ローエンフェルトの箱庭セラピー:子供のため砂遊び療法の発展

内側は外側を表す…と言いますが、

世界には興味深いセラピー
手法というのが存在します。

箱庭セラピーというのは、
クライアントが砂の入った箱の中に
ミニチュアを思いのままにおいていくことで、

その人の心理状態を
表現してもらい、
心の問題を明らかにします。

箱の大きさは、
横72cm、縦57cm、高さ7cmほどで、
内側は青く、砂が敷かれています。

使われるミニチュアは、
家や人、植物、動物、乗り物など
様々です。

セラピストはクライアントが
箱庭を作っている間、

質問や批評などせず
黙々と見守ります。

このセラピーは、
イギリスの小児科医
マーガレット・ローエンフェンルト(1890~1973)

が子供向けの心理療法として
考案したものです。

それをユング学派のセラピストである
ドラ・カルフ(1934~1990)が
「砂遊び療法」として発展させます。

1965年に同じくユング学派のセラピスト
河合隼雄(1928~2007)が

日本に紹介し、
現在では世界で最も箱庭セラピーが
普及しているのは日本だと言われています。

日本人は古くから
庭園作りや箱庭遊びといった
箱庭セラピーに類似した行為に
慣れ心できたことが理由ではないかと言われています。

●砂遊びのようなセラピー

この箱庭セラピーは
子供のために発案されたものだけに
一時期は子供と言えば箱庭セラピー
と言われるほど隆盛を誇っていました。

ただ、単純に童心に帰れば
心が癒される…という単純なことでは
ありません。

箱の中にはクライアントさんの
心の中の様子が凝縮されるのです。

子供は大人よりも
言語能力が低いので、
言葉で自分の問題を説明する事が
なかなか難しいものです。

その点、箱にセラピーは
言葉にする必要がありません。
また砂遊びのようなテクニックなので、
子供もすすんでセラピーに応じてくれます。

また大人であっても、セラピストに
言葉で説明できない心の中を
表現する事ができます。

この手法でセラピストの介入を
最低限にとどめるのは、

子供が母親と一緒にいるような
安心感を覚えつつ、

作業を行えるようにするためです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>