自己防衛本能と言い訳、責任転嫁、人のせいにする人の心理学


今回のテーマは、

自己防衛本能と言い訳、責任転嫁、
人のせいにする人の心理学

について紹介します。

当然生きている以上
誰でも失敗はつきものですが、

その失敗の受け止め方の特徴は
人によって大きく異なります。

心理学の世界ではこうした、

ある事態が起きた時に、

その原因をどこに求めるか
という概念のことを

LOC(統制の位置)
ローカス・オブ・コントロール

と呼ぶのですが、

これは、失敗などを外的に
環境など外部にあると受け止める
外的統制型と、

失敗を自分の内面に問題があると
捉える内的統制型に分かれる
と言います。

例えば、電車に乗るとします。

そのとき電車のダイヤに遅れが出て
予定の電車に乗り遅れた場合、

外的統制型の人は

「不可抗力だから仕方ない」

と自分以外の原因を考えるのに対し、

内部統制型の人であれば

「もっと家を早めに出れば良かった」

と自分に原因があると捉えるのです。

こうして同じ失敗でもタイプによって
両者の受け取り方は違うものです。

もちろん性格の違いはあるので、
一概に長短付けることは出来ませんが、

人間関係、組織で動くにあたり、

あまりに人のせいにする人や
言い訳、責任転嫁する人は、

物事がスムーズに行かないケースがあります。

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人のせいにする人の心理学的特徴

さて私の知人の1人、

大手企業に勤める
庶務課の大東さんは、

あるとき取引先からの伝言を
課長に伝え忘れるという
失敗をしてしまいました。

課長のデスクにメモは
残しておいたのですが、

別の人が置いた書類に
隠されて課長はそれを発見できず、

しかもその日、大東さんは
ちょうど来客の対応に追われて

課長にリマインド
する事を忘れてしまったのです。

先方からの連絡で

伝言がうまく行っていない事に
気づいた課長が大東さんをとがめた時、

大東さんはとっさに腹を立てて

「だって、ちょうど来客が」
「伝言が置いてあるのに、
その上に書類を置く方がよくないのでは?」

などと反撃に出ました。

一応もっともな理由ではあり、

たいした用件でもなかったため、

その場はそれで済んでしまったが、

それをよい事に大東さんは全く
反省する様子はないのです。

言い訳、責任転嫁、人のせいにする心理学

ハンディと言えば
ゴルフが思い浮かびますが、

よく

「昨日も残業で寝不足でねえ」

などと言い訳しながら
コースをまわっている人がいます。

「寝不足」というハンディを
自らつけている訳です。

そして、もともとゴルフが
下手なせいで成績が悪かったとしても

「やっぱり寝不足だったから」

と自分を納得させてしまいます。

また他人をも納得させようとします。

例えば、自己ハンディキャップ化
する傾向のあるスポーツ選手と、

そうでない選手を比べてみます。

重要な試合の前に練習量を増やすのは、

自己ハンディキャップ化を
しない選手の方です。

自己ハンディキャップ化を
する選手は

良い成績をあげられないと
考えると、

無意識のうちに

「練習が足りなくて」

という言い訳を用意しているのです。

一般に、自分を低く評価している人ほど
自己ハンディキャップ化を
しやすい事が分かっています。

言い訳に関する心理学的特徴

アメリカの心理学者の
バーグラスとジョーンズは

「言い訳」について、

以下のような実験を行いました。

被験者のうちAグループには
解答不可能な問題を、

Bグループには簡単に
解答できる問題を与え、

半分ほど解き終わった所で、

「”知能をあげる薬”と
”知能を下げる薬”のどちらかを
飲んでください。」

と薬を飲ませるのです。

薬は偽薬であり、
実際には何に効果もありません。

その結果、問題が解けないで
苦しんでいるAグループの60%が、

“知能を下げる薬”を選びました。

つまり、

「解けなかったのは
”知能を下げる薬”のせいだった」

という口実を得たいと言う
心理が働いたためと考える事ができます。

一方、Bグループのうち、
“知能を下げる薬”を選んだのは、
20%に満たなかったと言います。

成功する人は、
自己ハンディキャップに逃げません。

自分の失敗の責任を
誰かのせいにして気を紛らわすのではなく、

「次からは障害を取り除いて成功しよう」

と考えるのです。

過ぎてしまった失敗は
取り消す事はできません。

しかし、次に同じような事が
あった場合に、

良い結果を収められるように
準備をする事はできます。

これが自己管理という事です。

言い訳、責任転嫁する凡人、しない成功者

先ほど紹介した、

外的統制型のタイプは、

確かに、クヨクヨ悩んだり
後悔したりしないことが多く、

ストレスに潰されることが少ないです。

しかし、自分を反省しないで、
同じ失敗を繰り返すケースが多く、

無責任な人と言うレッテルを
周りからはられることがあります。

一方で、内的統制型の人は、

自分に失敗の原因を求めるので、

落ち込みやすく、ストレスを
溜め込む傾向がありますが、

反省し、改善しその失敗を
次ぎに活かすことができるので、

自分の能力を高めやすく、

長期的には周りの信頼を
勝ち得ることができるのです。

「失敗したのは○○のせいだ」

というのは自己防衛的な
責任転嫁の心理です。

しかし成功者は何事も人のせいにしません。

すべて自分の責任と考え
自己成長をするものなのです。

得てして人間の心理というのは、

自分に対して好ましいように
結果を解釈する傾向があります。

成功した時には自分の
能力のおかげと思い、

失敗した時には
自己防衛本能が働き、

とっさに責任転嫁して自分以外の
環境のせいにしがちです。

注意が必要な心理学的傾向と言えるでしょう。

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