ロジャーズのエンカウンターグループ:グループと人の成長効果

人というのは非常に面白いです。

個人でいる時とグループでいる時では
全く違う行動をすることがあります。

もちろんこれは群れで生き延びてきた
動物的生存本能から来るのかもしれませんが、

人との交流から生まれる何か
は確実に存在するでしょう。

こうした観点から効果的な
セラピー手法も生まれています。

エンカウンターグループは
カール・ロジャーズの考案した
集団セラピーの一種で、

日本の心理セラピーの世界には
大きな影響を与えています。

「人には自ら成長する力がある」

というロジャーズの信念を反映して、

「グループには人を成長させる力がある」

と考えを進めます。

また、セラピストは、
クライアントの語りに介入せず
受容的に聞き入れると言う
ロジャーズのモットーから、

エンカウンターグループでは
セラピストの積極的な介入は
最小限にとどめられます。

テーマを定めるなどの
グループを構造化する事も
ほとんど行われません。

●グループには治癒力がある

実際のエンカウンターグループの
セラピーでは、

まず数名から十数名の
クライアントが車座りになります。

そしてセラピストは

「そろそろ始めましょう」

と開始を告げるだけで
以降はなにもいいません。

セラピストが司会役を担う
グループセラピーを経験してきた人は

次の言葉を待ちますが、

しだいに

「一体ここは何をやる場なんだ、、
どうして皆黙っているだけなんだ」

といういぶかしげな表情を見せます。
そのうちにフラストレーションが高まり、

「なぜ誰もしゃべらないの?」

「何をやればいいのですか?」

など声が出るようになります。

これをきっかけに

「今の発言に腹が立った、」
「グループ全体を配慮すした発言に共感する」

といった対立や交流が起こります。

そして起きには激しいぶつかり合いが起こり、
セラピストが場の雰囲気を

和らげなければならない場合も出てきますが、

それでもロジャーズは
グループには治癒力が備わっており、

最後には相互支持的働きが勝り、
治癒の効果を発揮すると考えます。

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