ユダヤ人に学ぶ投資もサバイバルの極意、損切りとリスク計算


人間の本能には「損をしたくない!」
という強い気持ちが刻まれています。

一度手にした自分の資源は
奪われないようにしようとするのは、

動物的な本能なのですが、

投資やビジネスにおいては
こうした本能が邪魔をします。

歴史上、過酷な迫害を
生き延びてきたユダヤ人

聖典タルムードの教えにも

「リスクコントロール」や
「リスク分散」の教えているほど、

子供のころから「想定外」の
トラブルが起きた時も、

パニックにならず最小のリスクで
乗り切る為の思考法を、

彼らは鍛錬して身につけています。

ユダヤ人は投資でもサバイバルを
最重視する傾向があります。

安全と水はタダである…と
思い込んでいる日本人にとっては、

とても想像できないほど、迫害を
生き抜いたユダヤ人の生き方は
堅実なものがあります。

「まず生き延びよ!」

が、すべての根底にあるからです。

ユダヤ人は過酷な歴史の中を
タフに生き抜いてきました。

命の危険に晒されながら生きていれば、
やはり生き残る事を一番大切に
考えるでしょう。

日本人は戦争時代を除けば、
それほど過酷な状況にいた訳でもなく、

不況だとか、先が見えない
と言いつつも、

ユダヤ人のようにホロコーストの
まっただ中のひどい状況にいる訳
ではありません。

ホロコーストとサバイバル感覚


ホロコーストのような話を聞くと、

ユダヤ人の経験した苦難に満ちた
状況を聞くほど、

日本の現状はいかに恵まれているか

と気づくこともできます。

ホロコーストのことは、

「シンドラーのリスト」
「ライフイズビューティフル」
「戦場のピアニスト」

など映画で学ぶ事もできます。

こういった映画を見ることも、
ユダヤ人理解の助けになるでしょう。

また、

ヴィクトール・フランクルという人の

『夜と霧』という本には

心理学者であった著者が、
強制収容所に入れられた体験に
基づいて書かれた本です。

強制収容された人が
どんな扱いを受けるのか、

いつも死と背中合わせの状態にいる時、
人はどんなことを考えるのか、

深い視点から読むことができます。

そしてこれを人生に応用するなら…

例えば投資においても、

リスクをとると、お金を
すべて失うこともあります。

しかし、

すべてを賭けたりせず、
損切りなどリスク管理をすることで、

すべてを失うような事態を
避ける知恵と準備が大切です。

ギャンブルで全部すって一文無し…

というのは投資とは言えません。

ハイリスクの一発逆転を狙うのでなく、

サバイバルし生き残りながら
ジッとチャンスを待つのです。

「損して得を取れ!」

と、日本でも言いますが、

実際にこれをすることは難しいです。

しかし、生き延びさえすれば
再起のチャンスがあるのです。

損に目を奪われて全体を見失えば
成功をすることはできないのです。

損切りとリスク計算


サバイバル意識を持ち、慎重さ
が身についているユダヤ人…

とはいえ、

投資でもビジネスでも人生でも、

リスクをゼロにする事はできません。

過剰な用心をして家に
閉じこもってだけいれば、

チャンスはつかみ取れません。

「こんなことが起こるかも、」
「もしこんなことが起きたら、、」

と心配しすぎて身動きの取れない
保守的な日本人も多いですが、
それではリターンはありません。

投資、ビジネスに踏み切る時、
起こり得るトラブルは未然に防ぎたい

と思う事も分かりますが、

最悪の事態を悲観に考え過ぎれば、
成功もあり得ない訳です。

だからと言って、

何の用心もせず、思い切って出たとこ
勝負で打って出れば良いのかと言えば、
それも最悪です。

運任せでうまく行く事もあるでしょう。

しかし、

継続しうまく行き続ける事はないです。

だからこそここでの教訓は、

過剰な用心も過剰な楽観も
良い結果は生まないという事です。

そのバランスが肝要なのです。

ここで賢いユダヤ人は
リスクの適正判断をする為に、

頭をフル回転させます。

「心配」ではなく「考える」のです。

日本人のリスクコントロール


日本のことわざに

石橋を叩いて渡る
「転ばぬ先の杖」
「念には念を入れる」

という言葉がありあます。

これらのことわざは
「慎重に考えろ」という教訓
含まれていますが、

どこまでの事前準備をすれば、
どこまでの成果が得られるのか

という成果の関係を伝えません。

一方でユダヤの説話や格言は、

成果を得る具体的な対策を提示します。

石橋は崩れないから叩く必要はない、

とすれば必要なのは、

その橋は腐った木製なのか、
丈夫な石なのかを調査する事です。

聖書の記述にもあるように

モーセは約束の地カナンの地に入る前に
調査隊を出したという記述もあり、

正確な事前調査と情報分析の
必要性を教えています。

そしてリスクを大中小と三つに分け、
それぞれの対策を講じます。

大のリスクが出た場合、
損切りとして素早く撤退する、

そして逃げるルートも事前に
しっかり考えておくのです。

リスク計算を徹底する賢い投資家


私の知り合いのユダヤ人投資家は

ビジネスで得た大金を投資に回し、
着実に資産を増やしていますが、

全財産を財産三分法でしっかり
リスクを計算しながら安全に管理し、

損切りラインを「2分の1」と
しっかりとしたルールを決めています。

リーマンショックで世界同時株安が
起こった時も、

2分の1の損が出た瞬間に
即座に売り逃げたと言います。

経済が活況で景気がいいとき、

しっかりお金の手綱を
引き締めておくのは難しいし、

ルールを守るには強い意志の力
がいります。

損が出た時にどの時点で
撤退するかを判断するのは、

非常に難しいですが、

「まだ大丈夫、巻き返せる」

と根拠のない楽観視をして
売り時を逸して莫大な損をして、

投資した資産が下がったままの
株を塩漬けにしているという人も
多くいるのではないでしょうか。

ユダヤ人投資家のサバイバルルール


ユダヤ人投資家ジョージ・ソロスは

「私のスキルを要約せよといわれたら、

ただ一言、

”サバイバル”

と答えるだろう。

まず生き残れ、儲けるのはそれからだ」

と言います。

とにかく生き残ること、

この事をいつも頭に入れて
おかねばいけないのです。

ジョージ・ソロスの父、
ティヴァダール・ソロスさんは

第一次世界大戦のときにロシア軍に
生け捕られたそうですが、

どうにか生き延びて
シベリアから脱出しました。

しかしロシア革命が起きたりと、
ハンガリーにつくまでの3年間は
かなり危険な状況だったそうです。

生き延びるために何でもしたそうです。

そんな経験から、父親が子のソロスに
教えたリスク管理の3つのルールが

1.
リスクをとるのは構わない

2.
リスクをとるのは構わないが、
すべてを賭けてはいけない

3.
いつも、急いで逃げる準備をしておけ

この3つの言葉、

ホロコーストを生き延びたソロスの
お父さんの言葉には重みがあります。

ユダヤ人ではないですが、

オマハの賢人と呼ばれる株式投資のみで
世界第二位の資産を築いた投資家
ウォーレン・バフェットさんの

投資のルールは

ルール1.
絶対に損をするな。

ルール2.
絶対にルール1を忘れるな。

だと言います。

他のユダヤ人投資家の多くも、
投資の際には全てを賭けない人が多く、

「生き延びる」ということが
重要と身に付いているのでしょう。

適切な損切りでサバイバルできる


プロの投資家ほど、リスク計算をし
分散投資を徹底し、

その上で素切りのルールを
あらかじめ決めておくのです。

全てなくなれば
元も子もありません。

儲けるリターンを出す前に
まずは生き残り、サバイバルなのです。

撤退のルールは事前に考えておく事が
絶対に必要なのです。

ユダヤ人にとって、分散投資、
損切りは常識なのです。

一方で日本の企業を見ると、

何かを決めるのに会議や稟議と、
組織の意思決定が遅く、

素早い撤退を苦手として
失敗しているケースも目立ちます。

事前に考え抜いたのルールもなく、
決定過程が複雑なので、

グズグズ様子を見ているうちに、
手仕舞いができず損害を被る事も
多いようです。

特にリスクあるビジネスや投資に
決定を出した人が、

ここで損切りしないと会社自体が
危険になると分かっていても、

自分の体裁を気にし撤退を先延ばして
損失を隠そうとする事もあります。

これでは短期的に気持ちは
楽になるかもしれませんが、

どんどん損失の深みにはまり、
リスクが増大します。

やがて取り返しのつかない
大きな失敗に繋がるという訳です。

こうした人間の弱さをしっかりと
踏まえた上で、

ユダヤの教えではリスク計算や
損切りの撤退の判断をしつこく教え、

サバイバルを教える訳です。

時代は変わっても
人間の心理は変わりません。

古来から続くリスクとリターンの教訓を
私たちも学ばなければなりません。

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