自分と似た人を好きになる共通体験、類似性の心理学


今回のテーマは

自分と似た人を好きになる
共通体験、類似性の心理学

について紹介します。

これまで人と仲良くなった
経験を思い出してみて、

そのきっかけは何だったか?

…ちょっと考えてみましょう。

恐らくそこにはその相手との
共通点があったのではないでしょうか?

「クラスが一緒だった」
「趣味が同じだった」
「出身地が同じだった」

…などなど

心理学的に言えば類似性に
人は惹かれるというのですが、

これを知っておくと
コミュニケーションにおいて
非常に役立ちます。

私の知り合いのセールスマン
小室さんが担当する取引先に
かなり堅物がいたそうです。

大口の顧客なので
大切にしなさいと上司から
キツく言われているものの、

見るから気難しそうで、

どんな話題にもなかなか
乗ってきません。

彼のオフィスを訪れるたびに、
どっと疲れる小室さんでした。

ところが、ある日、

彼の机の上に、有名な登山家の
著書が置いているのを発見しました。

ピンと来た小室さんは
思い切ってこう尋ねました。

「山がお好きなんですか?」

すると、彼はいつになく
上機嫌でこう答えました。

「昔はよくのぼったんでね」

実は小室さんも学生時代から
登山部に入っていて、

今も長期休暇には
山登りには欠かさないほどの
山好きでした。

それを話すとそれまで
仏頂面だった先方は、

うって変わったように
表情をわらわげ、

それまで登山歴や人間関係に
ついて話しが弾みました。

登山の世界は狭いもので、

知り合いの知り合い程度まで
範囲を広げれば、

必ず面識のある人物に
行き当たるものです。

共通体験のあった二人は

あっという間に
意気投合する事になったのです。

以来、小室さんは彼のオフィスを
訪れるのが楽しくなり、

プライベートであう機会も
できるようになりました。

もちろん、取引の方も
順調にいっています。

実はこの小室さんの事例は

自分と似た人を好きになる
共通体験、類似性の心理学という
理にかなったものだったのです。

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人は自分と似た人を好きになる

人はどんな人となら、
打ち解けられるのでしょうか?

あなたと仲のいい友人の事を
思い浮かべてみてください。

どこか似ている所がないでしょうか?

同じ学校、同じクラス、同じ部活、

同じタレントが好き、
出身地が近い、同じ悩みを抱えている

など似た者同士が仲良くなるのは
極めて自然な事なのです。

という事はつまり、

誰かと仲良くなりたい場合も
共通点や類似性を見つける事で、

仲良くなるチャンスが生まれます。

先ほどの小室さんは
「山登りが好き」という趣味で

得意先の人と仲良くなりました。

心理学ではこれを、

対人魅力形成における
「類似性の要因」と呼ばれています。

自分と似た者となら
話しもスムーズに進んで心地が良いです。

深層心理的には、
自分と似た者を身近に見つける事で、

自分は正しいのだと言う
安心感を得ようとする心の働き
だと言えます。

恐らく、群れで暮らしている頃の
生存本能から来ているのでしょう。

人は自分と似た人を好きになるのです。

そして人は自分と似た存在を
見つける事によって

常に安心したがっているのです。

共通体験、類似性の心理学

アメリカの心理学者
フェスティンガーさんたちは、

大学の寮に住む学生を対象に、

入寮から6ヶ月間の
追跡調査をしました。

学生数は17名、

入寮の前に、あらかじめ
思想信条や生活観などの
傾向を調査し、

傾向が似ている者同士が
隣り合わないように部屋を割り当てました。

入寮当初には、

部屋が近い者同士が
親しくなる傾向が見られました。

「近接の要因」

しかし、しだいに

「類似性の要因」

が強く働くようになり、

似たような傾向を持っていた
学生同士がグループを
作るようになったのです。

もちろん、人間の心理には
「相違点」に惹かれる事もあります。

「自分にないものを持つ人を尊敬する」
「自分になっていないものを持っている」

という相違点から人を好きに
なる事もありますが、

「安心」と言う点から見ると
共通点で引き合う点が強いのです。

「同じ釜の飯を食った仲」

という言葉もあります。

今の若い人たちには
想像もつかない世界ですが、

戦争中に生死を賭けて
共に苦労した「戦友」という
間柄はビジネス界でも

厳然と残っています。

そこまで行かなくとも、

気難しかった取引先の相手が
ふとした話しのはずみで

同じ県の出身だと分かった途端、

同じ県出身だからと言って、
いい人かどうかも分からない訳ですが、

打って変わってにこやかに。。

というのも

「類似性の要因」

のおかげなのです。

自分と似た傾向を持っている人を
信頼してしまう

自分と似た人を好きになる
共通体験、類似性の心理学は

人間の基本的な心理なのです。

これを理解すれば人間関係
コミュニケーションの質も
変わってくるのではないでしょうか。

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