キレる定義と会話の前提は理解されるより誤解されるの心得


今回のテーマは、

キレる定義と会話の前提は
理解されるより誤解されるの心得

について紹介します。

会話は難しいと感じる人が
多くいるようですが、

そもそも、
コミュニケーションにおいては

「理解されている」

という前提ではなく

「誤解されているかもしれない」

という前提に立つ事で、

丁寧な話し方、聞き方を
意識する必然性を感じ、

コミュニケーションが
スムーズになります。

ハードルが低いと思って
実際に高いと難しいと感じますが、

ハートルが高いと思って
実際に高ければ、

心理的な苦痛はなくなります。

しかしそもそもなぜ誤解されるのか、

そかも、近年になって
なぜその傾向が顕著になっているか、

そんな誤解を招く「損する会話」の
原因を探ってみたいと思います。

キレる人が増えてしまった理由

その大きな要因の一つが

「キレる」人が増えた事が考えられます。

もう少し簡単に言えば、

言葉が単純化して来たということです。

例えば次のような状況を
想像してみてください。

とある同僚から、突然
こんなことを言われたとします。

「この前、上司にキレられたんだ」

この言葉から受ける印象は
どのようなものでしょうか。

ニュアンスの違いはあれど、

「上司は頑固者で、正しくも
ない意見をねじ込むような人」

というネガティブなものだろう
と推測できます。

この事例から分かるように

既に上司の言い方が
聞き入れられる余地はありません。

つまり「キレた」と
思われた瞬間から

コミュニケーションに
壁ができてしまっているのです。

実際は上司としての当たり前の
注意をしただけかもしれません。

それを「キレた」の一言で
済ませてしまえば、

理不尽な上司でかわいそう、

という印象しか残りません。

当然、誤解を生む結果になります。

キレる定義と会話が誤解される理由

これから「キレる」という
テーマを軸として

「損する会話」をいかに
防ぐかについて紹介していきます。

キレたつもりもないのに、
キレられたと思われてしまう時代です。

少しでも大きな声を出した瞬間に

キレたと揶揄されるほど
市民権を持ってしまった言葉、

この「キレる」という
状況との向き合い方を

見つめ直す時期に
来ているのかもしれません。

まずはその定義を考えてみましょう。

「キレる」という言葉が
マスメディアに登場したのは
1990年代始めの事、

おとなしそうな若者が瞬間的に
カッとなり凶行や暴挙に及んでしまいます。

そんな急転直下型の衝動的な
怒りを指す言葉として登場しました。

ニュースや報道番組の中だけで
用いられる、

ある種、特別な言葉の定義
であった印象が強いです。

その語源には二つの説が
あると言われています。

一つ目は

「堪忍袋の緒がキレる」の「切れる」
に由来すると言う説、

二つ目は、

怒った際に額に現れる「血管(青筋)」が
「切れる」様子を描写したと言う説、

一億総キレ状態の日本人?

どちらの語源からしても

「怒りの限界を越える」

という強い意味合いで
使われていた事が分かります。

しかし、いまこの「キレる」
という言葉は老若男女の誰もが
使う言葉になっています。

そして本来の言葉の定義とは
かけ離れて来ているようです。

大雑把に言えば、

怒る=キレる

そういった定義に伴い、
使われ方も変化しています。

「キレそう」から始まり、

「マジ切れ」「ブチ切れ」「逆ギレ」
「キレキャラ」「キレ芸」

など、、

他の言葉と複合化される事で
登場の場は加速度的に増加しました。

また、ある世代を象徴する際に
用いられるようにもなってきました。

「キレる若者」から
「キレる親(モンスターペアレント)」

最近では「キレる老人」なんて
言う言葉まで現れています。

もはや

「日本総キレ状態」

といっても過言ではありません。

さてここで、会話の前提は

理解されるより誤解される

という心得をもう一度考えてみましょう。

キレるのハードルが下がっている現代社会

言葉は新しく生まれるものです。

それを否定するつもりはありません。

そうであれば私たちは
いつまでも平安時代のような
言葉を使っているはずです。

しかし、言葉が一般化される事で

その言葉の持つ意味は本来使われて
いた意味よりも広がる傾向があります。

そしてそうなればその言葉を
聞いてどう意味を感じるかは、

人によって大きく違います。

これが誤解を生むのです。

「キレる」に関しても
同様の事が言えます。

現在ではもともとの

「怒りの限界を超える」

という意味合いは薄らぎ、

ちょっとしたもめ事が
起きた場合にも使われます。

便利な俗語となった

近年使われているKY(空気読めない)

などと同様の意味に扱われる
ケースすらあります。

「キレる」ハードルが
下がりつつあるのです。

そして現在は「キレる」に
新しい意味が不可されています。

それは「諦める」「匙を投げる」
という意味、

何か問題に起きた際に
急に投げやりになってしまったり、

責任を逃れようとする態度も
キレると呼ばれるようになりました。

これは「集中力がキレる」の

「切れる」の意味に
近いのではないでしょうか。

会話の前提は理解されるより誤解される

ここで注目すべき事があります。

それは言葉の使われ方は
一般化しているにも関わらず、

言葉の持っている印象は
全く変わっていないという事です。

一番厄介なのは

それが第三者の耳に
入った時です。

当事者同士であれば
その場のキレた空気感を
共有しているため

誤解は最小限で済むでしょう。

しかしその場に居合わせなかった
第三者に断片的に「キレた」
という情報だけが伝わった場合、

つかみ合いのケンカをしたか、

怒鳴り声をあげて逆上したか
のような印象を与えてしまいます。

それが悪い先入観
変わってしまう事は

容易に想像できます。

そしてその後は悪い噂
雪だるまのように大きくなります。

「悪事、千里を走る」

という言葉の通り、
悪い評判はたちまちの間に
広まっていきます。

もはや当事者がコントロール
できるレベルではなくなってしまいます。

キレる事はその場の
誤解を生むだけではなく、

その波及効果として
「キレるような人」という
バイアスを生んでしまいます。

だからこそ会話の前提は
理解されるより誤解されるの心得
が大切なのです。

それが見ず知らずの人であるほど、

その噂を聞いた人に
拭いきれない先入観を植え付けます。

長期的なコミュニケーションロスを
含めて考えると、

これは大打撃と言えます。

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