物理学者アインシュタインのユダヤ人としての一面、信仰と科学


恐らく日本でも、最も
有名なユダヤ人の一人であろう、

ドイツ生まれ、アメリカ人として死んだ

アルバートアインシュタイン博士
(Albert Einstein)

近代科学に最も影響を与えたと言っても
過言ではないユダヤ人と言えば、

やはり彼でしょう。

20世紀の科学技術の時代と
彼の人生は重なります。

さらにシオニズムの興隆と
イスラエルの建国と言う出来事とも
深く関わる時代でもあります。

1905年には
特殊相対性理論、光量子の理論、

1916年には
一般相対性理論を発表し、

1921年に
ノーベル物理学賞を受賞し、

その後日本にも訪れたことがあります。

ところがナチスによる
ユダヤ人迫害が始まると、

彼は1933年にアメリカに逃れ

プリンストン高等学術研究所の
教授となり晩年を送ります。

原子力エネルギーの解放、
ひいては核兵器の生産にもつながる
相対性理論の発見は

世界科学史上における
画期的な事件と言われています。

それを考えだした
アインシュタインのユダヤ人としての
一面はどのような影響があったのでしょうか。

スポンサーリンク

科学と神の言葉に矛盾を感じたアインシュタイン

アインシュタインは1879年
ドイツのウルムと言う土地で
ユダヤ教徒の家に生まれます。

生まれてから12歳までは
トーラーやユダヤ人の言葉である
ヘブライ語を学んでいました。

ただ、いろいろな科学の本などを
読み進めるうちに、

科学の教える事と
神の言葉であるトーラーの記述との
間に矛盾を感じ悩むようになり、

その結果、すべてのユダヤ教徒が
13歳で行うバル・ミツバと呼ばれる
ユダヤ教の成人式は行わなかったそうです。

この頃の事をアインシュタインは
次のように回想しています。

「私はユダヤ人ですが、ユダヤの
教えを実践している訳ではありません。

確かに子供の頃は信仰心が厚く

学校に行くときには、ユダヤの
歌を口ずさんでいたほどです。

しかしその頃初めて科学の本を読み、
私は宗教から遠ざかりました。

ところが時を経るとともに
ある事実に気づくようになりました。

それはあらゆるものの背後にある何かです。

それは科学などを通じて間接的にしか
垣間見られない秩序があると言う事です。

そしてこれは宗教にも通じます。

その意味で私は宗教的な人間でもあるのです。」

この一文に彼の世界観が
現れているような気がします。

アインシュタインにみる科学と信仰の関係

科学者は世の中に
たくさんいますが、

科学主導の現代社会への扉を開いた
第一人者はやはりアインシュタインです。

かつて信仰や宗教中心で
国政を行っていた時代から、

科学の進歩こそが権力を握る
最短の道だと言う

パラダイムシフトを起こさせた要因も
彼かもしれません。

それで精神性が軽視されていき、

物質的な豊かさのみが
追求されてきたように見えます。

科学と信仰は完全に
分離されていったようにも見えます。

最近では科学の限界も見え始め、

精神性の回帰の流れも
見えてきました。

が、アインシュタインの偉大な所は、

前人未到の道を開いた
科学理論にだけあるのではなく、

当時から精神的模範も示していた点
ではないでしょうか。

「科学に携わる者は、冷たい
理論の追求に心を奪われて
しまってはならない。

科学者は人類の利益に
奉仕すべき人間なのだ」

という言葉を残しています。

信仰と科学を両立させる
これからの時代にも、

彼の提言は重要です。

ユダヤ人の教育がアインシュタインにもたらしたもの

アインシュタインは必ずしも
ユダヤ教の熱心な信仰者では
なかったかもしれません。

しかし彼の根底には、ユダヤ教で
培った宗教心とも言うべきものがあり、

それが彼を、普通には見る事の
できない神秘な世界に駆り立て

やがてそれが「相対性理論」の
発見へとつながっていったのです。

アインシュタインは

「大切なのは疑問を持ち続ける事である」

とよく言ったと言われます。

常に疑問を持つ、これこそが
ユダヤ人の勉強における要です。

また、

「私は天才ではない。ただ長く
一つの事とつき合ってきただけだ。

私には特殊な才能はない
ただ熱狂的な好奇心があるだけだ」

と述べていますが、

これもユダヤ人の粘り強く
少しずつ毎日トーラーを学び続ける
精神から来ているのかもしれません。

本人の素質×教育で才能が発揮される


もちろんアインシュタインさん自身に
特別な素質があったのは間違いないでしょう。

例えば好奇心などは
教えられるものではありません。

日本に来た時にも門司で開かれた宴会で

列席の日本人がそれぞれ
義太夫、謡曲、長唄、どじょうすくいの
隠し芸を疲労すると、

アインシュタインは熱心に見物し、
自分もそのお礼にバイオリンを
三曲演奏したと言われています。

また自分の生活のテンポを大切にし、

日本滞在中は夕食後、
ホテルの自室に戻ると

誰が来ようと一切ドアを開けず

「自分が寝床に入るときは、
世の中のすべてから一切完全に免れるときだ。

いささかの事件も考えもすべて忘れて
ただ安眠のみを考える」

と言ったと言われています。

つまり、

本人の素質に加え
ユダヤ人の持つ特殊な教育が

彼らを偉人にしたとも考えられます。

つまり20世紀の三大偉人と言われた
マルクスフロイト、アインシュタインに
共通しているのは

程度の違いこそあれ、
3人ともユダヤ教の聖典や祈禱書を学び、

民族の言葉である
ヘブライ語に触れていた

と言う事実なのです。

ちなみにアインシュタインと
同時期の物理学者で、

「近代量子論の父」と呼ばれる
ニールス・ボーアもユダヤ人です。

さらにボーアの息子である、

アーゲ・ボーアも
優秀な物理学者となり、

親子二代でノーベル物理学賞を
受賞しています。

ちなみにアインシュタイン博士の
息子さんであるハンスさんも、
水理学者として活躍しました。

この辺りも家庭教育に秘密が
あるのではないでしょうか。

歴代数多くのユダヤ人が物理学者として
偉業を挙げていますが、

信仰と科学に精通する彼らの頭脳、

これからそんなユダヤ人の
教育の秘密を垣間見ていきましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>