契約と交渉、合理主義者的考え方をユダヤ式、旧約聖書に学ぶ


ビジネスの世界では、
契約と交渉がつきものです。

生活を豊かにし、国を豊かにするには、
交渉術というのは欠かせません。

さて、

ユダヤ人は2000年ほど前に
乳と蜜の流れる祖国を追われ、
世界を流浪して来ました。

金もなく、権力もなく、名誉もなく、

異国の地で自分たちの知恵だけを頼りに
生き抜かなければならなかったのです。

言葉も、文化も、宗教も、考え方も
違う異国の地で、差別を受けながら
しぶとく生き抜いて来ました。

祖国を失った民族が、
滅亡することもなく、

2000年も生き続けた
と言うのは歴史上例がないです。

その間で身につけた
契約と交渉のスキル、合理主義者的
考え方はとても強力なものです。

世界一のスキルを持つ民族

ここで私たち日本人も

彼らユダヤ式の、
契約と交渉、合理主義者的考え方を
学ぶことには意義があるでしょう。

そうでなければ、

これから間違いなく
進んでいくグローバル化社会で
取り残されてしまいます。

ビジネスの世界でも
政治の世界でも、

駆け引きが上手い人ほど
結果を出すのはいうまでもありません。

ゲッドーに押し込められるなど
幾多の迫害に耐えながら、

科学、実業、芸術、政治、

などあらゆる分野で天才的な
偉業を出す人物を排出するユダヤ人、

彼らから、

交渉術の秘密を学ぶことは
重要なのではないでしょうか。

ユダヤ式に比べれば、
アメリカ式交渉術は、

まだひよっこと言わざるをえません。

アメリカの歴史はたかだか、
ユダヤの20分の1に過ぎないのです。

日本人は交渉下手?

それよりも日本式の交渉は
世界であまりに特殊と言われます。

狭い島国の中で同一民族が、
阿吽の呼吸と言ってやって来たわけです。

交渉という概念が
生まれつき乏しいのです。

ユダヤ人家庭では幼少期から
交渉術を徹底されるといいます。

それどころか、

彼らは民族的な文化として、
契約と交渉、合理主義者的考え方が
染みついているように見えます。

ユダヤ式交渉術には、
流浪2000年の民族の経験の
エッセンスが含まれています。

これを学ぶことで、

これからのグローバル社会の
激動の未来をたくましく豊かに生きる
ヒントが得られるでしょう。

長い歴史を通じた知恵

ユダヤの歴史は今から
5000年前に遡ると言われますが、

ユダヤ人にとっての交渉というのは、

その長い歴史を通じて
切り離せないことでした。

ユダヤ人の信仰の源泉である

「旧約聖書」の「旧約」は、

神と人間との間に交わされた
「古い契約」を意味します。

聖書の基本は「契約」なのです。

聖書の舞台となる
ユーフラテス川とチグリス川の流れる

「肥沃な三日月地帯」

と呼ばれる地域で、

5000年以上も前に、

数学、医学、哲学などが花開き、

商業活動が活発に行われていました。

粘土の文字板に書かれた
世界最古の商取引契約書も、

この地方から発掘されています。

正しい契約しなければ生き残れない

多民族が入り乱れ多くの文化が
興り、消えて言ったこの地域で、

契約というのはごく当たり前のことでした。

半遊牧生活を転々と送って
移動したユダヤ人は、

先住民と詳細な契約を結ばなければ
安心して住めなかったのです。

移動するたびに、

居住地域、井戸の使用、
部族間の争いの処理などについて

詳細な交渉、契約が
なされるのが普通でした。

正しい契約をしておかなければ、
生きていけなかったのです。

義理の人情など情だけで生きていたら、
生き残れる世界ではなかったのです。

気の向くまま、心の向くまま、
と言った生活はできなかったわけですから、

当然合理主義者的な考え方になります。

虹は神様からの契約のサイン

ユダヤ人がいかに
交渉、契約に親しんでいるかは、

旧約聖書に契約の話が
かなり多いことでも分かります。

聖書に詳しくない人でも、

ノアの大洪水と箱舟の話はご存知でしょう。

ある日神様は、神に背いた罰として、
大雨を降らせて人間を滅ぼす事にしました。

だが、ノアとその家族だけは新しい
人間の先祖として救うことにしたのです。

ノアは、神様の話に従い、
長さ150メートル、幅25メートル、
高さ15メートルほどの三階建ての箱舟を作り、
鳥や獣とともに乗り込みます。

大雨は40日ほど続き陸地は
完全に水面に没しましたが、

ノアとその一族は箱舟のおかげで
助かったのです。

水が引いた後に、ノアは祭壇を築き、
供え物をして神に感謝をします。

神様はこれを受け入れ、
今後二度と生き物を滅ぼす事はしない
とノアに約束をします。

その契約のしるしとして、
神様は天と地の間に虹をかけます。

旧約聖書は神様と人間の交渉契約物語

「すなわち私は雲の中に虹を置く。
これが私と地との間の契約のしるしとなる。」

という聖書の創世記の一文です。

こうして神と人間との間に
和解契約が結ばれたのです。

虹は神と人との契約が
結ばれたシンボルなのです。

人間が神の教えに従うのと引き換えに、
神は人間の幸福を保証するのです。

このように、

ユダヤ人にとっては神と人間との間さえ、
一つの契約関係だったのです。

聖書を見るとユダヤ人は
神とさえ交渉を行うのです。

契約というのは権利と義務、
ギブアンドテイクの関係であり、

義理人情の世界とは
全く異なるものです。

ユダヤ人は神話時代からすでに
醒めた合理主義者だったのです。

私たち特殊な日本民族が
ここから学ぶ事は多いのです。

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