ギンドラーのセンサリー・アウェアネス:無心を探求する心理学

無というのは、仏教などでも
大きなテーマとなっている、

どうしても雑念が生じるのが
人間というものでしょう。

雑念が悪いというわけではありません。

悟りを開くことが全ての
人間のゴールではないでしょう。

しかし雑念は心の苦しみを生むことがあります。

センサリー・アウェアネスは、
身体が機能するプロセスに注意を凝らし、

身体をコントロールする
心理セラピーテクニックです。

センサリー・アウェアネスの
創始者はドイツ人の体育教師

エルザ・ギンドラー
(1885~1961)

彼女は方肺を重度の肺結核に侵され、
医師から死の宣告を受けます。

しかし彼女は諦めませんでした。

健康なもう一つの肺の
機能さえ高めれば、

何らかの効果がもたらされると考え、
実行します。

具体的には、健康な肺に
空気が入ってくる感覚や、

その時の肺の膨張と収縮などに
注意を凝らしたのです。

その後、ギンドラーが
元気に街を歩いていると、

死の宣告をした主治医に
偶然出くわします。

そして彼女の元気な様子に驚き、
是非その様子を観察させて欲しいと頼みます。

そして病魔に侵されていた
片肺もいつの間にか治癒していたことが
分かったのです。

ギンドラーはこの方法を確固たるものに
すべく努力を続け、

それはやがてイギリス人の
シャーロット・セルヴァー
(1901~2003)

に引き継がれます。

セルヴァーの活動によって
エサレン研究所などを中心に
センサリー・アウェアネスは
広まっていくのです。

●身体の機能を無心に探究

センサリー・アウェアネスでは
筋肉に力が入り始める所から
注意を凝らしながら可能な限り
ゆっくりと起き上がる。

一つのオレンジを後味まで
じっくりと味わいつつ、

1時間かけて食べるなどの
テクニックがあります。

これは心が済み渡るような
心理効果があります。

センサリー・アウェアネスは

「身体がどのように機能しているか」

を無心に探究するものであり、

「ただやってみるもの」

なのだとも言われます。

座禅における「ただひたすら座る」
という無我の精神性に近い所から
「動く禅」とも呼ばれる事もあります。

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