人間性心理学的セラピー理論の特徴、マズローと人間の自己実現

精神的なタフさを考えるとき、
成長や発達という考え方は重要です。

例えば、病気をなくすなら…

病気そのものにフォーカスすれば、
その解決方法は薬や手術、注射
と言った手法が思いつくでしょう。

しかし、視点を変えて、
健康体になれば自然と病気はなくなる
と考えればどうでしょうか?

全くアプローチは変わってきます。

ネガティブな現象にフォーカスするのでなく、
ポジティブな側面を見るとどうでしょう?

人間性心理学は、
人間の持つ自己実現の意欲を重視し、

潜在的可能性を
開発するという視点を強く打ち出した
心理学学派です。

アメリカの心理学者
アブラハム・マズロー
(1908~1970)

が理論的な支柱とされます。

彼は大学で
行動主義心理学を専攻しつつ、
精神分析学も独学します。

その過程で
この二つの潮流に大きな
不満を抱くようになります。

行動主義は人間を刺激に
反応するものとしてしか扱おうとせず

精神分析は文化現象さえも
性欲に還元してしまう、

いずれも人間の責任感や
芸術、宗教といった高度な
倫理性や人間性を捉え損ねている
とマズローは考えたのです。

●天才を理解すれば凡人は理解出来る

マズローによれば、
行動主義、精神分析的な
心理セラピーどちらとも

精神疾患の研究から
その人間像を組みたてているために
偏った人間観に立脚しているとされます。

そこから抜け出し、
人間とは何かを正確にとらえるには、

健康で傑出した人間の
研究が必要であると説きます。

そうすることで、

平凡な人間にも
潜在的に存在する能力を
明らかにできると言う事です。

彼はアインシュタインやニュートン、
シュバイツァーなど

様々なジャンルの天才たちを
研究した結果、

「社会理念や学問芸術などの
大いなるものを目標にしていいる事」

という共通した特徴があることを見出します。

そして

「欠乏を満たそうとする欲求から
より積極的な価値を目指す欲求まで」

ヒエラルキーとして表した
「欲求の階層説」を発表します。

彼は特定の心理セラピーの
治療テクニックを編み出したわけではありませんが、

その理論は1960年代に
アメリカでおこった

ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント
において、支柱的役割を果たしました。

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