イスラエルでは祈りの歌が流れる、ユダヤ人の祈り、嘆きの壁


ユダヤ人の特筆すべき特徴というのが、

合理的、科学的な分野においても
突出した成果をあげる人物を輩出し、

非合理的、宗教的な分野においても

長い歴史を経て頑なにその
教義や文化を守り続けてきた点、

宗教的な面を見てみても
色々な学びがあるものです。

例えば、
イスラエルでは毎日ラジオから
祈りの歌が流れるといわれますが、

ユダヤ人にとっての祈りとは
どういったものなのでしょうか?

もちろんどんな宗教であっても、
神への祈りは欠かせない儀式です。

特にユダヤ教では祈りには常に
活発な関心が寄せられてきましたし、

祈りは霊性を表現する主要な
形式の一つをなしているようです。

聖書には膨大な数の個人の
祈りに付いて書かれていますが、

恐らく祈りは人間にとって

ごく自然で当然な活動と
考えれられているのでしょうか?

ちなみに聖書には

「祈らねばならない」

と明言する「戒め」はないと言われています。

もともとユダヤ人にとって祈りは
個人にまかされていたようですが、

神殿の崩壊の後、

共同の祈りが成文化され、
強制的なものになりました、

本質的には祈りのあり方は
2000年間変わっておらず

その儀式のあり方は
祈りの書に書き表されています。

イスラエルでラジオから流れるのは?

ユダヤ人はどこにいても
朝昼晩の祈りを欠かしません。

イスラエルの一日は
朝の祈りとともに始まります。

常に隣国と緊張状態にある
イスラエルでは、

ニュースへの関心が高く、

1時間ごとのニュースを
聞き漏らさないためにも

ユダヤ人はラジオのスイッチを
付けっぱなしにする事が多いそうです。

主にイスラエルの国防のラジオですが、

一時期そこから毎朝6時に
メロディーが流れるそうです。

日本の童謡「赤とんぼ」の曲に似た歌が
歌詞はなくメロディーだけ流れるのです。

日本では夕方の歌が、
イスラエルでは明け方に流れるのです。

その赤とんぼのメロディーの後に
ユダヤ教の朝のトーラーの朗読が
続きます。

「聞け、イスラエルよ
我らの神はだだ一人の神なり、汝心を
尽くし精神を尽くして汝の神を愛すべき」

(申命記6章4~5節)

これはトーラーの一節
「シェマの祈り」です。

象徴でもある西の壁、嘆きの壁

またユダヤ人のとって
最も神聖な場所であり、

世界中のユダヤ教徒が訪れたい
と願う場所が、

西の壁とも言われる
「嘆きの壁」です。

ここは礼拝の場所でもあり、
ユダヤ教の祭儀もよく行われる場所です。

「バル・ミツヴァ」

という成人式も行われます。

或は自分の願いや祈りを紙の
メモにして壁の間に挟み、

祈りを捧げる人も多いです。

そもそも嘆きの壁は、

1世紀頃にヘロデ王が改築した

エルサレムの第二神殿の外壁の
西側部分でした。

70年に、ローマ提督ティトゥス率いる
ローマ軍によって神殿は破壊され、

ユダヤの民はエルサレムから
追放されます。

このとき以来、唯一残った西の壁、

すなわち嘆きの壁は、

各地に離散したユダヤ人の
祖国への希求であり、

古代にさかのぼるイスラエル
国家回復の象徴でもあり、

それが現在にも至っています。

エルサレムの神殿を思う人々


現代社会では、

厳格な「超正統派」から、

ユダヤを文化と捉える
「世俗派」まで、さまざまです。

しかし、ユダヤ人と
エルサレムの間には

裁ち切れぬ歴史と絆があり、

祈りはユダヤ教徒にとって
計り知れぬ物があります。

厳格な態度をとらないユダヤ人でも、

時間が来れば、エルサレムの神殿に
向かい祈りを唱え始めたり、

海外に暮らすユダヤ人は

方角が分からない時も、心に
エルサレムを思って祈ると言います。

そしてエルサレムにいる時はできるだけ、

嘆きの壁で祈りたいというのが
自然な気持ちのようです。

先ほど言ったように

人類が祈るというのはごく自然に
心から湧き上がるものなのでしょう。

ユダヤ人にとっては
3つの重要な祈りがあると言います。

ひとつ目は朝の祈りで

ここでは全能の神の認識の
確かさに重点が置かれると言います。

二つ目が午後の祈りで、

日常業務の中断が求められます。

そして三つ目が夜の祈りで

夜の不確かな闇の始まるときに
神への信仰と信頼を宣言する
と言います。

ユダヤ人にとっての重要なシェマの祈り

そしてユダヤ人はこの

シェマ祈りの言葉を
一日に二度、朝と夕にとなるのです。

この言葉の続きには次のように
書いてあります。

「私があなたに命じる
これらの言葉をあなたの心に留め、

努めてこれをあなたの子供らに教え、
あなたが家に座している時も、

道を歩く時も、寝る時も、起きる時も、
これについて語らなければならない。

またあなたはこれをあなたの
手につけてしるしとし、

あなたの目の間に置いて覚えとし、

またあなたの家の入口の柱と、あなたの
門とに書きしるさなければならない。」

(申命記6章6~9節)

このようにトーラには常に
心にとどめるように繰り返し学び、

また自分が学ぶだけではなく、
その子供たちにも教える事を命じています。

それは座っている時も
道を歩いている時も
寝ていても起きていても

教え続けなくては行けない
と言う意味なのです。

すなわち、祈りと同じ地位、
もしくはより高い地位におかれるのが、

学びであり教えなのです。

このシステムこそがユダヤ人の
最大の秘密なのではないでしょうか。

そしてこれを数千もの間守り続け、
行い続けてきたのがユダヤ人であり

イスラエルでの習慣なのです。

ちなみに嘆きの壁を訪れるなら、
以下のインフォメーションを
覚えておくといいでしょう。

Western Wall,Jerusalem

24時間1年中入場可、

左側が男性、右側が女性と
男女で場所が分かれる。

安息日と祝日は、喫煙、
写真撮影、携帯電話の使用は禁止、

服装は慎み深く、男性の場合は
キッパ(ユダヤ帽子)や普通の
帽子をかぶる事、(貸し出しもあり)

非ユダヤ人でも訪れることが
できますから是非一度訪れてみる
のも良いでしょう。

現地で何かしら感じることが
あるかもしれません。

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