アクスラインのプレイセラピー・遊戯療法:子供の遊びと心理学

我々は誰しもが子供時代を経て、
大人になるものです。

幼少期はただ楽しかった日々も、

大人になればなぜかストレス
まみれの毎日を送ったりします。

プレイセラピー(遊戯療法)は
文字通り「遊ぶ事」を通じて治療を
図ろうとするセラピーで、

児童心理臨床で行われます。

治療を受ける子供は、
プレイセラピー用に用意された特別な
遊戯室でプレイセラピストと呼ばれる
治療者とともに遊戯を行います。

遊戯室の広さは子供の
精神状態や人数などによって異なりますが、

おおむね20㎡くらいです。

積み木や粘土、ままごと道具など
様々なおもちゃや、

場合によっては砂場や水遊び場なども
備わっています。

このような定められた環境の中で、
週に一回ほどの割合で行われ、

時間は45~60分を目安としています。

●子供は遊びで心を表現する

プレイセラピーは、フロイトの
娘のアンナ・フロイト(1895~1982)や、

そのライバルで
オーストラリア出身の精神分析家の
メラニー・クライン(1882~1960)

が始めましたが、
この分野で長年最も評価されてきたのは、

アメリカの児童心理学者の
バージニア・アクスライン(1911~1988)

彼女は言葉で自分の問題を
表現できない子どもは遊びを通して
心を表現すると考えました。

アクスラインのプレイセラピーは師である
ロジャーズのクライアント中心療法に沿ったもので

子供が自由に遊ぶのにまかせ、
プレイセラピストは必要最小限の
アシストにとどめます。

その後、脳科学の進歩により、

子供の問題行動は必ずしも
心理的なものではなく、

生得的な脳障害による発達障害
である場合も多いと言う認識が広がり
アクスラインの限界も指摘されています。

「漫然と子供を遊ばせても治療にはならない」

という真っ向から対立する主張を掲げて、
治療目標に合致するように構造化された
遊びを適用する認知行動療法系の

プレイセラピー(遊戯療法)も増えています。

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