スーフィー・ワーリング瞑想法:イスラム神秘主義の心理セラピー

スーフィー・ワーリングとは、
イスラム神秘主義(スーフィズム)の
修行法を瞑想テクニックとして
採用した心理セラピーです。

やり方は簡単で、
右手を上げて反時計回りに
ひたすらぐるぐる回るだけです。

この時、右の手のひらを上に向け、
左手のひらは地に向けて低く下げます。

これはどちらの方向を向いても
神が偏在していると言う思想に
基づいているようです。

たいていの人は何分か回転すると、
めまいや吐き気を催してしまうので、
あまり勧められませんが、

スーフィズムの修行者たちは
何時間も回り続け、

神との一体感を覚えると言われます。

この瞑想法を修行している内に
不動点が自分の中に形成され、

流れ続ける世界を感謝する
静かな気持ちになるとされます。

●神は偏在する

万物は回転しています。

太陽系の惑星もぐるぐると回転し、
原子も回転をしています。

ミクロからマクロまで回転している、

ということは人間であっても
回転することで生じる何かがある。

そう考えるのは極めて自然のことでしょう。

スーフィズムには「イスト」と呼ばれる
ユニークな瞑想法もあります。

指導者が「イスト」と言った瞬間、
修行者たちはそれまで何をしていようと、

何を考えていようとも

全筋肉と思考を止めてしまうのです。

この瞑想の背景にも
「どんな瞬間にも神が存在する」

という思想があるようですが、

日常の惰性化した流れを
唐突に断ち切ることによる
覚醒を意図したものとも考えられます。

宗教的な側面ではなく、心理学的
セラピー的手法の1つとして
取り上げることも効果的でしょう。

これらの他にも、
スーフィズムにはユニークな瞑想法があり、

トランスパーソナル心理学における
伝統宗教のスピリチュアルな技法として
取り上げられました。

またスーフィズムの大成者である
11世紀のイスラム学者のアル・ガザリは
禅の考案のような寓話を多数作っており

それらは精神修養の方法として
受け止められています。

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