ナラティブ・セラピー:人生を肯定的にとらえる心理セラピー

今回のテーマは、
ナラティブ・セラピー:
人生を肯定的にとらえる心理セラピー
について紹介します。
ナラティブ・セラピーでは、
客観的な事実というものは存在せず、
各人の視点で解釈された
現実があるだけというポストモダンの
影響を強く受けた心理セラピーです。
クライアントのこれまでの人生を
新しい角度から解釈し、
より建設的な現実構築を目指します。
ナラティブ・セラピーでは
人はそれぞれのストーリーに基づいて
人生を解釈していると考えます。
このストーリーがその人の生き方や
対人関係を規定しているとされます。
なのでストーリーを変えれば
感じ方や考え方も変わるのです。
セラピーを受ける前にその人の人生に
対する見方を決定していたストーリーを
「ドミナントストーリー」と呼びます、

これに対してセラピストとの
共同作業によって新しく構築される
ストーリーが「オルタナティブストーリー」です。
●ダメな自分は自分の外にある
ナラティブ・セラピーでは
「外在化」という方法がよく用いられます。
これは人生におけるネガティブな出来事を
「ダメな自分の失敗物語」
として語るのでなく、
「自分以外の何かがそうなるように作用した」
と外部に原因があるかのように書き直します。
例えば、
「怠け者の私は試験で赤点を取ってしまった」
ではなく
「怠け心が私の足を引っ張って赤点を取らせた」
という具合です。
これによって社会や親から
押しつけられた
「お前は怠け者だ」
というネガティブな自己規定のもとに
書かれたドミナントストーリーが
オルタナティブストーリーに書きなおされます。
ナラティブ・セラピーはもともと
家族療法のニューウェーブとして登場しましたが、
現在では個人療法への適用が広がっています。

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