ドラマセラピー:演劇、即興劇を通じ自分を客観的に知る心理学

ドラマセラピーというのは、

前回紹介したサイコドラマと同じように
演劇的な表現を用いますが、

サイコドラマが精神分析学的な
理論に基づいて葛藤の解消を図るのに対し、

即興性を重視した「劇遊び」の
要素が強いのが特徴です。

一対一のカウンセリングで用いる場合、
まずセラピストが

「1年後にあなたが今悩んでいる問題が
完全に解決している状態で私とばったり出会い、
喫茶店で近況報告をするとします」

などと提案します。

そこから会話を即興で演じて行くわけですが、
台本がないぶん、面白い動きをします。

フィクショナルなやり取りの中で、
突然良い解決策が浮かぶ事もあります。

例え解決策が浮かばなくても、
発想の視点を変えてみると言う事に
意義があります。

他人のふり見て我がふりなおす

という諺がありますが、

自分が誰か他人を演じることで
気づきを得ることは多いのです。

●演技を通じて心を知る

テーブルやいすなどの簡単な
舞台装置を用いて、

一人が無言で短いシーンを
演じると言ったテクニックもあります。

クライアントはそれを見て、
どのように見えたのかストーリーを作ります。

ハッキリと規定されていない
シーンをどう解釈するかによって、

クライアントが抱えている
問題が浮上してくるのです。

グループで行う場合、例えば

「家族の一人が会社の金を横領して服役中」

とか

「父親が妻子を放り出して
若い愛人と駆け落ちしてしまった」

といった問題を抱えた一家を演じます。

基本的にドラマセラピーは
個人のリアルな過去から離れて行われるため、
心身のリフレッシュとなります。

自分の悩みを客観的に見つめることで
思わぬ気づきを得ることがあるのです。

自分の行動や発想のパターンに気が付いたり、
コミュニケーション能力を高める良い機会にもなります。

これが心の癒しや悩みの解決に
繋がることもあるのです。

また自分が普段はあまり
とることのない行動パターンを
試してみる事も出来ます。

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