グロフのホロトロピック・ブレスワーク:不安を消す心理セラピー

不安を定義してみると、

未来の未知のものの
恐怖を感じてしまう…

ということはつまりそれは
まだ現実ではないということです。

敵に襲われたり、
命の危険が発生する。

そういった恐怖とは別の感情であり、

これは人間の脳の想像力が
あるからこそ湧き上がる感情と言えます。

そして不安は行動力を奪いますから、
心の癒しを求める現代人にとって
重要なテーマでもあります。

不安を消すセラピー手法というのは、
数多く存在します。

グロフのホロトロピック・ブレスワークは
チェコ出身の心理学者

スタニスラフ・グラフ(1931~)が

創始した代表的な
トランスパーソナル心理学のセラピーで、

過呼吸によって強烈に
イメージを喚起します。

グループで行われる場合が多く、
まずペアになって

シッターとブリーザーという
役割を決めます。

床に布団などを敷き、
ブリーザーはその上に横になります。

部屋の明かりを落とし、
打楽器中心の激しい民族音楽などが
大音量で流れる中、

速いペースの呼吸を胸いっぱいに行います。

すぐに全身がしびれるような感覚を覚え、
強烈なイメージが押し寄せてきます。

終盤には穏やかな音楽に変わり、
イメージもそれに応じて変化します。

一回のセッションは3~3時間かかりますが、
ずっと過呼吸が続くと言う事はほとんどありません。

ブリーザ―とシッターが入れ替わり、
もう1セッション行います。

最後に小グループに分かれて
体験を発表し合い、

自分が体験した印象的な
イメージを絵に描きます。

この作業をマンダラ・ドローイングと言います。
ちなみに、シッターの役に人は
セラピー中に泣きだした人がいれば

ハンカチを差し出し、
時には暴れ出す人もいるので、

周囲に危害が及ばないように
ガードするといった役割を担います。

●否定的感情を吐き出し不安を消す

グロフのホロトロピック・ブレスワークの特徴は
言語によって最終的な洞察に
達することを目的とする精神分析と異なり、

大声を出しつつ布団を殴り続けるなどして、
否定的感情を吐き出すことを
目的としている点です。

これは出産時ショックのトラウマに
関係しているとされます。

このワークを繰り返しても
同じようなイメージや不安が表れるようなら、

それは排出が不徹底だからであり、
さらに続けて行っているうちに
それらは消え去るとされています。

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