が思った事であっても、

「私たちはこう思う」

と強調する事によって
相手に与える説得力が強くなる
効果があるのです。

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